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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
赤単ランプ:ツノトカゲとパワーストーン(スタンダード)
突然だけども僕はトカゲが大好きだ。
子どもの頃からあらゆる生き物が好きで図鑑を眺めて過ごしていたが、中でもさまざまな色彩や形状で魅了してくれるトカゲの仲間は格別だった。
昔の図鑑って写真自体も少なくて、イラストが主体だったものだよね。実物はどんなものなのだろう? この目で見ることができる日は来るのかな? そんな風にトカゲに思いを馳せる幼少期だったよ。
今では動画などで実際の姿を目にする機会は増えたし、憧れの種を飼育することもできたりする。実際に我が家にもかわいいトカゲを招き入れて、ともに日々を過ごしているよ。愛嬌や社会性もあって、一緒に暮らすことでよりトカゲが好きになっちゃったね。
そんなトカゲ好きなわけだから、マジックのカードにもトカゲが描かれているとテンションが上がるというものだよ。サブタイプでトカゲを持つものは昔からいるし、トカゲをベースにしたファンタジー世界の住人も数多く見られる。
そんなトカゲの最新カードが《有角の石探し》。
一言、かわいい! トゲトゲの身体に、角が生えた大きな頭。この頭の大きさが何とも言えないマスコット感をかもしだしているね。
このトカゲのモデルになっているのはツノトカゲ。北アメリカに生息する実在の種類を擬人化したものだろうね。このカード同様にデカ頭がとにかくかわいいので、気になったら検索してみてね。
《有角の石探し》はカードとしても魅力的なデザインが施されている。2マナ2/2威迫と攻めのスペックでありながら、マナ加速役でもある。パワーストーンを生成だ。
アーティファクト呪文を唱えるか、能力の起動のために使える無色マナを供給してくれる、用途が限られているとはいえ恒久的に使えるマナが増えるカードがたったの2マナなのは素晴らしいことだ。
この石探しが戦場を離れればパワーストーンも生け贄に捧げなくてはならないという条件付きで維持できるマナ加速ではあるのだが、構築フォーマットで用いてアーティファクトをより早く展開するデッキにチャレンジする価値はあるぞ。
というわけで今回はかわいいトカゲ、石探しが活躍するデッキを紹介しよう!
15 《山》 2 《タグシンの広間》 2 《反逆のるつぼ、霜剣山》 4 《ミシュラの鋳造所》 2 《爆発域》 -土地(25)- 4 《有角の石探し》 3 《ファイレクシアのドラゴン・エンジン》 3 《カー峠の暴君》 2 《街並みの地ならし屋》 1 《瞬足光線の大隊》 -クリーチャー(13)- |
4 《電圧のうねり》 4 《採掘爆発》 4 《鏡割りの寓話》 3 《マイトストーンとウィークストーン》 1 《家の焼き払い》 4 《勢団の銀行破り》 2 《生けるレガシー、カーン》 -呪文(22)- |
1 《光波の歩哨》 2 《炎恵みの稲妻》 2 《兄弟仲の終焉》 2 《引き裂く炎》 1 《家の焼き払い》 1 《ファイレクシアへの門》 4 《松明吹き》 2 《未認可霊柩車》 -サイドボード(15)- |
スタンダードの「赤単ランプ」!
ランプとは土地を戦場に出すカードやマナを加えるクリーチャーやアーティファクトを用いて、6マナ以上のヘビー級カードの単体のパワーでねじ伏せるようなデッキのことを指す。無限マナのようなコンボチックな動きというよりは、着実に盤面を作っていくコントロールデッキがこれに分類される。
緑系ランプデッキの《不屈の自然》よろしく、このリストでは《有角の石探し》その役目を担うわけだ。
他にもマナ加速兼クリーチャー or プレインズウォーカーへのダメージ除去となる《採掘爆発》も同様にパワーストーン・トークンを生成する。
このソーサリーはプレイヤーにもダメージを与えられるので、コントロールしきって最後の一押しにもなる点がGOOD。
さらにこれらのパワーストーンから《マイトストーンとウィークストーン》に繋げる。
《護国卿、ウルザ》と合体させずともこの石は十分強力。2枚ドロー or タフネス5以下のクリーチャー除去、とモードを使い分けられるコントロールデッキには嬉しい要素を持ちつつ、2マナも増えるのは驚きだ。
これらのパワーストーンに加えて《鏡割りの寓話》《勢団の銀行破り》からの宝物もあれば、ビッグ・スペル(呪文)を唱えるのに遠慮はいらないぜ。
またこれらを生け贄に《電圧のうねり》も4点ダメージ除去として躊躇なく運用していこう。
パワーストーンは《勢団の銀行破り》や《生けるレガシー、カーン》の能力起動や《ファイレクシアのドラゴン・エンジン》の蘇生にマナを使うのもスマートだが、やはりアーティファクトを唱えてこそ活きてくるというもの。それもどでかいやつ、であれば《街並みの地ならし屋》は外せない。
パーマネントの破壊はこれを唱えた時に誘発するので、たとえ打ち消されたとしてもひとまず盤面の脅威の排除は可能。除去などの妨害を受けずに無事に攻撃できればさらに能力は誘発し、バキバキと対戦相手の戦場を粉砕する。このフィニッシャーはぜひとも暴れさせたい逸品、この赤単で冷めないうちに堪能するべし。
《瞬足光線の大隊》もフィニッシュ力は圧倒的。
ここぞという場面でトップデッキした時には「HOOOOO!!!」と叫んでしまいそうになる。5マナで唱えてブロック役3体分にして時間稼ぎ、という使い方も乙なものだ。
アーティファクトではないが特徴的なチョイスとして《カー峠の暴君》にも注目だ。
6マナで素のパワーは4と高くはないが、ドラゴン特有の赤マナでパワーが上昇するパンプアップ能力持ち。飛行と合わされば大きなダメージを叩き込んでくれる。このパンプを最大限に引き出すには赤単という構築が好都合。
さらに戦場に出た際に4点ダメージを与えるというのも凄まじい。《火炎舌のカヴー》を彷彿とさせる高い除去性能を持ち、さらに本体にダメージを撃ち込めるのも最高だ。連打しているだけでゲームに勝てる、実にランプ向けな1枚だね。
赤マナが十分に用意できるデッキであれば2色以上でもそのポテンシャルを発揮させられるので、今後コントロール要素の強い、さまざまな赤いデッキで使ってみてほしいね。
トカゲ好きにとっての《有角の石探し》のように、君の好きなものがあしらわれたカードは必ず見つかるはず。『兄弟戦争』で一目ぼれしたカードがあったなら、スタンダードを始め構築フォーマットでデッキを組んでみよう!
形にする過程こそ最も楽しいので、臆せずに自分で考えてやってみるのがデッキビルダーへの第一歩だ!
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