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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
青単スピリット vs 青白コントロール:その威力、まさに至高(パイオニア&エクスプローラー)
この回が掲載される頃にはもうMTGアリーナにて『エクスプローラー・アンソロジー1』がリリースされ、エクスプローラー環境に変化がもたらされていることだろう。
これを書いている今、公開されているカードは20枚の中のまだ一部。その中でもすでに、エクスプローラーに影響を与えうるカードの姿が見えているのでワクワクするね。
いつの日かアリーナ上に完全なパイオニアを成立させるまでの間の繋ぎのフォーマットであるエクスプローラー。このアンソロジーがもたらすカードにより、ほぼパイオニアと差異のないデッキが組めるかも?
ひとまずはアンソロジー導入前のエクスプローラーを代表するデッキをひとつ紹介しよう。
20 《冠雪の島》 3 《不詳の安息地》 -土地(23)- 4 《隆盛するスピリット》 4 《幽体の船乗り》 4 《鎖鳴らし》 4 《鎖霊》 4 《至高の幻影》 1 《幽体の敵対者》 4 《厚かましい借り手》 1 《墓所の照光者》 -クリーチャー(26)- |
4 《執着的探訪》 2 《呪文貫き》 1 《潜水》 4 《霊灯の罠》 -呪文(11)- |
2 《紺碧のドレイク》 2 《墓掘りの檻》 1 《潜水》 4 《高尚な否定》 4 《神秘の論争》 2 《幻惑の旋律》 -サイドボード(15)- |
「青単スピリット」だ。《幽体の船乗り》や《鎖鳴らし》のような隙なく展開できるスピリットを中心に組まれたデッキで、いわゆる「テンポデッキ」の戦術を用いる。
打ち消しなどのインスタントを構えつつ、何事もなければターン終了時にスピリットを展開。これらは単体での打点は低いが、《執着的探訪》《至高の幻影》などのカードで強化して見た目よりもずっと高いパンチ力で押していく。
このデッキの強みは《呪文貫き》《潜水》のような軽量の打ち消しで相手のプランを崩せるという点。特にスピリットで統一していることで《霊灯の罠》を強く使える点は最大のセールスポイントと言える。
これが「青白コントロール」のようなデッキにブッ刺さる。《ドゥームスカール》などでスピリットをまとめて除去しようにも、これでスパッと弾かれてしまうのがエクスプローラーではお馴染みの光景になっている。
コントロールキラーとしての地位を確立しているスピリットだが、ここに待ったをかけるのがアンソロジーからやって来た《至高の評決》!
「打ち消されない」という一文から漂う絶対的な強者の風格。打ち消しが怖かったら打ち消されない呪文を使えば良いじゃないか。というわけで今後のエクスプローラーにおける青白系デッキはこれを全体除去の第一候補として運用していくことになるだろう、こんな風に。
3 《島》 2 《平地》 4 《神聖なる泉》 3 《灌漑農地》 4 《氷河の城砦》 2 《さびれた浜》 1 《啓蒙の神殿》 1 《ストーム・ジャイアントの聖堂》 1 《ヴァントレス城》 1 《アーデンベイル城》 1 《天上都市、大田原》 1 《皇国の地、永岩城》 3 《廃墟の地》 -土地(27)- -クリーチャー(0)- |
4 《ポータブル・ホール》 3 《検閲》 3 《ドビンの拒否権》 2 《運命的不在》 2 《吸収》 2 《不許可》 3 《至高の評決》 2 《記憶の氾濫》 1 《残骸の漂着》 2 《サメ台風》 1 《告別》 2 《冥途灯りの行進》 3 《放浪皇》 3 《ドミナリアの英雄、テフェリー》 -呪文(33)- |
1 《厚かましい借り手》 1 《夢さらい》 1 《船砕きの怪物》 1 《終止符のスフィンクス》 2 《霊気の疾風》 2 《安らかなる眠り》 1 《軽蔑的な一撃》 1 《ナーセットの逆転》 2 《神秘の論争》 1 《即時却下》 1 《告別》 1 《覆いを割く者、ナーセット》 -サイドボード(15)- |
《至高の評決》入り青白コンのサンプルリストだ。サイドボードの《即時却下》以外はアリーナ内に存在するので、ほぼ完成品のパイオニアデッキが組めるね。
相手が何色のデッキだろうと関係なく、クリーチャーが並んだところを気持よく一掃! 打ち消されることはケアしなくて問題ないので、その分、緑相手の《英雄的介入》などに注意を配ろう。アゾリウスが下す評決は絶対! 何人たりとも逆らえぬわァフハハハッ。
《吸収》《放浪皇》で相手の妨害をしつつライフも回復して、コントロールの時間帯=超長期戦へともつれ込ませる。
あとは《サメ台風》や《ドミナリアの英雄、テフェリー》が機能しだして対戦相手と圧倒的な差をつけてくれるはずだ。
今でもこの手のコントロールはエクスプローラーの一勢力として目にする機会は多いが、《至高の評決》の到来で死角もなくなり、今まで以上に数を増やすことが予想される。
では最後に、そんな《至高の評決》とどう戦うか? 先述の《英雄的介入》は良いアンサーであるし、同じ緑なら《集合した中隊》で一気に盤面を再構築して息をつかせぬ攻めを見せるのもシンプルかつ効果的だ。
《不屈の神ロナス》もいることを考えると、緑単のアグロデッキが上記のようなコントロールへのアンサーとして重宝されることになる、か?
クリーチャーのみでなくプレインズウォーカーを絡めて攻めるデッキも良いね。《告別》でシャットアウトされる心配もない。
破壊不能、1枚のカードで複数体のクリーチャー、プレインズウォーカー……これらに注目してアグレッシブに攻めるデッキを構築してみよう! エクスプローラーという環境、この夏はもっともっと探検してみよう!
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