- HOME
- >
- READING
- >
- 岩SHOWの「デイリー・デッキ」
- >
- Wild Deck 野生大発見!!:生存本能全開! 多色でサバイバル(レガシー)
READING
岩SHOWの「デイリー・デッキ」
Wild Deck 野生大発見!!:生存本能全開! 多色でサバイバル(レガシー)
毎週金曜日はクールなデッキをお届けする「今週のCool Deck」をお届けしておりますが、今週は番組を変更して「Wild Deck 野生大発見!!」をお楽しみください。
やあこんにちは! 多元宇宙のサバイバル研究家、ショーイワです。さまざまな次元が広がる多元宇宙での生活は、時に想像を絶する過酷なものとなります。地形が変化するゼンディカー、巨大な獣が跋扈するイコリア、優しかった種族が一転して排他的に変貌するシャドウムーア……生き抜くということは、非常にタフな行いです。
今日も宇宙のどこかで次元の試練に抵抗し、たくましく生きている人々がいます。そのサバイバルの知恵を学ぶことは、僕らの生活にも大きなプラスになるはずです。多元宇宙のワイルドを求めて、冒険の始まりです!
早速ですが、今僕がいるのはアラーラです。この次元はかつて5つの断片に分かれていましたが、今は1つに併合しています。その結果、5つの全く異なる環境や文化が1つの次元に! 混沌の極みに陥ったこの次元の住人を見れば、サバイバルの知識が身につくはずです。
……さあ、来ましたよ。《血編み髪のエルフ》です。
このエルフたちはスピーディーな動きで生命を脅かす怪物たちをすり抜け、貴重な食料をかき集めます。速攻持ちのパワー3でアグレッシブに攻めるデッキに最適な存在です。
そしてこのエルフは仲間を呼んだり呪文を引き起こすのが特技です! 「続唱」という能力で、4マナというコストに3/2速攻+α(マナ総量3以下の呪文)というコストパフォーマンスの良さで、モダンやレガシーなどさまざまな環境でサバイバルしている名カードですね。
カラーリングは異なりますが、《断片無き工作員》という機械化された人間も同じ能力を持っています。
その肩書通り5つの断片を意に介さず、あらゆる勢力に潜伏する能力の高さはサバイバル能力の高さの証明といえます。
これらアラーラの続唱持ちが活躍するデッキを紹介しましょう。今回このサバイバリストたちが生き抜くフォーマットはレガシー! ワイルドなカードがひしめく環境で、いったい彼らはどんな生き残り術を見せてくれるでしょうか?
2 《冠雪の森》 1 《冠雪の島》 1 《冠雪の山》 1 《冠雪の平地》 4 《虹色の眺望》 1 《Tropical Island》 1 《Taiga》 1 《Savannah》 1 《Volcanic Island》 3 《霧深い雨林》 2 《樹木茂る山麓》 2 《吹きさらしの荒野》 1 《カラカス》 -土地(21)- 3 《貴族の教主》 1 《極楽鳥》 4 《氷牙のコアトル》 4 《翻弄する魔道士》 2 《復活の声》 4 《ファラジの旅人》 4 《フェールス・ロキーリク将軍》 4 《モウロック》 4 《断片無き工作員》 4 《血編み髪のエルフ》 -クリーチャー(34)- |
2 《調和の儀式》 3 《マナの大砲》 -呪文(5)- |
4 《忍耐》 3 《激情》 2 《花の絨毯》 2 《否定の力》 4 《意志の力》 -サイドボード(15)- |
レガシーらしさあふれる多色デッキ!
このフォーマットには「デュアルランド」と呼ばれるワイルドな土地が広がっています。それらは2つの基本土地タイプを持ち、一切のデメリット能力はありません。
これらをフェッチランドと呼ばれる特定の基本土地タイプを探してくる土地と組み合わせることで、デッキを圧縮したりシャッフルしてライブラリートップをリフレッシュさせながら多色デッキを問題なく運用するマナ基盤を確保するというわけです。
3色は当たり前、4・5色もリスクは増すものの他のフォーマットよりも圧倒的に楽に運用できます。工作員と血編み髪の続唱コンビを含む青緑赤の3色に加えて、白を足して4色にしてもなんてことはない!
しかしデュアルランドは《不毛の大地》の餌食になるので基本土地も採用し、フェッチでこれを優先することによって大きな事故に陥るのを防ぎます。その基本土地を《冠雪の森》など氷雪土地にすることで《氷牙のコアトル》に接死を持たせることも狙っています。
さて、土地の説明が終わったところで肝心のデッキ内容を確認しましょう。メインデッキは《極楽鳥》《貴族の教主》そしてとあるカード以外は全てが多色! 光り輝く黄金の枠が連なり大変に美しいデッキになっています。
このような大胆な構築を施すことで《フェールス・ロキーリク将軍》の能力でゴーレムを大量に生成することが可能に。う~ん、ワイルド!
血編み髪からロキーリク将軍へと繋げられれば、大抵の環境はサバイブすることが可能でしょう。
非常に頼りになる将軍とともに、多色デッキを大きく後押しするのは《マナの大砲》!
多色の呪文を唱えるとその色の数だけダメージが発射されるワイルド・ウェポンです。デッキのあらゆるカードを唱えることで誘発し、クリーチャーやプレインズウォーカーをどんどんと撃ち落としていく様はワイルド爽快! さらにプレイヤー本体も対象に取れるので、ダメージをバシバシ与えてあっという間にノックアウトしてしまいましょう。
ちなみに続唱はライブラリーから公開した呪文を「唱える」能力なので、この大砲をカード1枚で2回誘発させるワイルドすぎる攻勢が可能に。過酷な自然環境もこれで乗り切れる!
いかにサバイバル能力に長けていたとしても、その環境を知る者の導きがないと遭難は避けられません。ああ、来ました。今回のガイドは《ファラジの旅人》にお願いしています。どうもどうも。
彼らは砂漠をはじめあらゆる環境に適応してきた結果、緑マナのみで唱えられるのに5色のカードであるという不思議な特性を持っています。つまり、これは3マナでありながら《マナの大砲》で5点ダメージを与えてくれる非常に優秀なダメージ源。そして同時に、召集能力で他の多色呪文を唱える手助けをしてくれます。血編み髪もこれでサクッと唱えて、リズミカルなゲーム展開を楽しみましょう。
続唱を持ったサバイバルのスペシャリスト、彼らを束ねる将軍、優秀な大砲、そして土地を熟知したガイド……これらの素晴らしい要素が揃えば多元宇宙のどんな環境でも生存できそうに思えます。
でも一番大切なのは、個人それぞれの「生きる」という思い。何があっても、絶対に生きて明日の朝日を拝む。強い意志こそがサバイバルにおける最大の道具なのです。じゃあ、次のWild Deckに出会うまで……ごきげんよう!
――焚火を囲みワイルドに肉を焼く光景と狼の遠吠えが鳴り響き終了――
RANKING ランキング
NEWEST 最新の読み物
-
2024.12.26広報室
2025年1月より「プレインズウォーカー・フレンドリーマッチ(PWFM)」新シーズン!その他イベント情報更新も|こちらマジック広報室!!
-
2024.12.25戦略記事
師走のサプライズ!物あさり復活、今こそホロウワン(モダン)|岩SHOWの「デイリー・デッキ」
-
2024.12.24戦略記事
リザード・バーン:紙のトカゲは冬眠しない(スタンダード)|岩SHOWの「デイリー・デッキ」
-
2024.12.23戦略記事
グルール&ボロス、赤いアグロとダメージ呪文(スタンダード)|岩SHOWの「デイリー・デッキ」
-
2024.12.20戦略記事
今週のCool Deck:ロータス・コンボ、遂にアリーナにて始動!(パイオニア)|岩SHOWの「デイリー・デッキ」
-
2024.12.20読み物
第51回:0から始める統率者戦|クロタカの統率者図書館
CATEGORY 読み物カテゴリー
戦略記事
コラム
読み物
BACK NUMBER 連載終了
- Beyond the Basics -上級者への道-
- Latest Developments -デベロップ最先端-
- ReConstructed -デッキ再構築-
- Daily Deck -今日のデッキ-
- Savor the Flavor
- 射場本正巳の「ブロールのススメ」
- 津村健志の「先取り!」スタンダード・アナライズ
- 浅原晃の「プレミアイベント三大チェックポイント!」
- ガフ提督の「ためになる」今日の1枚
- 射場本正巳の「統率者(2017年版)のススメ」
- かねこの!プロツアー食べ歩き!
- ロン・フォスターの統率者日記
- 射場本正巳の「統率者(2016年版)のススメ」
- マアヤのマジックほのぼの日記
- 金子と塚本の「勝てる!マジック」
- 射場本正巳の「統率者(2015年版)のススメ」
- 週刊連載インタビュー「あなたにとってマジックとは?」
- なかしゅー世界一周
- 中村修平の「デイリー・デッキ」
- 射場本正巳の「統率者(2014年版)のススメ」
- 中村修平の「ドラフトの定石!」
- 浅原晃の「プロツアー観戦ガイド」
- 鍛冶友浩の「プロツアー観戦ガイド」
- ウィザーズプレイネットワーク通信
- Formal Magic Quiz
- 週刊デッキ構築劇場
- 木曜マジック・バラエティ
- 鍛冶友浩の「デジタル・マジック通信」
- 鍛冶友浩の「今週のリプレイ!」
- 渡辺雄也の「リミテッドのススメ」
- 「明日から使える!」渡辺リミテッド・コンボ術
- 高橋優太の「このフォーマットを極めろ!」
- 高橋優太の「このデッキを使え!」
- 黒田正城の「エターナルへの招待」
- 三田村リミテッド研究室
- 新セットめった切り!
- シングルカードストラテジー
- プレインズウォーカーレビュー
- メカニズムレビュー
- その他記事