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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
墓地を貯めて大ダメージを狙え、ジャンド昂揚(モダン)
来年のことを言うと鬼が笑う、というが言いたいこともある。2025年2月に控える、次なるビッグイベントの情報が公開された。場所は幕張、マジックでもお馴染みの会場で「プレイヤーズコンベンション千葉2025」が開催!そしてイベントの内容が一部判明。
初日はなんと新セット『霊気走破』を用いたシールド!しかもなんと、同セット発売前!?そう、プレリリースの週末にビッグイベント開催だ。まだ誰もプレイしたことがない環境、そのシールド戦で賞金トーナメント……ワクワクするったらこの上ない!さらに翌日には『霊気走破』を使用可能なスタンダードの賞金制イベント、ジャパンスタンダードカップも開催……むっちゃアツい!2月の寒空も吹き飛ぶ、強烈なドリフトをぶちかます!ヤバいぜ。
また同会場では毎度恒例のチャンピオンズカップファイナルも併催。こちらは招待制トーナメントで、権利を勝ち取ったプレイヤーのみが参加できる。ハードルが高いだけあって、このトーナメントの上位に勝ち残ればプロツアーの参加権利を獲得できる。競技プレイヤーが目指す場所、挑まなければならない登竜門。参加しない人間も、競技イベントの熱戦を観戦できるのが最高だ。この2月のチャンピオンズカップファイナル、フォーマットはモダンだ。日韓の予選を勝ち抜いたプレイヤー達が真剣に挑むモダン……エクストリームなゲームになること間違いなしだ。一体どのようなデッキが活躍するのか、今から楽しみだ。
最近のモダンだと、『ダスクモーン:戦慄の館』のカードをふんだんに取り入れた面白いリストが見られる。今回はモダンの昂揚デッキをご紹介!
4 《樹木茂る山麓》 4 《新緑の地下墓地》 1 《血染めのぬかるみ》 3 《栄光の闘技場》 2 《踏み鳴らされる地》 1 《血の墓所》 1 《草むした墓》 2 《商業地区》 1 《山》 1 《森》 -土地(20)- 4 《ドラゴンの怒りの媒介者》 4 《ネザーゴイフ》 4 《逸失への恐怖》 4 《雑食性ハエトリグサ》 4 《探偵のフェニックス》 4 《通りの悪霊》 -クリーチャー(24)- |
2 《思考囲い》 4 《ミシュラのガラクタ》 4 《邪悪鳴らし》 4 《タール火》 2 《暴力的衝動》 -呪文(16)- |
4 《減衰球》 2 《虚無の呪文爆弾》 1 《根絶》 1 《外科的摘出》 2 《機能不全ダニ》 2 《毒を選べ》 3 《紅蓮地獄》 -サイドボード(15)- |
昂揚とは墓地を参照する能力。墓地にカードタイプが4種類以上あると、クリーチャーが強くなったり呪文の威力が上昇したりといったボーナスをもたらす。カードタイプとはクリーチャー・アーティファクト・土地・インスタントなどなどのことで、普通にプレイしていてもそれなりにカードタイプは貯まるものだが、4種類以上揃えるとなると簡単なことではない。なので昂揚カードを使うデッキは《樹木茂る山麓》《ミシュラのガラクタ》など生け贄に捧げられるパーマネントや、《通りの悪霊》のように捨てられるカード、そして《タール火》のように複数のタイプを持ったカードを組み合わせることで、速やかに墓地に4種類という条件の達成を目指す。
モダンの昂揚カードと言えば《ドラゴンの怒りの媒介者》だ。1マナ1/1、非クリーチャー呪文を唱えると諜報を行ってライブラリー操作しつつ墓地を肥やせる。昂揚を達成すれば3/3飛行に!可能であれば攻撃しなければならないというデメリットも発生するが、このコストパフォーマンスの良さを活かしてガンガン殴る、名アタッカーだ。
《ネザーゴイフ》も同じく1マナで、昂揚持ちというわけではないが、墓地のカードタイプを参照したサイズの持ち主。1マナでパワー4以上も狙える、かなりアグレッシブな戦闘要員であり、墓地に落ちても4種類のカードタイプになるように墓地のカードを追放することで脱出能力で再度唱えることが可能だ。実質的に昂揚のような能力だね。これらのクリーチャーを軸に《邪悪鳴らし》などの墓地を耕す要素を備えた、これぞジャンド(黒赤緑)カラーの昂揚デッキである。
ダスクモーンではこの昂揚がテーマの一つとして取り上げられている。《逸失への恐怖》は戦場に出た時に手札を1枚捨てて1ドロー、入れ替えによってより良いカードを引き込みつつ昂揚も後押し。これ自身が除去されても2つのタイプを埋めてくれるので昂揚達成は目の前、生き延びて昂揚を迎えれば、戦闘フェイズを追加する強力な能力で媒介者やゴイフの猛攻をもたらす……2マナで使いやすい、優秀な1枚だ。
堅実な働きを見せる《逸失への恐怖》に対して《雑食性ハエトリグサ》はド派手に昂揚の恩恵をもたらす。戦場に出たり攻撃すると、クリーチャーに+1/+1カウンターを2個割り振って乗せる。これだけでも打点外洋に跳ね上がってヤバいもんだが、昂揚を越えて6種類以上のタイプが揃えばなんとカウンターの数を倍にもする。これが決まればもう純粋な殴り合いで勝てるデッキなどおらんでしょう、ゴリゴリと墓地にカードを送り込み、一気にハエトリグサというゴールに辿り着こう!《暴力的衝動》で二段攻撃も絡めばまったなしの瞬殺!
まだ2024年はまだまだ終わっていないが、来年のイベントの足音が聞こえ始めてきた。今年はイベントに行けなかった、まだ行ったことがない、そんなプレイヤーも2025年2月、幕張に集結して……朝から晩まで、マジックで盛り上がろう!今からモダンやスタンダードを始め色んなデッキを準備しはじめて、来るべき日に備えよう!
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