READING

戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

残虐×残虐爪!新スタンダードのリアニメイト(スタンダード)

岩SHOW

 さあ今回からは新セット加入後に世界中のプレイヤーによって組まれたデッキを紹介していこう!フォーマットはもちろん……ローテーションと『ブルームバロウ』の参入により新しくなったスタンダード!この旬のフォーマットで遊ばない手はないって!

 というわけで今回は、前環境でも組まれることがあったデッキの発展型を紹介しよう。

Caio - 「ラクドス・リアニメイト」
スタンダード (2024年7月30日)[MO] [ARENA]
4 《硫黄泉
4 《黒割れの崖
4 《大音声の劇場
2 《不穏な火道
2 《魂の洞窟
2 《寓話の小道
6 《
1 《
-土地(25)-

4 《悪名高い残虐爪
2 《黙示録、シェオルドレッド
4 《偉大なる統一者、アトラクサ
4 《ファイレクシアの肉体喰らい
-クリーチャー(14)-
2 《強迫
2 《切り崩し
4 《喉首狙い
4 《限りない強欲
2 《苦々しい再会
3 《ギックスの残虐
4 《ヴェールのリリアナ
-呪文(23)-
2 《強迫
2 《敵意ある調査員
3 《苦難の収穫者
2 《切り崩し
2 《兄弟仲の終焉
2 《覆い隠し
2 《魂標ランタン
-サイドボード(15)-
AetherHub より引用)

 

 

 現スタンダードで最強のクリーチャーは?始まったばかりの環境においてこの質問は少々早い気もするが、しかしまあこのカードを挙げれば間違いではない。《偉大なる統一者、アトラクサ》!そりゃこれは強いさ、多少カードが入れ替わったとてそのカードパワーは揺るがない。サイズ、山ほど盛られたキーワード能力、そして手札をたっぷり補充する誘発型能力……4色の7マナという高コストだけあってこれに並べるクリーチャーというものはそうそうない。

 そしてスマートな面々はこのカードのコストを支払わない。支払わずとも使うことのできるデッキを組むのものだ。このリストは「ラクドス(黒赤)リアニメイト」。リアニメイト戦術といえば、墓地にクリーチャーを落としてそれを黒の呪文や能力で釣り上げる。非常に分かりやすいコンボで、マジック黎明期から存在するアーキタイプ。スタンダードのそれはアトラクサや《ファイレクシアの肉体喰らい》を、《苦々しい再会》や《ヴェールのリリアナ》で捨てて墓地に置き、これを《ギックスの残虐》で墓地から戦場に直接出す。残虐の5マナであれば素直にマナを払うよりもかなりかわいいものだ。

 

 この前環境から組むことができたデッキが『ブルームバロウ』より得たもの、それが《悪名高い残虐爪》!3マナ3/3威迫、バランスの取れたボディから攻撃を通すことに成功すると……ライブラリーから土地でないカードが捲れるまで追放。これによって公開された呪文を唱えることができるというアドバンテージ獲得能力を持っている。そしてこの能力の面白いところが、こうして公開された呪文を唱える際にはマナではなく手札を1枚捨てることで支払う。つまりはどんな重いカードでもマナ不要!これでアトラクサなどのデカいクリーチャーを捲れば、手札1枚などくれてやるよと。そのコストはアトラクサが一瞬で補填してくれるしね。

 さらにこれで《ギックスの残虐》を捲った時も面白い。残虐を唱えるコストとしてクリーチャーを捨てて、Ⅲ章のモードを選んで戦場に出したらその能力で捨てたカードを即リアニメイト!このアーキタイプと本当に噛み合った、理想的なカードがやって来たのだ。残虐爪から残虐を唱える、超残虐ムーブをお見舞いだ!

 

 そして残虐爪と好相性を誇るのが《限りない強欲》だ。2つのモードから選んで、あるいは両方行う放題呪文。3ドローの方はライフはかかるがコストに見合った強力なアドバンテージ源。そして肝心のモードは、ライブラリーの上に好きなカードを探してきて置く、これだ。手札を1枚消費してドローを調整する、というアクションは手札自体が減っているのであまり嬉しくはないが、こうやって仕込んだカードを《悪名高い残虐爪》で唱えられるというのであれば話は別だ。計2枚分の手札消費も、口酸っぱく言うようにアトラクサが一瞬で取り返してくれる。何が唱えられるかわからないランダムだからこそ許された能力を、ちょいとズルしてイタダキだってーの!

 《悪名高い残虐爪》、その悪名をとどろかせることになるだろうか?スタンダードという舞台で、好き放題暴れ回ってほしいものだ。前環境末期には元気のなかったリアニメイトだが、今環境ではブイブイと我が道を驀進することになるだろうか?今後に要注目だ!

  • この記事をシェアする

RANKING

NEWEST

CATEGORY

BACK NUMBER

サイト内検索