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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
とことん!スタンダー道!ボロス召集のバリエーション(スタンダード)
よっしゃスタンダードいくぞォォォ!
2月11・12日に開催されたプレイヤーズコンベンション横浜を皮切りに、スタンダードのトーナメントが100名以上の規模で世界中にて開催されている。熱いぜ!気温も上がってきて冬の終わりと同時に、スタンダードの春ももう到来しているのを感じるぜ。
というわけで当コーナーはスタンダードを愛する同志はもちろん、ちょっと興味がある、どんなデッキを組んだら良いかわからない、そんな皆と共にスタンダードのデッキを見ながらワイワイ盛り上がれることを願っている。もしスタンダードを面白いと感じてくれたなら、同じ道を歩もうぜ。ってなわけで今回はスタンのど真ん中にいるデッキをご紹介。バリエーションも込みで計3つのリストでとことんいくぞ。
とことん!ボロス召集!
4《戦場の鍛冶場》 3《日没の道》 3《スランの門》 2《魂の洞窟》 1《ミレックス》 1《皇国の地、永岩城》 2《反逆のるつぼ、霜剣山》 3《平地》 3《山》 -土地(22)- 4《内なる空の管理人》 4《ひよっこ捜査員》 4《ヴォルダーレンの美食家》 3《ヨーティアの前線兵》 4《毅然たる援軍》 4《イモデーンの徴募兵》 4《イーオスの遍歴の騎士》 -クリーチャー(27)- |
3《魔女跡追いの激情》 4《上機嫌の解体》 4《戦導者の号令》 -呪文(11)- |
4《婚礼の発表》 2《邪悪を打ち砕く》 2《石術の連射》 2《稲妻のらせん》 1《ランタンのきらめき》 2《ゴバカーンへの侵攻》 2《スレイベンの守護者、サリア》 -サイドボード(15)- |
今回の主役は「ボロス(白赤)召集」!現スタンダードをプレイする上で、このデッキのことは避けては通れない、そんな存在へと急上昇したデッキだ。《イーオスの遍歴の騎士》を召集コストで唱えることで、早いターンに4/4を出しつつ《イモデーンの徴募兵》のようにダメージを上昇させるクリーチャーを手札に補充する。
このプランを遂行するためにトークンを並べることを狙うわけだが、そのメインを担うのが《上機嫌の解体》。手札1枚にマナ1つでトークンが3体、召集を大きく後押しするこのソーサリーを用いるためにアーティファクト・クリーチャーや血といったトークンを生成するクリーチャーを用いる。『カルロフ邸殺人事件』では《ひよっこ捜査員》が加わり、これの生成する手掛かりにより序盤の上機嫌の安定性が向上。2ターン目にイーオスを叩きつける動きが以前よりも狙いやすくなったことで、一気に注目を集めることとなった。
またトークン戦術と噛み合う新カードが《戦導者の号令》。色もバッチリ適合するため、ボロス召集にとってこのエンチャントは打点を跳ね上げる重要なカードとして採用されている。しかしその適正な枚数というのは、まだまだ判明していない。プレイヤーの好みにより採用枚数は異なる。こちらのリストは4枚採用型。とにかく強いカードだから絶対に引きたいという強い意志の表れだ。《ヨーティアの前線兵》を多めにとっていることもあり、これを上機嫌の餌にして、号令を置いた後に蘇生で戻して1点ダメージを誘発させて……という動きを重視しているのだろう。兎に角前のめりに攻め切る!号令複数枚貼ってから《反逆のるつぼ、霜剣山》などでトークン生成し、最後の数点のライフを削り切れ!
4《戦場の鍛冶場》 2《日没の道》 2《魂の洞窟》 1《ミレックス》 1《皇国の地、永岩城》 2《反逆のるつぼ、霜剣山》 6《平地》 6《山》 -土地(22)- 4《内なる空の管理人》 4《ひよっこ捜査員》 4《ヴォルダーレンの美食家》 2《ヨーティアの前線兵》 2《毅然たる援軍》 4《イモデーンの徴募兵》 4《イーオスの遍歴の騎士》 -クリーチャー(24)- |
4《上機嫌の解体》 4《熊野と渇苛斬の対峙》 4《門道急行の事件》 2《戦導者の号令》 -呪文(14)- |
2《失せろ》 3《魔女跡追いの激情》 2《邪悪を打ち砕く》 2《石術の連射》 2《祭典壊し》 1《ランタンのきらめき》 2《ゴバカーンへの侵攻》 1《ヨーティアの前線兵》 -サイドボード(15)- |
こちらのリストは号令の枚数は2枚に抑えたもの。それにより空いたスロットには同じくカルロフ邸の新エンチャント《門道急行の事件》が4枚放り込まれている。この事件も召集デッキには噛み合っている1枚だ。クリーチャーの数が並ぶので、並べば並ぶほど与えるダメージの増すこの事件で除去できるクリーチャーの幅が拡がる。タフネス5くらいは簡単に除去してしまえるのだから驚きだ。そして3体以上で攻撃するという解明条件も満たすのは楽勝、解明完了すると小型クリーチャーらが全てパワー+1と、この事件1枚で除去とクリーチャー強化を同時に行う!これも号令に勝るとも劣らぬ破壊力を生み出す、かなりヤバいエンチャントだ。相手がクリーチャーを展開してくるデッキであれば、号令よりもこの事件の方が働くゲームもあるはずだ。
このリストはメインのクリーチャー・カードが24枚と、今回の3つのリストの中で最もその枚数が少ないのも特徴に見える。が、よくよくリストを見れば《熊野と渇苛斬の対峙》が。これは最終的に2/2速攻のクリーチャーへと変身するので、実質的なクリーチャーの数は28枚。決して少なくはない。+1/+1カウンターを乗せることでクリーチャーの質を向上させて勝負することもできて、何より《内なる空の管理人》との相性が良い。同カウンター3つで飛行と警戒を得る管理人をより早く航空戦力へと格上げし、また熊野で強化した状態の管理人であれば1回能力を起動するだけで《切り崩し》の対象に取られなくなるというのも無視できないポイントだ。
4《戦場の鍛冶場》 1《カープルーザンの森》 3《銅線の地溝》 3《剃刀境の茂み》 3《日没の道》 3《魂の洞窟》 1《眠らずの露営》 2《ミレックス》 1《皇国の地、永岩城》 1《反逆のるつぼ、霜剣山》 1《山》 -土地(23)- 4《内なる空の管理人》 4《ひよっこ捜査員》 4《ヴォルダーレンの美食家》 1《ヨーティアの前線兵》 4《毅然たる援軍》 4《イモデーンの徴募兵》 4《イーオスの遍歴の騎士》 4《探索するドルイド》 -クリーチャー(29)- |
2《失せろ》 4《上機嫌の解体》 2《戦導者の号令》 -呪文(8)- |
2《邪悪を打ち砕く》 2《石術の連射》 1《痛烈な一撃》 1《祭典壊し》 1《大群退治》 2《ゴバカーンへの侵攻》 2《スレイベンの守護者、サリア》 2《選定された平和の番人》 1《未認可霊柩車》 1《放浪皇》 -サイドボード(15)- |
最後に紹介するこちらは、ボロス召集に緑を足したもの。《探索するドルイド》を追加し、これの出来事《獣の探索》で手札切れになりやすいこのアーキタイプの弱点をカバーしようという設計だ。せっかくだからドルイド本体も唱えられるに越したことはない、と緑マナを加えられる2色土地も採用し、手数勝負を仕掛ける中でドルイドを育てて殴る「質より量を狙ったら質の高いクリーチャーも手に入っちゃった」という美味しい展開を目指す。もちろん3色になったことで土地は2色のものよりも複雑な構成になり、それ由来の所謂事故負けも起こりやすくはなってしまっている。それを加味した上で、白赤の2色の召集では今一つ勝ちきれないな……と感じるプレイヤーは、このドルイドチョイ足し構築にトライしてみてはどうだろう。ベースになっているデッキが強いと、こうした3色目のタッチ(1、2種類のカードのために色を足す)が許容されるので、ボロスという最高の下地を自分なりに調理してみよう。
今回紹介したボロス召集は、いずれのリストも横浜で開催された400人規模の大会で、予選ラウンドを7勝3敗以上の成績で終えたものだ。実績のあるデッキリストは参考にするに越したことはない。同アーキタイプのデッキリストをとことん閲覧すること、これもまたスタンダードという道を歩む上では大きな糧になる。気になったデッキがあれば似たようなリストもまとめて。日夜チェックしまくろう!というわけで……気になったデッキを持って、今日もショップやアリーナに集合だ~ッ!
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