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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
今週のCool Deck:ボロスカラーで墓地利用、諜報土地の強み(スタンダード)
今週もやってきましたクールな金曜日。皆は一体何をしながら週末に突入する予定かな?映画鑑賞?良いねぇ、クールな作品があったら教えてちょうだい。夜通し観よう。家族や友人と食事会?最高だねぇ、美味いもん食って身も心もリフレッシュ!寿司でも焼き肉でもピザでも、なんでもウェルカム!
そしてやっぱり……マジックかな?素晴らしいッ!クールな週末にいたるにはやっぱりマジックというクールなコンテンツが欠かせないって!マジックのデッキをクールという観点に全力投球で紹介する当コラム、今週も元気よくいってみよう!
皆、諜報土地は使っているかな?『カルロフ邸殺人事件』が我々にもたらした新たな2色土地の選択肢。基本土地タイプを2つ持つため、各種サーチで探しやすかったりタイプを参照するカードとシナジーが見込める、単に2色出るだけ以上の特性を持ったレア土地のサイクル10種。これらはタップ状態で戦場に出るのが確定しているため、展開のテンポを損なう可能性がある。無視できないデメリットを抱えているだけあって、戦場に出た時に諜報を行えるという大きなメリットも併せ持っている。ライブラリーの一番上をチェックし、それをそのままにするか墓地に置くか。単純にドロー操作を行えるだけでもロングゲームにおいては効果的であり、また墓地にカードを能動的に送れるという点はその領域を利用する様々なデッキで活用できる。
この便利だがクセのある土地とどう付き合うか?デッキによってはタップインが足を引っ張るので採用しない方が正解になるだろう。中速や低速のじっくりと戦うデッキでは、1・2枚採用すると良いアクセントになりそうだ。そんな中、この諜報土地を4枚採用するデッキリストを発見!
その土地は《優雅な談話室》。ボロス(白赤)というカラーリング、《眠らずの露営》のような攻めのカードは別として、あまりタップイン土地を運用するイメージはないかもしれない。この2色と言えば攻撃的なデッキになることが多いからね。そんなカラーで諜報土地を4枚採用……これは単に2色土地が欲しいというわけではない、そう考えるのが自然だね。では、今週のクールなデッキの全容をご覧いただこう。
4《優雅な談話室》 2《戦場の鍛冶場》 4《日没の道》 4《眠らずの露営》 1《皇国の地、永岩城》 1《反逆のるつぼ、霜剣山》 4《不安定な断層》 4《平地》 2《山》 -土地(26)- 4《嘶くカルノサウルス》 1《街並みの地ならし屋》 -クリーチャー(5)- |
4《稲妻のらせん》 3《失せろ》 4《胸躍る可能性》 2《大勝ち》 4《アブエロの覚醒》 2《構内の改装》 1《セレスタス》 2《内なる太陽、チミル》 3《ファイレクシアへの門》 3《多元宇宙と共に》 1《クイントリウス・カンド》 -呪文(29)- |
1《痛烈な一撃》 1《兄弟仲の終焉》 1《集団失踪》 3《邪悪を打ち砕く》 1《失せろ》 4《一時的封鎖》 2《放浪皇》 1《クイントリウス・カンド》 1《魂の洞窟》 -サイドボード(15)- |
スタンダードのボロスカラーのコンボデッキ!これは墓地からアーティファクトおよびエンチャントを釣り上げて戦場に出すことを狙うものだ。《アブエロの覚醒》と《構内の改装》を用いてそれを行う。覚醒は釣り上げたパーマネントをそのままクリーチャー化させる。これはそのパーマネントで戦闘もできるというメリットでもあるが、同時にクリーチャー除去で対処されるというデメリットでもある。1/1という最小サイズで良ければ4マナでパーマネントを引っ張り上げられるのは魅力的だ。マナに余裕があれば全力で超大型クリーチャーにするのもクールだろう。
そして改装の方は単なる墓地利用以外に、ライブラリーの上2枚を期限付きで使用できるアドバンテージ源にもなる。書いてあることはめちゃくちゃ強いカードだがこれまでは余り日の目を見ることはなかった。これらのカードにとって諜報土地がリリースされたことはかなりのプラス要素だ。土地を置くという妨害されにくいアクションから、墓地にお目当てのカードをセットできる可能性がある。《胸躍る可能性》や《大勝ち》などの呪文、《セレスタス》の能力などの手札から捨てる手段と《優雅な談話室》を合わせることで、ボロスカラーの墓地利用コンボがクールに強化されたというわけだ。
さて、墓地から戦場に出したいパーマネントだが……まずは《ファイレクシアへの門》は外せない。このデッキの疑似全体除去要素だ。クリーチャー3体を生け贄にさせる強力な誘発型能力で対戦相手の攻撃を防ぐ。そして毎ターン墓地からクリーチャーをリアニメイトさせることで、相手のクリーチャーを勝ち手段にしてしまう。めちゃくちゃ重いがそれに見合った巨大アーティファクトを、墓地を経由させて賢くクールに運用しようというのだ。これを墓地に送ったり、あるいはなんとかマナを揃えて手札から唱えるという動きを狙う際に諜報土地がサポートになってくれるということだな。
他に釣り上げる候補として、アドバンテージを生みだすパーマネントも忘れちゃいけないな。《多元宇宙と共に》はこの手のデッキからお呼びがかかるカードNo.1かもしれないね。呪文へのマナの支払いを不要としてくれるので《ファイレクシアへの門》などの他の大型パーマネントとも噛み合っている。さらにはライブラリーの上からも土地や呪文をプレイできる。これもまた諜報土地によるトップ操作と小さいながらも無視できないシナジー(相互作用)を形成している。
《内なる太陽、チミル》もまた釣り上げるカードの候補であり、かつ6マナと無理のないコストなので手札に来てしまっても比較的問題はない。これはゲームの流れを完全に掌握し得るものなので、打ち消しや破壊する手段を持っている相手は即座にそれを行ってくるだろう。一度対処されたチミルをしつこくねちっこく、墓地から戻そうとするゲーム展開もクールな攻防となるだろう。
最後にボロスの象徴的な1枚を。《稲妻のらせん》!かつては攻撃的なデッキにおける本体火力のエース的存在だったが、現在のスタンダードではライフ回復ができる除去なので、耐えるデッキからのお呼びの声が目立つ。序盤に攻撃され過ぎて、大型パーマネントを拾い上げる頃にはもうライフが風前の灯火……なんて事態を避けるために、このデッキにとってはとてもクールな用心棒的な1枚だ。実に20年近くの時を越えて再録された名カード、役割を変えて活躍し続けるのは実にクールなことではないか。
タップインという土地としては大きな足枷を背負うことで、様々なデッキにスパイスをもたらす諜報土地。使い方次第ではあなたのデッキを一つ上のものとして輝かせる、最高の土地となってくれるだろう。自分のデッキにフィットする採用枚数を見つけだし、クールに使いこなそう。
それじゃあ今週はここまで。Stay cool! Lets' surveil!
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