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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

とことん!スタンダー道!アイディアをいただき「レックス2.0」完成!(スタンダード)

岩SHOW

一緒にスタンダード、しませんか?

 直球で勝負だ。どうも、スタンダード街道驀進中ッ(ゆっくり歩いてます)岩SHOWです。良いものは独り占めでなく共有する性分でね、マジックを遊ぶならスタンダードという良きフォーマットを共有したいなと。まだやってない、今やってないならあなたもしませんか?もうやっているなら、スタンダー道を共に歩んでいきませんか?さあ今日も遊ぼうスタンダード!楽しいリストを共有だ!

とことん!カードを試す!

 人生どんなことでも、経験しなければわからない。見た目がいまいちピンとこないからと言って食わず嫌いしていると、美味しい喜びを知らずに生涯を終えることになるかもしれない。マジックも同じだ。どんなカードでも、試してみないとその実力はわからない。知らずに終わって良いのか?最高にグッとくる1枚が見つかるかもしれないので、持っているカードは何でも偏見を捨てて試してみるべきだろう。例えばだな……。

Rex_Iudex - 「ゴルガリ・ランプ」
Magic Online Standard Challenge 14位 / スタンダード (2023年7月15日)[MO] [ARENA]
3 《ジアトラの試練場
4 《死天狗茸の林間地
4 《ラノワールの荒原
2 《ミレックス
1 《見捨てられたぬかるみ、竹沼
2 《耐え抜くもの、母聖樹
5 《
4 《
-土地(25)-

2 《花咲く蔦壁
2 《伝染病のヴォラック
1 《巨大化した害獣
2 《グリッサ・サンスレイヤー
2 《墓地の侵入者
3 《黙示録、シェオルドレッド
2 《シェオルドレッド
2 《ヴォリンクレックス
-クリーチャー(16)-
3 《喉首狙い
1 《シェオルドレッドの勅令
2 《危難の道
1 《羅利骨灰
4 《収穫祭の襲撃
1 《多元宇宙の突破
4 《梓の幾多の旅
1 《イニストラードへの侵攻
2 《不笑のソリン
-呪文(19)-
3 《強迫
2 《切り崩し
1 《寄生性掌握
1 《危難の道
2 《歴史の彼方
1 《未認可霊柩車
2 《強情なベイロス
1 《沈黙を破る者、スラーン
1 《多元宇宙の突破
1 《レンと次元壊し
-サイドボード(15)-
Magic Online より引用)

 

回転

回転

 Magic Onlineのチャレンジイベントで使用されていたこのリスト。いわゆるゴルガリ、黒緑。《収穫祭の襲撃》や《多元宇宙の突破》のような重めのカードがとられているので、アーキタイプ的にはランプ……なんだけども、スタンのランプでお馴染みの《装飾庭園を踏み歩くもの》や《ゼンディカーへの侵攻》は不採用だ。ただ《梓の幾多の旅》や《ヴォリンクレックス》の姿も見られるので、ランプの類であることは間違いない。

 このデッキは土地を戦場に出す手段は抑え目ではあるが、確実に手札に土地を加えることで土地が置けないというターンを回避し、確実に高マナ域に繋げるという戦法を用いる。無茶はせずに確実安心重視ってことだ。手札から土地を出すという行為は邪魔される心配もないからな。

 なので《伝染病のヴォラック》などが重要なポジションを務めている。このヴォラックも最初に使われた時にはリミテッドっぽいカードが……なんて思われたものだが、高確率で土地を見つけてきて事故を回避できて、かつブロック役としてライフも守り、重いカードを唱えるための時間枷費をしてくれる優秀さが判明。これぞ使ってみてわかる強さ。そしてこのヴォラックと似たような能力を持った《花咲く蔦壁》と《巨大化した害獣》が採用されている。実に面白いチョイスだ。2マナと軽い蔦壁、土地だけでなく変身能力を持ったカードも手に入る害獣。ヴォラックだけでなくこれらで散らして採用することで、デッキのアドリブ力を高めているんだな。

回転

 フィニッシュは概ね《収穫祭の襲撃》から。5マナ以下のクリーチャーやらプレインズウォーカーで勝つわけだが、中でも気持ち良かったのは《シェオルドレッド》。彼女が出てくればとりあえずクリーチャーかプレインズウォーカーの生け贄を要求できる。トークンは除去できないが、逆にトークンを並べられていても非トークンをピンポイントで撃ち抜ける仕事人っぷりが頼もしい。《真実の経典》に変身してもメチャ強く、今のスタンダードに噛み合っている1枚だなと。《黙示録、シェオルドレッド》と共に、シェオルドレッドがこの環境を掌握している事実を再確認した次第だ。

今週のラダーチャレンジ!

 上記のリストを実際にプレイしてみて、作成者の意図が伝わってきた。デッキをコピーしてプレイするというのは、単に強いリストを自分のものにするだけでなく、こういった人の施行に触れることができるというのが魅力だな。そして先のリストのおかげで一つ楽しいカードを知ることが出来た!

 《巨大化した害獣》!コイツのことは完全に「リミテッドでデッキを組みやすくするためのコモン」くらいにしか認識していなかったが……スタンダードで使ってみると十分にカードとしての仕事を果たしてくれるものであるなと実感。土地が手に入って後続の重い呪文に繋がるだけでなく、両面カードが手に入るというのがテクニカル!これにより手に入るのは《梓の幾多の旅》などクリーチャーに変身する英雄譚、《イニストラードへの侵攻》などのバトル、そして《シェオルドレッド》や《ヴォリンクレックス》ら法務官……得られるものの幅が広くて実に楽しい。3マナ2/2はちょっと頼りないというのが構築戦で常々思うところだが、あくまでつなぎ役と割り切って、かつこのようなテクニカルな動きを見せるカードであれば許容できるものだな。いや~侮っていたよ、実体験ほんと大事。

 この《巨大化した害獣》を用いたデッキの探究をしたくなったので、ラダー(MTGアリーナのランク戦)に挑戦。プレイするごとに微調整を加えていった結果が以下のリストだ。

岩SHOW - 「レックス2.0」
スタンダード (2023年7月20日)[MO] [ARENA]
3 《ジアトラの試練場
4 《死天狗茸の林間地
4 《ラノワールの荒原
2 《ミレックス
2 《耐え抜くもの、母聖樹
1 《見捨てられたぬかるみ、竹沼
5 《
4 《
-土地(25)-

3 《巨大化した害獣
1 《グリッサ・サンスレイヤー
4 《黙示録、シェオルドレッド
3 《シェオルドレッド
2 《ヴォリンクレックス
4 《ティラナックス・レックス
-クリーチャー(17)-
3 《喉首狙い
1 《シェオルドレッドの勅令
1 《危難の道
1 《羅利骨灰
4 《収穫祭の襲撃
2 《多元宇宙の突破
4 《ゼンディカーへの侵攻
1 《イニストラードへの侵攻
1 《イコリアへの侵攻
-呪文(18)-
4 《強迫
2 《切り崩し
1 《寄生性掌握
1 《危難の道
2 《歴史の彼方
1 《羅利骨灰
3 《エルドレインへの侵攻
1 《沈黙を破る者、スラーン
-サイドボード(15)-

 以前にも当「とことん!スタンダー道!」でも取り上げたマイデッキ「ゴルガリ・レックス」(詳しくはコチラ)。《ティラナックス・レックス》で勝つというシンプルさを追求したランプデッキであるが、その思想と上記のリストを融合させ、使えば使う程味がする害獣を増量していった結果、このようなリストに。いうなれば「レックス2.0」!レックスでの確実にして破壊力満点の攻撃で勝つというゴールに加えて、《シェオルドレッド》でも勝つことを狙っている。ちょいと久しぶりにレックスを使ったが、やっぱりこの恐竜王の全てを粉砕するパワーは最高だな。

回転

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 さて、レックスデッキなので勝負は7マナから。土地を手に入れられると同時に両面カードもかき集める《巨大化した害獣》をせっかく使ってるんだから、ここは《ゼンディカーへの侵攻》も投入してマナブースト力を強化しておきたい。3ターン目害獣でゼンディカー発見、あるいは手札にあるそれを唱えるための4マナ目確保。両方できるのが害獣ならではの味わいだ。ついでに両面カードの選択肢を増やすために《イコリアへの侵攻》も。X=5で《シェオルドレッド》降臨ムーブが癖になる!モダンで人気カードになっているが、スタンダードでもこのバトルの強さは体感できるので一度お試しあれ。

回転

 個人的に最近ラダーが本当に絶不調だったのだが、このデッキを調整していく過程では多数勝てたのでニッコリ。スタンダードって面白いじゃんかと改めて噛みしめたね。ラダーをやっていて強く思ったのは、青系のコントロールがめちゃくちゃ多いということ。マッチ率非常に高し。なので打ち消されないレックスで勝てるタイミングだったな。サイドボードの《エルドレインへの侵攻》もモロにコントロール意識が現れたもので、害獣からこの手札破壊に繋げて対戦相手に「マジ害獣!」と思わせたいという衝動が溢れてしまってのチョイスになっている(笑)。

 今週もスタンダードのデッキを2つシェアさせていただいた。これらのリストが皆に何かしらの参考、インスピレーション、刺激になったのなら幸いだ。僕が今回取り上げたリストに影響されてカードにハマったように、この熱が皆にも伝わりますように……祈りをこめつつ、今夜もスタンダードをプレイするのだ。さあ行こう!また次回!

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