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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

とことん!スタンダー道!溶鉱炉最強説、赤いアグロ2選(スタンダード)

岩SHOW

台風がキタ……??

 台風7号、凄まじい勢力になるということで週末の各種イベントの中止などが危惧されたが……16日こそ土砂降りの雨が降ったりやんだりを繰り返していたが、17・18日はまさしく台風一過!イベントから帰ってきた週明けも、比較的涼しくて過ごしやすい気候に。ただ、ここからまた気温が一旦上がっていくとの予報もある。これは皆のスタンダード熱のせいか?いや、そんなことはないか。

 というわけでスタンダードを愛するすべてのプレイヤーにデッキ情報を共有するスタンダー道のコーナー、今週も元気よくいってみよう。台風の被害も想定よりも弱いもので済んで何より、憂いなくガンガンスタンを遊んでスタンダー道を驀進だ!

ウラブラスクの旬は今!
MTG_Joe - 「赤単アグロ」
スタンダード (2024年8月22日)[MO] [ARENA]
19 《
1 《岩面村
2 《噴水港
-土地(22)-

4 《僧院の速槍
4 《心火の英雄
4 《精鋭射手団の目立ちたがり
4 《熾火心の挑戦者
3 《魅力的な悪漢
-クリーチャー(19)-
4 《ショック
4 《稲妻の一撃
4 《巨怪の怒り
3 《弱者の力
1 《ミラディンの悪断
3 《ウラブラスクの溶鉱炉
-呪文(19)-
2 《陽背骨のオオヤマネコ
3 《抹消する稲妻
1 《塔の点火
2 《地盤の危険
2 《焦熱の射撃
1 《ミシュラの鋳造所
2 《レジスタンスの火、コス
2 《焦熱の交渉人、ヤヤ
-サイドボード(15)-
AetherHub より引用)

 

 

 スタンダードの最強カードは何か?様々な意見が飛び交うことになるだろう。一つの結論にまとめて全員納得させるのは無理な話だが、多くの人が納得するであろう1枚は《ウラブラスクの溶鉱炉》。このアーティファクト、マジ強いでしょ。

 戦場に残り続けはしないが、毎ターンに渡ってトークンを生成。このトークンが速攻とトランプルを持っており、しかもターンを重ねるごとに油カウンターが増えてそれに伴ってパワーが上昇していく。この溶鉱炉1枚で勝ってしまうというゲームも少なくない、超強力なフィニッシャー……リリースされてしばらくは赤いアグロのサイドボードにとられるものであったが、あまりにもサイドインするゲームが増えて「もうメインから溶鉱炉入れた方が良いんじゃね?」という結論に達したプレイヤーが増え、メインボードにおけるダメ押し要因として絶賛活躍中。上記のリストもメイン溶鉱炉な赤単色のアグロだ。

 

 赤単と言えば前環境から《僧院の速槍》《精鋭射手団の目立ちたがり》ら果敢やそれに近い能力を持ったクリーチャーと、それらを強化する《巨怪な怒り》などで対戦相手のライフを一瞬で溶かす!超前のめりなアグロデッキが環境の定番のものとなっていた。このリストもその姿勢を継承。溶鉱炉はクリーチャーでありながら、果敢を誘発させられるという点でも戦術に噛み合っている。

 そして『ブルームバロウ』からは《心火の英雄》《熾火心の挑戦者》らが参入。これまた果敢や速攻、そして新能力である雄姿を持っているハツカネズミたち。これらの能力は赤の定番《巨怪の怒り》と、そして新カード《弱者の力》で誘発させる。英雄のサイズをあげたり、挑戦者でトップを捲ってアドバンテージを得たり、積極的に誘発させよう。《ミラディンの悪断》という選択肢も目にする機会が増えたね。雄姿や果敢系能力を誘発させる、1マナでダメージをグッと引き上げる地味ながら強力な1枚だ。

ウラブラスクはトカゲにも優しい
4b8 - 「ラクドス・トカゲ」
Magic Online Standard League 5-0 / スタンダード (2024年8月22日)[MO] [ARENA]
4 《魂の洞窟
4 《硫黄泉
4 《黒割れの崖
1 《不穏な火道
1 《泥干潟村
4 《
4 《
-土地(22)-

4 《玉虫色の蔦打ち
4 《雇われ爪
4 《鱗の焦熱、ゲヴ
4 《火硝子の導師
4 《炎貯えのヤモリ
4 《大洞窟のコウモリ
4 《笑う者、ジャスパー・フリント
-クリーチャー(28)-
2 《喉首狙い
4 《稲妻の一撃
4 《ウラブラスクの溶鉱炉
-呪文(10)-
3 《切り崩し
4 《ぎらつく氾濫
2 《喉首狙い
4 《強迫
2 《思考忍びの邪術師
-サイドボード(15)-
Magic Online より引用)

 

 

 こちらは黒赤のトカゲデッキ!『ブルームバロウ』リリース前から注目を集めていたトカゲ、やっぱりこいつらは強かった。対戦相手のライフが減っていることでボーナスを得る能力を持った《火硝子の導師》《炎貯えのヤモリ》など優秀な計コストのクリーチャーが揃っており、これらを各種ダメージ源で誘発させていくのがデッキの主な狙い。《鱗の焦熱、ゲヴ》が絡めばあらゆるトカゲが対戦相手のライフを削り取ってくれるので、うっかりこれが生き延びると一瞬で対戦相手のライフが吹き飛んだりする。爆発力を備えたこのデッキに持続力も付与するため、サイドに《ウラブラスクの溶鉱炉》をとるパターンも環境開始と同時に定着して……そして「だったらメインから溶鉱炉!」の精神がこちらにも適応されたリストを紹介しよう。

 

 トカゲデッキと言えば《思考忍びの邪術師》がこれまためちゃ強なのだが、このリストではメインに不採用。溶鉱炉と両方取ると3マナ域が渋滞を起こしてしまうからだろう。溶鉱炉で押し切るプランの方が好みならこのリストを模倣しよう。邪術師の手札破壊が気持よくってしょうがない!という気持ちにも完全に同意なので、ここその時々のデッキ傾向と好み、両方の面で使いたいのを使えば良いと思うね。溶鉱炉型にするのであればよりダメージを重視して、《稲妻の一撃》をとるというこのリストの姿勢を見習っていこう。

 《ウラブラスクの溶鉱炉》は現スタンダード環境を定義するカードの一つ。これが存在することを念頭に置いてプレイしたいものだ。赤マナを見たら、メインから溶鉱炉に要注意!というわけでまだまだ暑い日が続く日本の夏、とことん激しいデッキを使って皆で乗り切ろうぜ!

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