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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

ディミーア・ミッドレンジ:再浮上!海賊軍団と秘密メカ(スタンダード)

岩SHOW

 今週も元気にはじめよう!デッキを紹介し続ける一週間、デイリー・デッキの時間だ!週末は元気にしてたかな?この元気というのはもちろん、元気にマジックしていたかいという意味合いも含まれている。プレイするだけでなく、ふとした時にマジックを思い浮かべていた、それだけでもOK!ここを読んでくれている皆は、元気にしていてくれたことかと思うよ。月~金までマジックの構築フォーマットのデッキを紹介する当コラム。今週のスタートはスタンダードのデッキでいってみよう!

malekz - 「ディミーア・ミッドレンジ」
Magic Online Standard Challenge トップ8 / スタンダード (2023年12月2日)[MO] [ARENA]
4 《地底の大河
4 《闇滑りの岸
4 《難破船の湿地
3 《不穏な浅瀬
1 《天上都市、大田原
1 《見捨てられたぬかるみ、竹沼
4 《ミレックス
3 《
2 《
-土地(26)-

4 《遠眼鏡のセイレーン
4 《大洞窟のコウモリ
2 《魅惑の悪漢、マルコム
4 《ヨーグモスの法務官、ギックス
2 《ティシャーナの潮縛り
4 《黙示録、シェオルドレッド
-クリーチャー(20)-
3 《喉首狙い
1 《苦痛ある選定
1 《苦々しい勝利
2 《切り崩し
3 《かき消し
1 《否認
3 《地底のスクーナー船
-呪文(14)-
1 《苦痛ある選定
2 《切り崩し
2 《危難の道
1 《一巻の終わり
1 《執念の徳目
2 《軽蔑的な一撃
1 《否認
1 《強迫
1 《窃取
1 《記憶の氾濫
2 《ティシャーナの潮縛り
-サイドボード(15)-
Magic Online より引用)

 

 ディミーア(青黒)カラーのこのデッキ。一時期スタンダードの新セットが出るまで間隔があった『機械兵団の進軍』環境末期にはトーナメントの上位を独占していたこともあった中速デッキの最新モデルだ。秋以降は数を減らしてはいたのだが、ここ最近は復活の兆し。その要因は青と黒に軽い新カードが押し寄せてきたこと。いつ引いても無駄になりにくい《遠眼鏡のセイレーン》《大洞窟のコウモリ》と小技が光る飛行クリーチャーを得たことが大きいね。《喉首狙い》や《かき消し》といったインスタントを構えるのがディミーアにとって理想的な相手ターンの過ごし方。その上であわよくばクリーチャーも展開して、対戦相手に攻撃も仕掛けたい。そんなワガママを叶えてくれるこれらの低コスト飛行組。ライブラリートップだったり相手の手札だった李を確認できる能力も備えているため、構えるのかそれとも強気に展開するのかといったプランを立てやすくなるのも戦術と非常にマッチしているのだ。

 同じく軽量飛行組となる《魅惑の悪漢、マルコム》。攻撃をし続けることで大きなアドバンテージに繋がるという夢に溢れる能力を持っている。実際のところ、合唱カウンター4個も乗せるほどに戦闘ダメージを通すことは難しいだろう。マルコム自身はあらゆる除去で簡単にやられてしまうのは誰の目にも一目瞭然。ただ、それでも構わない。これを放っておくことはそれはそれで敗北に直結するので、対戦相手もすかさず除去を投げるなり飛行クリーチャーを立たせるなりしてくるだろう。除去られれば後続の《黙示録、シェオルドレッド》や《ヨーグモスの法務官、ギックス》などの本当にヤバい連中の生存率も高まるというポジティブな捉え方も出来るし、うっかり生き延びればそのまま勝っちゃえば良いわけだしね!

 絶賛流行中の《地底のスクーナー船》も加われば2マナ域はガチガチの鉄板で隙が無い布陣。マルコムやコウモリなどの素の状態では他のクリーチャーとの戦闘で生き延びれないような存在も、スクーナー船の搭乗役ならリスクなく果たしてくれる。探検で強化してやれば独り立ちも狙えるというものだ。打ち消しと除去、そして軽量航空戦力に船とファイレクシアン。これらでテンポ良く動きながら、中盤を制して押し切る。これが新生ディミーアだ。

Takatoshi Sato - 「ディミーア・ミッドレンジ」
スタンダードオープン 94位 / スタンダード (2023年11月30日)[MO] [ARENA]
4 《地底の大河
4 《闇滑りの岸
4 《難破船の湿地
1 《不穏な浅瀬
2 《魂の洞窟
1 《天上都市、大田原
1 《見捨てられたぬかるみ、竹沼
2 《ミレックス
2 《
3 《
-土地(24)-

4 《遠眼鏡のセイレーン
2 《鍾乳石の追跡者
4 《硬骨漢の船員
4 《魅惑の悪漢、マルコム
3 《ヨーグモスの法務官、ギックス
1 《下水王、駆け抜け侯
4 《アクロゾズの放血者
-クリーチャー(22)-
3 《かき消し
3 《喉首狙い
2 《苦々しい勝利
2 《地底のスクーナー船
4 《精神連繋メカ
-呪文(14)-
3 《大洞窟のコウモリ
3 《帆凧の窃盗犯
2 《苦痛ある選定
2 《ぎらつく氾濫
1 《渦巻く霧の行進
1 《下水王、駆け抜け侯
1 《墓地の侵入者
1 《呪文貫き
1 《漆月魁渡
-サイドボード(15)-
Melee より引用)

 

 そしてディミーア界隈の新たなトレンドも紹介しておこう。搭乗したクリーチャーのコピーとなる《精神連繋メカ》。これに《アクロゾズの放血者》で搭乗すると……放血者2体が並び、しかも連繋メカの方はパワー4。これで攻撃して4点ダメージが倍の倍となり、対戦相手は16点のライフを失うことに!このヤバいコンボを決めるために《硬骨漢の船員》で機体をサーチするという要素を備えている。これは海賊である《遠眼鏡のセイレーン》やマルコムも手に入れられるため、ディミーアを骨格にしつつより多角的な攻めが出来るようになった楽しいリストだ。連繋メカ×放血者コンボの快感はヤミツキになる!

 一時期数を減らしていたディミーアだが、新戦力を迎えて地の底、水の底から再び浮上!狙うはスタンダードの頂、ただ一つ!今後のトーナメントでどれだけ存在感を増すのか、テクニカルなデッキを求める面々には実際にプレイしながらその行く末を見届けて欲しい!

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