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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

赤単信心:ドミヌスの降臨(エクスプローラー&パイオニア)

岩SHOW

 いきなりデッキリスト!そらよっ!

xderdobby - 「赤単信心」
エクスプローラー (2023年1月12日)[MO] [ARENA]
9 《
4 《ニクスの祭殿、ニクソス
4 《ラムナプの遺跡
4 《バグベアの居住地
-土地(21)-

4 《炎樹族の使者
4 《大歓楽の幻霊
4 《砕骨の巨人
3 《ゴブリンの鎖回し
2 《鍛冶で鍛えられしアナックス
3 《朱地洞の族長、トーブラン
4 《モーギスの狂信者
-クリーチャー(24)-
4 《髑髏砕きの一撃
3 《絞殺
4 《発火の力線
2 《勝負服纏い、チャンドラ
2 《反逆の先導者、チャンドラ
-呪文(15)-

-サイドボード(0)-
AetherHub より引用)

 

 MTGアリーナのエクスプローラーというフォーマット、BO1(一本勝負)で高い勝率を弾き出せたという「赤単信心」だ。エクスプローラーということは、パイオニアでも同様のリストを組むことが可能だな。

 信心とはプレイヤーがコントロールしているパーマネントの持つ、色マナシンボルの数のこと。《ラノワールのエルフ》1体をコントロールしていれば緑の信心を1つ持っている状態であり、《ファイレクシアの抹消者》4体をコントロールしているなら黒の信心は16という具合だ。

 そして信心デッキとは基本的に《ニクスの祭殿、ニクソス》を用いる単色デッキのこと。

 これもその例に漏れず、同土地を用いて大量のマナを得ることを狙っている。なので他のデッキでは「唱えにくい」という理由であまり歓迎されない色マナシンボルの濃い呪文が、このデッキではウェルカムウェルカム!大量の信心を稼いでド派手に動く。これが信心デッキの信条である!

 信心といえば緑単が大活躍しているが、赤単バージョンはまた異なった趣でこれも面白いデッキだよ。明確なゴールが用意されており、その名は《モーギスの狂信者》!赤の信心分のダメージを対戦相手に叩き込む、シンプルな破壊力がこのミノタウルスの魅力だ。ニクソスからの大量展開、そこからの狂信者でフィニッシュ!ロマン溢れる盤面づくりが楽しいぜ。

 ニクソスをフルスロットルにするため、最優先はマナシンボルの濃さ。《炎樹族の使者》《大歓楽の幻霊》《ゴブリンの鎖回し》とダブルシンボル、トリプルシンボルが押し寄せているリストは圧巻だ。

 そんな信心稼ぎ要員の最たるものが《発火の力線》!

 4マナのエンチャントであるが、これはゲーム開始時に手札にあれば戦場に出せるという特殊な挙動を見せる。0ターン目から信心2以上でスタートも可能だ。とにかくニクソスからマナが出れば良い、その一心で採用されているカードではあるが、プレイヤー自身かそのパーマネントが呪文や能力の対象になるたびに2点ダメージを飛ばす能力も、地味ながら効いてくるボディブローだ。信心を稼がせまいとクリーチャーに除去を撃ち込むと、結果としてライフを削られて狂信者の射程範囲に引きずり込まれる。かなりいやらしい仕事人的なカードを使いこなして勝利を掴もう。

 と「赤単信心」の解説からいきなりスタートした今回。その理由は注目カードがやってきたからだ。『ファイレクシア:完全なる統一』より現れたるは《擾乱のドミヌス、ソルフィム》ッッ!

jp_531fff7ae3.png

 新ファイレクシアの送り出す恐怖をもたらす大怪物だ。自分の発生源が与える戦闘ダメージ以外のダメージが倍に!恐るべき破壊力を秘めたドミヌス(支配者・主権者)の降臨は、これ即ち《モーギスの狂信者》のダメージが倍増するということ!信心10あれば一撃必殺の20点!これまでは《朱地洞の族長、トーブラン》がダメージ追加の役目を担っていたが、ソルフィムを併用しても面白いかもしれない。ソルフィム自身もダブルシンボルで信心デッキと相性が良いのもその考えを後押ししてくれるぜ。

岩SHOW - 「赤単信心・改」
エクスプローラー (2023年2月5日)[MO] [ARENA]
9 《
4 《ニクスの祭殿、ニクソス
4 《ラムナプの遺跡
4 《バグベアの居住地
-土地(21)-

4 《炎樹族の使者
4 《大歓楽の幻霊
2 《ゴブリンの鎖回し
3 《砕骨の巨人
2 《焼炉の懲罰者
2 《鍛冶で鍛えられしアナックス
2 《朱地洞の族長、トーブラン
2 《擾乱のドミヌス、ソルフィム
4 《モーギスの狂信者
-クリーチャー(25)-
4 《髑髏砕きの一撃
4 《発火の力線
2 《創案の火
2 《勝負服纏い、チャンドラ
2 《反逆の先導者、チャンドラ
-呪文(14)-

-サイドボード(0)-

 というわけで最後にソルフィム採用型の「赤単信心」のサンプルリストを。デッキ構築の際に、ほんの少しでも参考になれば幸いだ。

 《創案の火》からマナを払わずに《擾乱のドミヌス、ソルフィム》→《モーギスの狂信者》でフィニッシュするシステムを搭載。ガツンと一撃叩き込む動きと共に、新クリーチャー《焼炉の懲罰者》によるジワジワとライフを詰めていく動きも組み込んでみた。

jp_e78b7bb561.png

 基本土地を全く用いない多色デッキはコイツで懲罰!各種チャンドラのダメージに併せれば、攻撃を一切せずともライフを削り切ってしまうことだって可能だ。それらのコツコツとしたダメージも、トーブラン&ソルフィムで強化してやれば一発一発が致命傷になる!

 新カードの到来の変化、エクスプローラーひいてはパイオニアも大きく影響を受けることになる。様々なカードの可能性を、既存の強力デッキで引き出してやろう!新ファイレクシアは君を待っているぞ……。

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