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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
今週のCool Deck:幕張で炸裂?クールテクニック2種紹介!(パイオニア)
やってきました、クールなデッキを語る金曜日!Cool Deckのお時間ですよ、全国のクールを求めるプレイヤーは集合ッ!さて、これが公開される予定日時は6月23日の夜。前夜じゃないか!なんの?ってのはクールじゃないクエスチョンだぜ、そうマジックプレイヤーの皆さんご存知の通り、「プレイヤーズコンベンション千葉2023」が今週末にいよいよ開催だッッ。
いや~ついにあの幕張メッセにマジックの大型イベントが帰ってくるのかぁ。感慨深いな。幕張と言えば、「グランプリ・千葉2015」では実に3,551名ものプレイヤーが集結した国内での参加者数記録を持つ伝説の地だ。今回も場内のプレイヤー総数はすごいことになってくれることを願っているよ。
クールな皆と会場で遭遇するのが楽しみだな……というわけで今回は、千葉にて開催されるチャンピオンズカップファイナルおよびオープンのフォーマット、パイオニアのデッキを紹介しよう。デッキそのものというよりも、今回はクールなテクニック!ゲーム中に炸裂すると目が覚めるような、エキサイティングな小技をフィーチャーしてみよう。それじゃあまずは最初のデッキ!
黒単ミッドレンジ
3 《ロークスワイン城》 3 《目玉の暴君の住処》 1 《見捨てられたぬかるみ、竹沼》 1 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》 1 《イフニルの死界》 2 《廃墟の地》 14 《沼》 -土地(25)- 3 《才気ある霊基体》 3 《墓地の侵入者》 2 《残忍な騎士》 3 《黙示録、シェオルドレッド》 -クリーチャー(11)- |
4 《思考囲い》 4 《致命的な一押し》 3 《シェオルドレッドの勅令》 2 《無情な行動》 1 《絶滅の契機》 4 《絶望招来》 4 《血の署名》 2 《ヴェールのリリアナ》 -呪文(24)- |
4 《強迫》 3 《真っ白》 1 《屍呆症》 2 《衰滅》 1 《絶滅の契機》 1 《魔女の復讐》 2 《レイ・オヴ・エンフィーブルメント》 1 《未認可霊柩車》 -サイドボード(15)- |
スタンダードでは使えなくなってしまったが、パイオニアでは現役バリバリな《絶望招来》!このクールでブルータル(粗暴)な呪文で対戦相手のパーマネントを薙ぎ払い、カードを引いてライフを奪う!やりたい放題じゃねぇか、改めて。黒マナシンボルがどっぷり濃いので黒単色で使おうというこのリスト。他にも《才気ある霊基体》《残忍な騎士》などのシンボル濃い目なカードで固めることで、同じマナ総量のカードよりも一段上のカードパワーで戦える作りになっている。《思考囲い》で相手のデッキを確認、《致命的な一押し》などでクリーチャーを除去、隙あらばクリーチャーで攻撃。これがこのデッキの辿るメインストーリー、王道的な中速デッキだな。
・クールテクニック!
このデッキのクールなテクニックは《黙示録、シェオルドレッド》に関するもの。テクニック云々抜きにしてただ戦場に出すだけでめちゃ強なカードではあるが、そこにちょっとしたテクを加えることで強さを跳ね上げるのがクールなプレイヤーの務め。このデッキでは手札を増やす手段として《血の署名》が採用されている。2マナで2ドローとマナ効率に優れたソーサリーで、2点のライフを失うというデメリットが設けられている。
そしてこの呪文……対戦相手も対象に取れるところに注目。対象に取られたプレイヤーは無理やりカードを引かされて、さらにライフも失わせられる。つまりシェオルドレッドがいる状態で対戦相手にこれを撃ち込むと、2点のライフを失ってさらに2枚引いたことでシェオルドレッドで計4点ライフを失うことに。2マナで6点のマナ効率最高レベルの直接火力に!もちろん毎回これを狙うのではなく、あくまでメインは自分の手札を増やすためにつかうもの。ゲームを掌握しきって、対戦相手の残ライフがわずかになったところで狙う隠されたテクニック!こういう小技がデッキにあれば、よりクールなものに感じられるね。
赤単タッチ黒ゴブリン
4 《黒割れの崖》 4 《血の墓所》 4 《硫黄泉》 4 《荒廃踏みの小道》 4 《バグベアの居住地》 1 《山》 -土地(21)- 4 《スカークの探鉱者》 4 《騒音の悪獣》 4 《狂信的扇動者》 4 《火刃の突撃者》 4 《人目を引く詮索者》 4 《ランドヴェルトの大群率い》 4 《雄叫ぶゴブリン》 3 《ホブゴブリンの山賊の頭》 3 《ゴブリンの鎖回し》 -クリーチャー(34)- |
3 《死住まいの呼び声》 2 《ツキノテブクロの浸潤》 -呪文(5)- |
4 《虚空の力線》 4 《思考囲い》 3 《致命的な一押し》 3 《引き裂く流弾》 1 《怪しげな統治者、スクイー》 -サイドボード(15)- |
こちらは赤単に黒をほんのり添えたゴブリンデッキ。ゴブリンこそテクニックに満ちた部族だ。サイズは小さいものばかりだが、様々な能力を持った面々が各々の得意分野を持ち寄って一つのデッキを形成している、そのリストそのものがクールだ。パイオニアではアドバンテージを稼ぎ出す《人目を引く詮索者》はやっぱり外せないね。ライブラリーの上からゴブリンを唱える、対戦相手のドローが見られようがそんなものは気にしないという開き直りっぷりは実にクール!
《ホブゴブリンの山賊の頭》などがトップに来ればその起動型能力も使えて、予想外のゲーム展開で相手をノックアウトすることも。アドバンテージを稼ぐと言えば《ランドヴェルトの大群率い》もイケてるぜ。ゴブリンが死亡すれば、次なるゴブリンを唱えるチャンスが到来。シンプルに全体強化で、他のクリーチャーデッキとのバチバチの殴り合いもウェルカムだ。
・クールテクニック!
このデッキの最もクールなテクニックは《ゴブリンの鎖回し》を使ったコンボ!そう、死の鎖をブン回すアレ!鎖回しは戦場に出れば相手のクリーチャー全てに1点ダメージ。これだけでも十分に強い、「ボロス召集」や「白単人間」などタフネス1のクリーチャーを並べるデッキが増えている今のパイオニアでは大変に効果的!なのだが、その火力を底上げ……どころか致命の一薙ぎに引き上げることを狙って、コイツに接死を与えるというテクニックがある。
最もよく知られているのは《死住まいの呼び声》との組み合わせ。これで墓地からリアニメイトしたクリーチャーには、接死と威迫のカウンターが与えられる。接死であれば1点でもダメージを与えることに成功すれば、どれだけタフネスが高いクリーチャーでも即座に破壊される。このソーサリーで鎖回しが戦場に戻れば、破壊不能などを持っていない者はすべてまとめて退場!クリーチャーデッキ同士では必殺のコンボになることだろう。鎖回しを墓地に送るのは、《スカークの探鉱者》を抱えるゴブリンにとって難しいことではない。元々先制攻撃を持っている鎖回しが接死カウンターを持てば、後続のクリーチャーも全く攻撃できないという状況も。ゴブリンデッキのディフェンス面はこのクールでクレイジーな野郎に託そう。
そしてお馴染みの死住まいに加えて、このリストでは《ツキノテブクロの浸潤》も搭載。1マナインスタントで接死を与えるので、鎖回しが戦場に出てから能力が誘発、それが解決される前のタイミングでこれの対象にしてデス・チェーン・コンボを成功させよう。こちらの接死はそのターン限りではあるが、このターンにこのコンボで死亡したクリーチャー1体につき対戦相手のライフを2点失わせることができるオマケ付き。オマケってさらって言うけど……なんかの間違いで5体とか潰せば10点だぜ?ゲームオーバーだろうよ!コンボのみならず、ゴブリン全軍で攻撃→ブロックされたものにツキノテブクロで相討ち&強引なライフ攻めという動きもテクいもので、プレイヤーのアドリブ力を問うクールな1枚となっているぞ。
明日から始まるプレイヤーズコンベンション。会場の各所で行われるパイオニアのトーナメントで、皆がクールなカード・クールなデッキに出会えることを祈っているよ。もちろん、そんなクールなゲームを通じてクールな仲間とも……もし会場をうろうろしている僕を見かけたら、遠慮なく声をかけて頂戴な!それじゃあ今週はここまで。Stay cool! See you at Makuhari!!
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