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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
ボロス召集のバリエーション:常滑が白と赤に染まる?(スタンダード)
今週末は愛知県常滑市でプレイヤーズコンベンション!すっかりイベントの地としてお馴染みになった会場だ。皆は遊びに行くのかい?僕は今回も一スタッフとして参加だ。チャンピオンズカップファイナルだったり、スタンダードのトーナメントの様子を皆にお届けするのを手伝わせていただくので……トーナメント進行に張り付いていなければならないので、皆と交流したりする時間はないかもしれない。でもまあ、皆が会場でニコニコマジックしていてくれたらそれで心は満たされるというもの。お時間ある方はどうか遊びにきてほしい。マジックはただカードをプレイするだけのゲームではないことが、大型イベントに参加すれば理解してもらえるはず!
今回のコンベンションも色んなフォーマットで遊べる場になっているが、大きなイベントはスタンダードで開催されるので……大会前にスタンの主要デッキをチェック!ということで、もしかしたら最大勢力になるかも?というあのデッキを取り上げておこう。
4《戦場の鍛冶場》 4《感動的な眺望所》 2《魂の洞窟》 1《スランの門》 1《皇国の地、永岩城》 2《反逆のるつぼ、霜剣山》 1《ミレックス》 4《平地》 3《山》 -土地(22)- 4《内なる空の管理人》 4《ひよっこ捜査員》 4《ヴォルダーレンの美食家》 2《養育するピクシー》 1《兎電池》 4《毅然たる援軍》 4《イモデーンの徴募兵》 1《血滾りの福音者》 4《イーオスの遍歴の騎士》 -クリーチャー(28)- |
4《上機嫌の解体》 4《門道急行の事件》 2《戦導者の号令》 -呪文(10)- |
3《祭典壊し》 2《石術の連射》 2《魔女跡追いの激情》 1《邪悪を打ち砕く》 1《失せろ》 1《救済の波濤》 2《ゴバカーンへの侵攻》 3《ウラブラスクの溶鉱炉》 -サイドボード(15)- |
人気も実力も共に高い、「ボロス(白赤)召集」!召集要素は《イーオスの遍歴の騎士》。召集としてマナではなくクリーチャーをタップしてコストが支払えて、そうやってタップしたクリーチャーが多いほど手札に加えられるクリーチャーの幅が拡がる。2枚手に入るので、例え1マナのクリーチャーしか手に入らなかったとしても純粋に得するってのがこのカードの強みだ。これの召集コストを支払うために1・2マナ圏のクリーチャーをたっぷり採用。特にトークンに関するものを揃えて、より早いターンにイーオスを叩きつけることを狙っている。
《ひよっこ捜査員》《ヴォルダーレンの美食家》らのアーティファクトを餌に《上機嫌の解体》でゴブリン3体を並べるのが強力であり、そうやって横並びしたクリーチャーをイーオスから手に入れた《イモデーンの徴募兵》で強化して殴る!早ければ2ターン目にイーオス、3ターン目で決着というブン回りも備えており、スタンダードの攻めのデッキの中でもトップクラスのシェア率を誇っている。大小関わらずトーナメント結果でも状にその名前が並んでいる。
このデッキに噛み合っているエンチャントが《門道急行の事件》。クリーチャー1体につき1点のダメージをクリーチャーに与えられる除去でありまた3体以上のクリーチャーで攻撃後は全クリーチャーのパワーを+1する強化役となってくれる。同じく強化役であり、クリーチャーが戦場に出れば対戦相手本体に直接ダメージを与える《戦導者の号令》もまた色と戦術両方に完全にマッチしている。
これらのエンチャントと組み合わせることでその真価をさらに引き出すのが……《養育するピクシー》だ。ピクシーはパーマネントを手札に戻すことができる。本来あまりうれしくないこの対価を支払うことでピクシー自身がサイズアップするという、コストとして設定されているこの能力……《門道急行の事件》を戻せば、また除去を使いまわせる。この2枚の組み合わせはシンプルにつえぇ!クリーチャーを戻して号令の誘発を引き起こす動きも侮れない。《毅然たる援軍》を戻して出せばそれだけ対戦相手のライフをゴリゴリと削れてしまうわけだ。これらエンチャント以外にもひよっこを戻して2回目の調査、イーオス戻して召集おかわり……単純なアグロデッキにテクニックをもたらすピクシーを好んで採用しているリスト、すっかり定番になったね。
4《戦場の鍛冶場》 4《感動的な眺望所》 2《魂の洞窟》 1《皇国の地、永岩城》 2《反逆のるつぼ、霜剣山》 3《ミレックス》 3《平地》 3《山》 -土地(22)- 4《内なる空の管理人》 4《ひよっこ捜査員》 4《ヴォルダーレンの美食家》 1《ヨーティアの前線兵》 4《毅然たる援軍》 4《イモデーンの徴募兵》 3《血滾りの福音者》 4《イーオスの遍歴の騎士》 -クリーチャー(28)- |
2《失せろ》 4《上機嫌の解体》 4《門道急行の事件》 -呪文(10)- |
2《祭典壊し》 2《石術の連射》 2《痛烈な一撃》 1《ランタンのきらめき》 2《失せろ》 2《安らかなる眠り》 4《ゴバカーンへの侵攻》 -サイドボード(15)- |
こちらはピクシー不採用のリスト。それに伴い一部のカードの枚数も先の型と差異が見られる。事件を使いまわせないため除去の枚数は《失せろ》で増量。そしてクリーチャーの出し入れがないため《戦導者の号令》も抜いている。号令で稼いでいた打点を他で補う必要があるが、問題ない。《血滾りの福音者》の喊声能力で攻撃クリーチャーのパワーを上げれば、号令と同じだけクリーチャーを強化できる。この福音者はコウモリを引き連れて現れ、去る時もコウモリを残していく。カード1枚でクリーチャーの群れを作り、対戦相手にプレッシャーをかけてくれるなかなかのツワモノだ。これを増しておくことでイーオスで長期戦へのカードも手に入る。テクニックは抑えて、召集の良さであるシンプル故の破壊力を追求した形で、どちらのスタイルが好きかはユーザーにたずねても半々くらいになるのかな?
「ボロス召集」は『サンダー・ジャンクションの無法者』でデッキの内容がガラリとかわるような新戦力を得ることはなかった。それでも使用者数が多いということは、元々のデッキが強かった・完成度が高かったということ。そして派手なカードは手に入っていないが、《感動的な眺望所》でマナ基盤は確実に強くなっている!足腰が強くなったことで、以前よりも安定してフルスイングをかませるようになった。アグロ代表、常滑にて優勝をいただきに参上ッッ!ボロスを止められるものはおるかッッ!?激しい名勝負を見せてくれること、楽しみにしているよ。
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