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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
ニコル・ボーラス大好きクラブ:好きなカードを使える喜び(パイオニア&エクスプローラー)
皆は「このカードが使えるフォーマットなら優先してデッキを組みたい!」と思えるカードがあるかな?
僕は……《破滅の龍、ニコル・ボーラス》かなぁ。
4マナ4/4飛行、攻めにも守りにも強い高スペッククリーチャーであり、かつ戦場に出ると対戦相手の手札を捨てさせるという確実に相手のアドバンテージを削いでいく能力持ち。ここに除去を使ってくれたり相手のクリーチャーと相討ちになったりすれば1対2交換でアドバンテージ差を拡げられる。
これだけでも強いのに、7マナ注げばクリーチャーからプレインズウォーカーに変身。《覚醒の龍、ニコル・ボーラス》になればもうあまり何も考えずともいつの間にかゲームに勝ってるんじゃないのか?って感じの大雑把な能力がたまらない。
リスクのある変身をせずとも殴り勝つことも狙えるし、問題なく変身してしまえばゲームオーバーと、コントロールデッキのフィニッシャー(ゲームを終わらせるカード)としてこれほど優れているカードがあるだろうか?と熱く語ってしまうぐらいには好きな1枚だ。
もちろんイラストとマナ・コストなどのビジュアル面も素晴らしい。多元宇宙でも最強格の生命体を戦場に降臨させる喜び……1人でも多くの人に味わってほしいね。
スタンダード現役時にはしこたま使ったものだが、ローテーションで落ちてからもMTGアリーナならヒストリックという舞台で引き続き使用可能。これが嬉しくって、たびたび思い出したようにグリクシス(青黒赤)カラーのコントロールを組んではボーラスをデッキの主役に据えていたものだ。
《龍神、ニコル・ボーラス》もまた強くてカッコいい1枚なので、セットで使いがち。
これら最高のカードであるボーラスたち。MTGアリーナであれば新たにエクスプローラーという舞台でも輝かせることが可能になった。今日はこのフォーマットでボーラスを用いるコントロールを紹介しよう。
現物のカードを持っていて眠らせているという人は、これを参考にパイオニアでデッキを組むこともオススメしたいね。さあリストを見てみよう。
2 《島》 1 《沼》 1 《山》 4 《ザンダーの居室》 3 《湿った墓》 4 《水没した地下墓地》 3 《硫黄の滝》 2 《血の墓所》 3 《竜髑髏の山頂》 2 《ヴァントレス城》 1 《バグベアの居住地》 1 《天上都市、大田原》 -土地(27)- 1 《破滅の龍、ニコル・ボーラス》 2 《奔流の機械巨人》 -クリーチャー(3)- |
4 《致命的な一押し》 2 《呪文貫き》 1 《塵へのしがみつき》 4 《検閲》 4 《染みついた耽溺》 2 《無情な行動》 4 《貴顕廊一家の魔除け》 4 《悪意ある妨害》 2 《嵐の怒り》 2 《サメ台風》 1 《龍神、ニコル・ボーラス》 -呪文(30)- |
2022年6月、アリーナにおける予選プレイインにて6勝で予選通過を果たしたリストだ。
BO1形式なのでサイドボードはなし。メインのみの1本勝負にて、コントロールデッキで挑むというのはなかなかに勇敢なことかなと。競技イベントに繋がる予選プレイインにてボーラス2種を用いたデッキで挑んだその姿勢にリスペクトだ。
ボーラス以外のカードの大半はインスタントや瞬速持ちで、相手のターンに動くことを主戦法としている。《致命的な一押し》などの除去、《悪意ある妨害》などの打ち消しで相手の展開をひたすらに捌いていく。
マナも伸びて余裕が出てきたらボーラスや《奔流の機械巨人》でケリをつける。
このデッキの象徴とも言える1枚が《貴顕廊一家の魔除け》。
3つのモードから1つを選ぶタイプの呪文で、おおむねクリーチャーかプレインズウォーカーに5点のダメージを与えるモードを選んで使うことになるだろう。3マナでタフネスや忠誠度が5のパーマネントに対処可能なのは効率が良い。
そうした脅威がない時にはライブラリーから5枚見て1枚手札に加えるモードで勝ちに行くカードを確保しても良い。
これらに比べて3点のライフを吸い取るモードはコントロールデッキ向きではないように見えるが……実はこのオプションは無駄にはならない。相手のデッキの攻めでライフを削りに削られ、反撃に転じようにもライフが足りない……そんなケースでわずか3点とはいえ回復できることは勝敗を大きく分けることになる。「赤単アグロ」の猛攻を凌いだ後にこれでホッと一息、五臓六腑に染みわたるやつだ。
特に《奔流の機械巨人》で墓地から拾って3点吸うという動きがイカす。相手がコントロールデッキなどでもこれで一気にライフを詰めて勝ちに行けるので、見た目以上に強い魔除けだ。予選突破にも大きく貢献したことだろう。
このリストを見て僕も「グリクシス・コントロール」を組みたくなったので思わずチャレンジ。どっちかというとボーラスをマシマシで、自分のターンから強気に動いていくスタイルで。
2 《島》 2 《沼》 1 《山》 4 《ザンダーの居室》 2 《湿った墓》 2 《水没した地下墓地》 1 《難破船の湿地》 1 《清水の小道》 1 《蒸気孔》 1 《硫黄の滝》 1 《嵐削りの海岸》 1 《河川滑りの小道》 2 《血の墓所》 2 《竜髑髏の山頂》 1 《憑依された峰》 1 《荒廃踏みの小道》 1 《ストーム・ジャイアントの聖堂》 1 《目玉の暴君の住処》 1 《ヴァントレス城》 -土地(28)- 4 《破滅の龍、ニコル・ボーラス》 -クリーチャー(4)- |
2 《致命的な一押し》 2 《染みついた耽溺》 1 《アングラスの暴力》 1 《破滅の刃》 1 《取り除き》 1 《闇の掌握》 1 《無情な行動》 1 《冥府の掌握》 1 《アズカンタの探索》 1 《思考消去》 1 《暴君の嘲笑》 4 《悪意ある妨害》 3 《貴顕廊一家の魔除け》 1 《神々の憤怒》 1 《悪への引き渡し》 1 《プリズマリの命令》 1 《絶滅の契機》 1 《衰滅》 1 《煤の儀式》 1 《闇の暗示》 1 《影の評決》 2 《龍神、ニコル・ボーラス》 1 《王神、ニコル・ボーラス》 -呪文(31)- |
1 《塵へのしがみつき》 1 《強迫》 1 《致命的な一押し》 2 《霊気の疾風》 1 《苦悶の悔恨》 1 《害悪な掌握》 2 《真っ白》 2 《神秘の論争》 1 《サメ台風》 1 《未認可霊柩車》 1 《夢を引き裂く者、アショク》 1 《覆いを割く者、ナーセット》 -サイドボード(15)- |
デッキリストがやたらと長いのは……平たく言うと好みかな。同じような役割でもちょっと違う除去などを散らすことで、様々な状況や対戦相手のデッキにあわせて使い分けができるというデッキが好きなもんで。
勝ち手段はほぼボーラスに絞ったボーラス絶対主義、《王神、ニコル・ボーラス》の圧倒的なカードパワーにひれ伏せ!
土地の枚数が多く、そもそも63枚とかいう総枚数なのも自分の体質に合わせた構築だ。25枚の60枚デッキでやっていても、どうにも土地が引けないゲームが続く。何かを削って土地を増やすと今度は土地しか引かない……そんなゲームが続くので、妥協案としての純粋に土地を増やして何も削らないという作戦に打って出た。
僕はテーブルトップのマジックでも昔から各アーキタイプにおける一般的に理想とされている土地の枚数に1~2枚追加した60枚を超えるデッキを愛用していた。
他人がやっていなくても自分にとってのベストな構築というものはあるはず。己を知ることで、己の好きなカードを満喫できる。自分に合った、自分のためのデッキを皆も作ってみてね!
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