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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

念願のトカゲデッキ!ゲヴとダメージばら撒き軍団!(スタンダード)

岩SHOW
 

 やったぞ~ッ伝説のトカゲが追加だ!《鱗の焦熱、ゲヴ》!赤と黒のトカゲだけあって体色もその2色、トゲトゲしたボディがカッコイイしつぶらな瞳がカワイイ。これはアカメカブトトカゲという実在のトカゲがモデルになっている。トカゲ界隈では割とメジャーな存在で、よく慣れた子の姿をSNSでも目にすることがある。というわけでトカゲ大好き、トカゲオタクの僕としては『ブルームバロウ』はたまらないセットなのだ。

 このゲヴはトカゲデッキを組めと言わんばかりのデザイン。トカゲ呪文を唱えると対戦相手に1点ダメージを与え、対戦相手がライフを失っているとクリーチャーが+1/+1カウンターを乗せた状態で戦場に出てくる。トカゲのテーマはこの対戦相手がライフを失っているとボーナス、というもので他のトカゲをたっぷりと備えたデッキでガンガンと連打し、ダメージを与えながら様々なボーナスを受け取っていくのがトカゲデッキの目指すべき形だ。ゲヴは護法も持っていて、これがまたライフを失わせるものときているのだから徹底しているよね。

 

 トカゲ同士でシナジー(相互作用)を形成するカードというものはこれまでほとんど作られたことはなかった。その抑えていたものが爆発したように、トカゲたちがお互いの良さを引き立て合うシナジー形成カードが一気にデビューすることになった。

 《雇われ爪》はトカゲで攻撃すれば対戦相手に1点ダメージ、本人でも他のトカゲでも誘発するので最序盤から終盤まで対戦相手のライフを失わせ続けられる。そして相手がライフを失っていれば+1/+1カウンターを乗せられるので、1マナクリーチャーでありながらかなりの点数のダメージに貢献してくれる予感がするぞ。《渓間の炎呼び》はトカゲなどのクリーチャーが与えるダメージを1点上昇させる。戦闘ダメージはもちろん、ゲヴや《雇われ爪》の能力で与えるダメージも上昇するので、たかが1点と侮ってみているとこの炎呼びがワラワラで敵て酷い目に合うかもしれないぞ。

 

 というわけで攻撃的なトカゲらを集めて、「ラクドス(黒赤)アグロ」の新しい形を模索していきたいと、個人的なスタンダードの目標はそう設定している。アグロデッキはただ攻めるだけでなく、攻め手を絶やさないようにする工夫が必要だ。トカゲらはその点は抜かりなし、アドバンテージに繋がるカードがしっかりと準備されている。

 《火硝子の導師》は対戦相手がライフを失っていれば、毎ターン1枚プレイ可能なカードを提供してくれる。1回こっきりではないのが強みで、2回以上誘発させられれば勝利はグッと近づく。この自分が得するアドバンテージに加えて、相手の重要なカードを捨てさせる形でのアドバンテージも取れる。《思考忍びの邪術師》で対戦相手の手札から《太陽降下》のような除去を引っこ抜き、逆転を許さずに攻め切るのだ。

岩SHOW - 「ラクドス・トカゲ」
スタンダード (2024年7月29日)[MO] [ARENA]
4 《黒割れの崖
4 《硫黄泉
4 《魂の洞窟
3 《寓話の小道
2 《岩面村
1 《泥干潟村
2 《
3 《
-土地(23)-

4 《雇われ爪
4 《玉虫色の蔦打ち
4 《鱗の焦熱、ゲヴ
4 《火硝子の導師
2 《炎貯えのヤモリ
4 《かまど生まれの戦闘家
3 《笑う者、ジャスパー・フリント
2 《渓間の炎呼び
2 《思考忍びの邪術師
1 《ドクトカゲの狩猟者
-クリーチャー(30)-
3 《喉首狙い
1 《討伐
1 《シェオルドレッドの勅令
2 《燃える仮面の事件
-呪文(7)-

 

 

 クリーチャーをトカゲのみで30体!ズラリと揃えたスタンダードのアグロデッキを組んでみた。こちらの記事はリリース前に書いているので試せてはいないが、とりあえずトカゲ好きはビジュアル的に満足してもらえるのではないかな。アグロなのでクリーチャーと除去、そして土地というシンプルな構成に。土地はアグロデッキではあまり引きたいものではないが、かと言って引かなければ動けない。なので23枚用意してあるのだが、これらを4枚5枚と引いてしまっても最低限攻める手段に変換することができるトカゲが。

 《玉虫色の蔦打ち》!土地を戦場に出すことで1点ダメージを直接対戦相手に叩き込める。そしてこのトカゲは新生という新能力を持っている。通常コスト1マナで1体の蔦打ちを得るか……あるいは新生コスト込みの3マナで2体の蔦打ちを得るか選ぶことができるのだ。たかが1点、しかし2体並ぶとこれはちょっとバカにできない。不要になりがちな土地をブラフで手に持ち続ける必要はない。上陸能力をしっかりと誘発させ、対戦相手をノックアウト!このトカゲは《寓話の小道》と相性抜群だ。蔦打ちが新生してから寓話をセット→起動で土地を引っ張ってきて、これでお手軽4点ダメージ。エグイ!

 

 トカゲは暗殺者・傭兵・邪術師……無法者とされるタイプを持つものが多い。そのため《笑う者、ジャスパー・フリント》がハッスルすることに!トカゲシナジーを押し進めつつ、他のトカゲのおかげでジャスパーの追放するカードも増える。色もあっており、これは絶対に合わせて使うべき!トカゲ好きとして注目していたジャスパー、いよいよ活躍するタイミングがきたんじゃないか?

 

 トカゲ以外の既存のカードからは《燃える仮面の事件》をピックアップ。3マナ3点ダメージの平凡な除去であるが、同一ターンに3つ以上の発生源がダメージを与えていれば解明完了、カード3枚を追放してその内の1枚をプレイできるアドバンテージ源となる。発生源3つというハードルはデッキによっては高いものだが、あらゆる方法で戦闘以外でもダメージを与えるトカゲたちであればそのノルマは容易くクリアできるはずだ。

 このカードのように前スタンダードでは目立たなかったカードが『ブルームバロウ』のメカニズムとの相性の良さから評価されるという流れになることかと思う。誰も使っていないようなカードでも、気になったなら恥ずかしがらずにレッツトライ!トカゲ以外の種族も気になるよなぁ……『ブルームバロウ』、皆がデッキを組むのはどの種族かな?

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