オッス！月曜日だ！……学校に仕事に、憂鬱だって？そうだよなぁ、ただでさえ月曜日はシンドイものかもしれない。しかもそれが……イベント明け、楽しすぎる週末だと余計にね。

　「プレイヤーズコンベンション千葉2023」、無事に開催され無事に終わったことだろう。これが掲載される月曜日、皆はそれぞれのマジック体験を終えて様々な思いを胸に月曜日を迎えているのだろう。僕も千葉から大阪まで、長い道のりを「終わったな……」としみじみ噛みしめながら移動しているのだろう。ああ、そんな憂鬱になりそうな月曜日、救いはどこにあるか？――マジックだ！マジックイベントロスを埋めるのはマジックしかあるめえ！

　プレイしてスカッとするような、心を晴らす……コンボデッキなんかどうだ？パイオニアで激闘が繰り広げられた千葉が明けたところなので、パイオニアのコンボデッキを紹介しよう！

　さあご覧あれ「イグナス・コンボ」！《にやにや笑いのイグナス》、この「コンボで使ってくれ」と言わんばかりの能力よ。赤マナ1つとイグナスを手札に戻すことで、自身を唱えるのに必要な分と同じ赤マナ1つと無色マナ2つの計3マナを加えられる。ちょっとした工夫で無限ループや無限マナを得られそうな、ポテンシャル溢れるエレメンタルだ。さあ、どうやってコンボを成立させるのか？

　やっぱり大定番は《語りの神、ビルギ》！呪文を唱えるたびに赤マナを加えられるので、イグナスを唱えればこれを戻すための赤マナが自動で補填される。そのマナで戻して3マナ加えてまたイグナスを唱えて赤マナを加えて……これでループの出来上がり。エンドレス・イグナス！ただ無限にイグナスが出入りするだけでは、ゲームに勝てるというわけではないのはご存知の通り。では何で勝つか……。

　まず一つは《悪魔的な客室係》。クリーチャーが戦場に出ればパワーが倍になる。2、4、8、16、32、ほとんどはこれで十分。トランプルと速攻も持っているので、コンボ成立と同時に勝利に迎えて、かつ相手の盤面に関係なくダメージを叩き込めるのが嬉しいフィニッシャー。

　そして何より客室係は3マナというのが偉い、偉すぎる！コンボパーツのイグナスとビルギも3マナであるため、このコンボパーツを揃えるために《集合した中隊》が用いられる。客室係もこの中隊から飛び出せるので、ビルギorイグナスどちらかが既に戦場に居るなら、このデビルを中隊から集合させてサクッと勝っちまおうぜ。

　他にもコンボの新しいルートとして《本能を穢すもの》を用いるという手も。イグナスを唱えるための赤マナをライフで支払うことで、この2枚でもある程度の回数ループを狙えるように。ついでに1点ダメージを与えられるので、これで相手のライフを削ったり邪魔なクリーチャーを潰しつつ、穢すものらクリーチャー陣で普通に殴って勝つという勝ち筋も狙える。もちろんビルギでの通常ルートの横に穢すものがいれば、無限ダメージでそのまま勝利だ。《裕福な亭主》はビルギでの無限ループが成立すると、同時に無限ライフも達成させる。殴って勝つタイプのデッキはこの3枚コンボでも心を折ってやれるし、ビルギ不在の穢すものルートでやっているなら、この亭主のもたらすライフの恩恵はめちゃくちゃデカい。二人並べばイグナスが出入りする際のライフの支払いが実質無料になるので、躊躇することなくビシバシとイグナス・マシンガンを連射可能だ。

　コンボパーツを揃えて始動するまでに、イグナス・コンボはそれなりにマナが必要だ。《ラノワールのエルフ》等のマナ加速、そして6マナ分のコンボパーツを4マナで揃える《集合した中隊》とこの問題を解決する手段は多数。その中の一つに《ハゾレトの碑》がある。赤いクリーチャー呪文のコストが1マナ軽くなるため、計4マナあればビルギ→イグナスと動いてループ成立だ。2ターン目亭主→3ターン目《ハゾレトの碑》→4ターン目コンボ開始で無限ライフ、というようなブン回りも。

　またこの碑はクリーチャー呪文を唱えれば手札を捨てて引くというオマケも選択できるので、これ利用してライブラリーを掘り進んでコンボパーツを探すというムーブができるという点も非常に良い。有限ループからビルギを見つけて無限ループに昇格、無限ループ中に客室係を見つけてそのまま勝利、そういったロマン溢れる動きこそ、コンボの流儀だろう？

　さあ、月曜日からマジックのことを考え、カードを手に取るなりPCを起動するなりし、マジックをプレイ。コンボデッキで癒されようではないか。MTGアリーナのエクスプローラーでも《前哨地の包囲》以外は実装されているので、まあ問題なく組むことができるね。パイオニア環境の気持ちの良いコンボ、湿気やダルさを吹き飛ばし、爽やかな一週間のスタートを切ろう！