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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
とことん!スタンダー道!バント毒性&ボロス・トークン(スタンダード)
2024年、キタキタキタァ~ッ
マジックの定番構築フォーマット、スタンダードを猛プッシュ!デッキ情報を共有し、皆でスタンダードを知り、強くなり、そして楽しむ!とことんスタンダードを追求する「とことん!スタンダー道!」、2024年が始動ッ!今年はルール変更後の初ローテーションが控えていたり、ギルドを取り上げないラヴニカ・悪役中心のセット・人間が住んでいない次元……などなど、スタンダードにもたらされる刺激に満ち満ちた1年となることだろう。気合いを入れてやっていこうじゃないか!それじゃあまずは1年前を振り返ってみよう、押忍ッ!
あれから1年……とことんファイレクシア!
2023年のスタンダードは2月に『ファイレクシア:完全なる統一』のリリースにより開幕した。《偉大なる統一者、アトラクサ》というオールフォーマットで活躍する超ド級の怪物カードが降臨!そしてニッサらプレインズウォーカーがファイレクシアンと化すという衝撃的なセットであり、その内容のほとんどがファイレクシアンとそれに関するカードで構成されていた。
スタンダードとしては毒の復活のインパクトは大きいものだった。ライフやライブラリーが0になるという基本的なものに続く、第3の敗北条件。それは毒カウンターを10個得るというもの。このセットの一部のファイレクシアンは毒性という能力を持ち、プレイヤーに戦闘ダメージを与える際に一定数の毒も与えるという2つの勝利条件を同時に進めていく面白いデザインが施されている。
毒性を持ったダニを量産する《スクレルヴの巣》、そして巣の主でありクリーチャーに毒性と強力な除去耐性をもたらす《離反ダニ、スクレルヴ》を備えた白は毒のメインカラーとして一気に注目されるようになった。スタンダードでも白を主役としたアグロデッキに新たな側面がもたらされた。『ファイレクシア:完全なる統一』リリースからほぼ1年、毒デッキは……ここにきてトーナメントで上位の席を確保する、安定したデッキとして活躍中だ!
4 《金属海の沿岸》 3 《剃刀境の茂み》 2 《アダーカー荒原》 2 《ヤヴィマヤの沿岸》 1 《皇国の地、永岩城》 1 《天上都市、大田原》 3 《ミレックス》 4 《種子中枢》 1 《平地》 1 《島》 -土地(22)- 4 《離反ダニ、スクレルヴ》 4 《敬慕される腐敗僧》 4 《這い回る合唱者》 3 《顎骨の決闘者》 2 《別館の歩哨》 -クリーチャー(17)- |
3 《実験的占い》 3 《終焉よ来たれ》 2 《ダニの突撃》 3 《消えゆく希望》 4 《血清の罠》 4 《渦巻く霧の行進》 3 《スクレルヴの巣》 -呪文(22)- |
2 《別館の歩哨》 1 《ダニの突撃》 2 《邪悪を打ち砕く》 4 《痛烈な一撃》 3 《否認》 2 《軽蔑的な一撃》 1 《スクレルヴの巣》 -サイドボード(15)- |
最近Magic Onlineで流行りの「バント(白青緑)毒性」!白を中心に、青のカウンターを増やす能力・増殖を行うカードでサポートする構成だ。そして緑……これは《敬慕される腐敗僧》のために足されている。そういう意味では「アゾリウス(白青)腐敗僧」と表現するのがデッキの実情がより伝わるものとなるかな。
この腐敗僧は自身のコントロールするクリーチャーが呪文の対象になると、毒カウンターを投げつける。この呪文のコントローラーが誰かは問わないので、対戦相手が除去を撃ち込んできても誘発するし自身の《巨大化》のようなカードで能動的に誘発させるのもOK。そこでこのリストは《渦巻く霧の行進》でこの腐敗僧のポテンシャルを爆発させるのだ。自身のクリーチャーを片っ端から対象にして唱え、一気に毒をモリモリと乗せる!この2枚のコンボでフィニッシュに持っていく。X呪文でありながら手札を追放することでマナコストを軽減できるので、勝負どころでは躊躇せず手札を切ってもぎ取りに行く。もちろん対戦相手のクリーチャーをフェイズアウトさせて攻撃をねじ込んだり、あるいは腐敗僧など重要なクリーチャーを護るための手段としても活用する。毒のビートと突然のコンボ、二段構えで勝つデッキが2024年も躍動すること間違いなし!
今週のラダーチャレンジ!
さて、今年もスタンダードをガッツリやるぞ!と正月からMTGアリーナを起動し、ランク戦・通称ラダーに挑戦だ。なかなか常勝というわけにはいかないが、でも挑戦しなければ勝率は0%のままだ。今年も楽しみながらラダーを駆け上がっていける年になりますように……というわけで、新年デッキリスト巡りをしていて気になったこちらのリストでトライ!
4 《戦場の鍛冶場》 4 《日没の道》 4 《眠らずの露営》 4 《ミレックス》 6 《平地》 4 《山》 -土地(26)- 2 《炎心の決闘者》 1 《最深の基盤、オヘル・タク》 -クリーチャー(3)- |
4 《塔の点火》 2 《失せろ》 2 《聖なる火》 4 《太陽降下》 2 《告別》 1 《黄昏の享楽》 1 《セレスタス》 1 《蒐集家の保管庫》 1 《宝物の地図》 2 《トカシアの歓待》 4 《婚礼の発表》 2 《ウラブラスクの溶鉱炉》 4 《放浪皇》 1 《永遠の放浪者》 -呪文(31)- |
3 《兄弟仲の終焉》 2 《邪悪を打ち砕く》 2 《痛烈な一撃》 2 《真髄の針》 2 《石の脳》 1 《黄昏の享楽》 1 《トカシアの歓待》 1 《ウラブラスクの溶鉱炉》 1 《最深の基盤、オヘル・タク》 -サイドボード(15)- |
ボロス(白赤)カラーの……トークンデッキだ!この2色は昔からトークン戦術を得意としており、現スタンダードでも優秀なカードで固めたデッキが組める。スタンダードの白と言えば真っ先に思いつく、象徴的パワーカード《婚礼の発表》をはじめ、《放浪皇》《永遠の放浪者》と単体でバッキバキに強いカードを搭載した、どちらかというとスローなゲーム展開を得意とするリストだ。白のトークンと除去に添えられたのは《ウラブラスクの溶鉱炉》!これもトークン系カードなら最強格と言って良いだろう、対抗策を持たない相手にはこれ1枚で勝ててしまうゲーム展開もあり、毎ターンの戦闘開始時が楽しみなるアーティファクトだ。《ミレックス》もフル投入で、除去をしつつ隙あらばトークンを展開して地盤を固める、堅実なストーリーを辿るデッキである。冒険も良いけど、落ち着きのあるマジックだって良いものだ。
トークンを生成することと相性の良いカードも選択されている。《トカシアの歓待》の誘発条件はトークンであれば問題なく満たせる。ロングゲームになった際には自身のメインでトークン生成、相手のエンドに《ミレックス》起動と動いて常に手札を補充するムーブで常に気分が良い。《塔の点火》の協約を満たすのも各種トークンが良い餌になる。《宝物の地図》や《蒐集家の保管庫》で得られる宝物を生け贄にするのもスマートだ。
そして《最深の基盤、オヘル・タク》……クリーチャー・トークンが3倍!?溶鉱炉と組み合わされば即フィニッシュに繋がるレベルの爆発力!確固たる骨組みがあるデッキだからこそ、こういったロマンカードを1・2枚採用出来る余地があるというものだ。
さて、実際にプレイした感想だが……まず、オヘル・タクや《失せろ》などがこのリストを完全コピーするだけの枚数を持っていなかったので、他の除去などに置き換えた。サイドのオヘル・タクは《ウラブラスクの溶鉱炉》4枚目にチェンジ。結果としてはこれが正解だったのか、溶鉱炉で遅いデッキ相手を圧倒して気持ち良く勝つことができた。見た目以上にデッキの底力があると感じたね。《太陽降下》《永遠の放浪者》など除去に優れているので、圧倒的に不利な状況に追い込まれても最善を尽くしてライフを保っていれば逆転の機会がやってくる……という希望に満ちているリストだ。
妥協のない《ミレックス》4枚も最強だった。《廃墟の地》1・2枚では抵抗しきれない圧倒的な継続戦闘能力!なんだかんだ気が付いたら最後には勝っている、打たれ強いヘビー級チャンピオンを求めているならこのリストは参考になるぞ!カードが揃い切っていなくともコンセプトを継承して、君のリストを組んでみよう!
2024年のスタンダードはじめ、個人的には今回紹介したリストで好感触のスタートを切れた。幸先が良いって感じだな。年末はアリーナ上のタイムレスをやったり、チームモダンに参加したりと他のフォーマットを満喫していたが、2024年はこれまで以上にスタンダード、やってやるって!皆も一緒に走ってくれたら嬉しいって!それじゃあスタンダード、とことん楽しんでいこうな。早速今日もプレイするぞ、押忍!
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