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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
とことん!スタンダー道!《悪夢滅ぼし、魁渡》でデッキ構築に挑戦(スタンダード)
忍者が再び!キタキタキタァ!
《悪夢滅ぼし、魁渡》は自身のターンにおいてクリーチャー化する。そのタイプは忍者であり、そして[+1]能力は忍者を永続的に強化する紋章を得る。そんなわけで『神河:輝ける世界』がスタンダードを退場して以来となる忍者をテーマとしたデッキが組める……というほど、『ダスクモーン:戦慄の館』には忍者がたっぷり収録されるわけではないようだ。あくまで主題はホラーであり、行方をくらましたナシの捜索に忍者である魁渡が向かうというだけのようだなとプレビューを眺めていて気付く。
とりあえず魁渡は忍術で飛び出して攻撃を仕掛けられて、そのままドローもできるし相手のクリーチャーも麻痺させられる。そして自身のサイズも上げられる……単体で見てもかなり器用なクリーチャー兼プレインズウォーカーだという印象だ。相手のターン中にはプレインズウォーカーになるので《太陽降下》などが効かないというのも評価できるポイントだな。
というわけでスタンダードをこよなく愛する者からちょっと興味あるよという方まで、すべてのスタンダード仲間に捧ぐコラム、とことん!スタンダー道!今週はこの新カード《悪夢滅ぼし、魁渡》を採用するデッキ案を考えてみよう!
とことん!ディミーア道!
4 《地底の大河》 4 《闇滑りの岸》 4 《不穏な浅瀬》 3 《ミレックス》 2 《寓話の小道》 4 《島》 4 《沼》 -土地(25)- 4 《遠眼鏡のセイレーン》 4 《大洞窟のコウモリ》 4 《フェアリーの黒幕》 1 《羽信隊の随員》 3 《ヨーグモスの法務官、ギックス》 3 《ティシャーナの潮縛り》 2 《黙示録、シェオルドレッド》 2 《復活したアーテイ》 -クリーチャー(23)- |
2 《切り崩し》 4 《喉首狙い》 1 《苦痛ある選定》 1 《ギックスの命令》 2 《幻影の干渉》 2 《三歩先》 -呪文(12)- |
1 《切り崩し》 2 《悪意ある覆い隠し》 2 《苦難の収穫者》 1 《ギックスの命令》 2 《否認》 2 《軽蔑的な一撃》 2 《強迫》 1 《最深の裏切り、アクロゾズ》 2 《ヴェールのリリアナ》 -サイドボード(15)- |
《悪夢滅ぼし、魁渡》を使うならディミーア(青黒)カラーのデッキをチェック、ということで同カラーのアグロデッキを見てみよう。アグロと言うことでクリーチャーで攻めるデッキだが、このカラーリングのクリーチャーは他のカラーリングよりも少し線が細い。コストで見たパワーは高くなく、アグロが求める打点という点では一段階落ちるのだが……このデッキのクリーチャー達はその打点をカバーし得るテクニックの持ち主がズラリ。
スタンダードの大定番カードとなっている、手札追放で行動妨害&飛行・絆魂で確実にライフ差をつける《大洞窟のコウモリ》を筆頭に、様々な曲者が揃ったラインナップになっている。《復活したアーテイ》はこのデッキの象徴のような1枚で、これや《ティシャーナの潮縛り》を用いて相手のアクションを封じ込める。同じく瞬速持ちの《フェアリーの黒幕》なども絡めて、相手の動きを見てから《幻影の干渉》《三歩先》などのインスタントで対処するか、上記のクリーチャーを展開するか……後出しじゃんけんで勝負する、そんな動きからテンポデッキと呼称されることもある。テクニカルに相手を攻めていく、知的な暗殺者のようなデッキが現スタンダードの「ディミーア・アグロ」だ。
忍者 in the ディミーア
ディミーアには《羽信隊の随員》が採用されているリストがある。2マナ2/1瞬速・飛行で相手の飛行クリーチャーが攻撃してきたところに飛び出し、ブロックすることで実質的に除去のように使うこともできる。また、自身のクリーチャーに除去が飛んで来たらこの随員を出して呪禁を付けることでそれを避ける、打ち消し呪文としても用いることができる。そういったインスタント呪文的に用いつつ、パワー2の飛行持ちなので《ヨーグモスの法務官、ギックス》などと組み合わせれば戦力として良い働きをしてくれる……いぶし銀的なカードとして1枚採用しておくと色んなアドリブが効いて面白く、そして強い。
《悪夢滅ぼし、魁渡》をこの形のディミーアに採用するのであれば……この随員の枠を《サイバの暗号術師》に置き換えてみる、というのはどうだろう。瞬速持ちで呪禁を与える、随員と同じように扱えるクリーチャーだ。本人が呪禁を持ち、賛助で+1/+1カウンターを乗せたクリーチャーに自分と同じ能力を一時的に与える、という形で他のクリーチャーを除去から守れる。
このカードの難点は本人のパワーが0、賛助を他のクリーチャーに使った場合はほとんど使い捨てブロックに用いるくらいしか使い道がなかったという点。なのでこれまで多くの人が目もくれなかったのだが……忍者を強化する紋章を得れば、多少は戦力になってくれるか?と密かに期待している。いきなり現在地からめちゃ強カードまで引き上げられるというわけではないが、埋もれていたカードがほんのり微妙に強化……というストーリーにスタンダードオタクはワクワクしがちである。
数少ない現スタンダードの忍者と言えば《潜入者、悟》。彼も魁渡の参入で本気を出してくれるだろう。忍者として強化されるのはもちろん、魁渡が忍術で出てくれば1ドロー!とにかくカードを引きまくることでサイズさに勝るデッキを相手に勝負を仕掛けていこう。そして悟の能力と相性の良い、墓地から戦場に戻るタイプのクリーチャーにも注目したいところ。《剃刀鞭の人体改造機》は2マナと軽く、戻すコストも最大で2マナまで軽減できるため、効率よく悟の能力を誘発させられるだろう。
そしてマナ不要で戦場に自動的に帰ってくるのが新カード《止められぬ斬鬼》!これは接死を持ち、ブロックされにくい。攻撃が通れば対戦相手のライフを半分失わせるというハードな一撃をお見舞いすので、状況によっては嫌でもブロックして相討ちしなければならない。そうやって討ち取ったはずの斬鬼は、何もカウンターが乗っていなければ戦場に戻ってくる……やつは不死身なのだ。麻痺カウンターが乗っているためプレイヤーを狩るにはタイムラグがあるが、そのしぶとさには舌を巻くことになりそうだ。その上で悟が並んでドローを供給すれば、かなり気分よくゲームを進められるに違いない。ブロックされにくいということは忍術のタネにもなりやすいため、ライフを半分にするか魁渡と変わり身させるかは盤面次第というところかな。
4 《地底の大河》 4 《闇滑りの岸》 2 《グルームレイクの境界》 3 《不穏な浅瀬》 2 《ミレックス》 2 《寓話の小道》 4 《島》 4 《沼》 -土地(25)- 4 《遠眼鏡のセイレーン》 4 《大洞窟のコウモリ》 2 《剃刀鞭の人体改造機》 1 《サイバの暗号術師》 2 《潜入者、悟》 2 《止められぬ斬鬼》 2 《ヨーグモスの法務官、ギックス》 2 《ティシャーナの潮縛り》 2 《黙示録、シェオルドレッド》 2 《復活したアーテイ》 1 《永劫の好奇心》 -クリーチャー(24)- |
2 《切り崩し》 4 《喉首狙い》 2 《幻影の干渉》 3 《悪夢滅ぼし、魁渡》 -呪文(11)- |
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そんな感じで思いついたアイディアを形にリストを組んでみた。毎度の例によって、まだ全カードが公開される前にデッキを考えており、《悪夢滅ぼし、魁渡》と相性の良いカードを見逃している可能性はあるので、そこは皆さんで補完してもらえれば。
個人的には《殺人人形、マーヴィン》と魁渡を並べてみたいという気持ちも高まっている。マーヴィンは他のクリーチャーの起動型能力を得ることができる面白いデザイン。これにより自分のターンでクリーチャー化している魁渡の忠誠度能力を覚えさせて……なんだか夢が拡がるぞ、と。
それでは皆のスタンダードライフが充実したものでありますように!僕も久しぶりに大会に行ってきます!そのデッキはまた次回にでも。
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