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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
オープンの日迫る!④ドメインZoo編(モダン)
さあ今週末はいよいよプレイヤーズコンベンション!昨年11月から続く第2回の開催だ。やったぜ、2023年日本のマジックイベントはじめ!3月だからあったかいだろうなぁ~横浜、海沿いの会場……会場に足を運ぶ朝や夜、穏やかな海面を眺めて歩けたら良いなぁ……横浜だったら家系家ラーメンとかも食いたいなぁ。しかしそんなことより何よりも、何よりも!会場でマジックプレイヤーの皆が楽しんでいる姿を見るのが楽しみだよ。
今回僕はスタッフとして主にプレイヤーズコンベンションオープンというトーナメントに関わることになる。フィーチャーマッチを録画して動画としてアップし、熱い試合を残すお手伝いをさせていただく。オープンイベントは土日の2日間で2回開催!土曜日のフォーマットはモダンだ。久しぶりにデカいモダン決戦が行われる……つまりはモダンの予習が必要だ。というわけでこの場を借りて皆とモダンのデッキを見ていく「オープンの日迫る!」シリーズ。今回のデッキは熱戦、熱闘を届けてくれそうなアグロデッキ!
4 《溢れかえる岸辺》 4 《樹木茂る山麓》 4 《吹きさらしの荒野》 1 《ゼイゴスのトライオーム》 1 《サヴァイのトライオーム》 1 《寺院の庭》 1 《蒸気孔》 1 《聖なる鋳造所》 1 《草むした墓》 1 《繁殖池》 1 《平地》 1 《森》 -土地(21)- 4 《敏捷なこそ泥、ラガバン》 4 《野生のナカティル》 4 《縄張り持ちのカヴー》 2 《ニショーバの喧嘩屋》 1 《タルモゴイフ》 1 《迷宮壊し、ミグロズ》 4 《ドラコの末裔》 -クリーチャー(20)- |
2 《ガイアの力》 4 《稲妻》 4 《部族の炎》 4 《頑固な否認》 1 《軽微なつまづき》 4 《力線の束縛》 -呪文(19)- |
1 《湧き出る源、ジェガンサ》
-相棒(1)- 2 《安らかなる眠り》 2 《岩への繋ぎ止め》 2 《碑出告が全てを貪る》 2 《自然のままに》 1 《羅利骨灰》 1 《ドロモカの命令》 2 《狼狽の嵐》 1 《軽微なつまづき》 1 《静寂をもたらすもの》 -サイドボード(14)- |
このデッキは……モダンの「ドメインZoo」!Zooってのは動物園のことだが、マジックにおいては主に赤や緑を中心とした軽量クリーチャーで攻撃するアグレッシブなデッキのことを指す。何故Zooなのか?その発祥となったデッキには《サバンナ・ライオン》や《密林の猿人》のように低コストのクリーチャー陣に動物系のクリーチャーが多く見られたからだな。《番狼》などのコスト比で見て大変優れたクリーチャーらが主役であり、このデッキの地位を一気に押し上げたのはやはり《野生のナカティル》。
1マナ3/3という優良すぎるスペックを活かすため、《聖なる鋳造所》など複数のタイプを持った土地を《樹木茂る山麓》などでサーチするモダン環境の誇るマナ基盤で運用する。このZooの設計思想と噛み合うのがデッキ名が冠するもう一つの要素、ドメイン。これは版図能力のこと。基本土地タイプを多くコントロールしているほど効果が強まるカード、その中でも特にアグロデッキと噛み合うのが《部族の炎》。2マナで最大5点ダメージ、クリーチャーの攻撃を通すための除去として使っても、対戦相手の残り数点のライフを削り取っても良しの驚異のマナ効率!「ドメインZoo」はモダンでもそれなりに長い歴史を持ったデッキタイプであり、このデッキを使い続ける愛好家も少なくない。
「ドメインZoo」は定期的に強化パーツを獲得し、進化している。平たく言うと版図がテーマとして収録されているセットが出ればそれだけ強くなる!『モダンホライゾン2』では《縄張り持ちのカヴー》《ドラコの末裔》とコスト比に優れたハイスペッククリーチャーが加入。
そして『団結のドミナリア』では《ガイアの力》《ニショーバの喧嘩屋》とこれまたパンチ力のあるカードとともに使い勝手が最強の除去《力線の束縛》が参入。デッキの柔軟性とパワフルさがより上昇することになった。
そこに『ファイレクシア:完全なる統一』から加わるカードはあったのか?良い候補がいるぞ!クリーチャー枠には《迷宮壊し、ミグロズ》!
3マナで4/4と十分マッチョなヤツ。油カウンターが乗って出てきて、それを消費して色々なことができる。威迫と警戒、+2/+2でダメージをねじ込むのは勿論、エンチャントorアーティファクトを破壊できるのもいざという自体に対処できて大変にエライッ。注文を付けるとすればトランプルなんか持っててくれると完璧なんだが……というところだが、これは《ドラコの末裔》で付与可能。先制攻撃も持って、もうちょっとやそっとじゃブロックなんかできない激ヤバな攻撃役として立ち回っていただこうじゃないの。
ミグロズも加わったことでパワー4以上のクリーチャーをコントロールしている状況が比較的作りやすく、それもあって《頑固な否認》が採用されている。
非クリーチャー呪文への強烈なアンチテーゼであり、たった1マナで除去でもコンボパーツでも捌けるので、構えつつ攻撃するという理想の展開を演出可能だ。《部族の炎》のために青を足してますよ~という雰囲気を醸し出して意識の外から撃ち込めば、効果も倍増。そしてもう一つ採用された1マナの打ち消しが新カード《軽微なつまづき》。
マナ総量1以下という縛りがあるが、クリーチャーも非クリーチャーもなんでも打ち消せる。対象範囲が狭いようで広い、やっぱり狭い1枚。しかしながらハマれば強烈、相手のプランを大きく崩して精神的なダメージも与えてくれることだろう。何枚採用するかは非常に難しいカードなので、このリストではお試し的にメイン1:サイド1となっているのだろうね。お互いに《敏捷なこそ泥、ラガバン》やそれに対する《稲妻》を用いるマッチアップではケアしなければならない要素として脳裏に留めておくべし。
「ドメインZoo」、回った時はさっくりゲームを終わらせられるところがこのデッキをトーナメントで使うメリットだな。クリーチャーらと《部族の炎》《ガイアの力》で瞬殺して、次のラウンドに向けて外の空気を吸うなりコーヒーブレイクなど一服するなり、快適な時間の使い方をするのは長丁場を勝つうえで重要な要素になるぞ。オープン当日も多種多様な土地を盤面に並べて盛り上げてくれるだろうか?フィーチャーマッチが楽しみだ!
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