READING

戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

何でもありのシングルトン、さあいくぞ2022年!(特別フォーマット)

岩SHOW

 いやぁご無沙汰でございます、岩SHOWのデイリー・デッキであります。この2022年も、強くて戦果を挙げたデッキ・プレイしていて楽しく見ていて面白いデッキ・そしてなんだかわからんがとにかくクールなデッキ……色んなデッキを毎週月曜日から金曜日にかけて紹介していく予定なので、どうぞよろしく!

 今年もいろいろなカードとの楽しい出会いが待っているはず、それらを組み合わせた全く新しいデッキに会えることはマジックに関わる者として何よりの喜びだ。デッキとは芸術であり、生き物でもある。この信条を今年もより強く持って、リスペクトを忘れずにやっていこう。

 というわけで新シーズンスタートの挨拶もそこそこに、早速デッキの紹介に入ろうか。年末年始も皆はマジックを楽しんでいたかな? マジック年越しをしたよというマジック愛好家も多かったことかと。仲間で集まってこたつでマジック、冬の美味いもの食ってまたマジック……最高のひと時だなぁ。

 あるいは、この冬は寒波・降雪が凄くてなかなか外出できない、なのでお家でオンラインのマジックを楽しむという手も。リモート対戦MTGアリーナ・Magic Online……暖かなマイルームでマジックを楽しむ手段はいくらでもある。

 MTGアリーナにおいては、本国アメリカもホリデーシーズンということもあって、さまざまな催しで冬のお家時間を楽しませようとしてくれたね。ありがたい話だよ本当に。十種競技、皆はコンプリートしたかな? 僕は時間がなくて3つしかメダルを取れなかったが、本戦では頑張って豪華賞品を手に入れてやるぞと意気込んでいるところだ。

 普段遊ばないフォーマットに触れる良い機会だった十種競技もそうだが、毎週お馴染みのミッド・ウィーク・マジックも年末らしいスペシャルなものだったね。その名も「ワン・フォー・オール」!

 このイベント名のワンはすなわち1つ、ということでデッキに基本土地以外の同名カードは1枚までのシングルトン。そしてオールが意味するところは使用可能なカードプール。すべて、つまりはMTGアリーナに存在するすべてのカードが使用可能! スタンダードやヒストリックで禁止されたものから、そもそも強すぎるためにヒストリックでも使用できなかったミスティカルアーカイブなど、パワーカードの数々が遂に一堂に会するイベントの到来だ!

 これにはあの《王冠泥棒、オーコ》も黙っちゃいられないと駆け付けた。彼をプレイするのは一体いつ以来のことだろうか? このワン・フォー・オールで久しぶりにその強さを体験し、震えあがった人もいたんじゃないだろうか。

 今日は2022年始動回ということで、このド派手なイベントで使用された煌びやかなデッキを紹介だッッ!

LuCaparroz - 「5色ルーツリー」
ワン・フォー・オール (2021年12月28日)[MO] [ARENA]
1 《平地
1 《
1 《
1 《
1 《寓話の小道
1 《インダサのトライオーム
1 《ラウグリンのトライオーム
1 《ゼイゴスのトライオーム
1 《サヴァイのトライオーム
1 《ケトリアのトライオーム
1 《神聖なる泉
1 《寺院の庭
1 《湿った墓
1 《蒸気孔
1 《繁殖池
1 《夢根の滝
1 《樹皮路の小道
1 《興隆する島嶼
1 《岩山被りの小道
1 《草むした墓
1 《踏み鳴らされる地
1 《興隆する木立
1 《ボジューカの沼
1 《世界樹
1 《死者の原野
1 《見捨てられた交差路

-土地(26)-

1 《イリーシアの女像樹
1 《水蓮のコブラ
1 《極楽の羽ばたき飛行機械
1 《楽園のドルイド
1 《聖域の織り手
1 《イリーシア木立のドライアド
1 《自然の怒りのタイタン、ウーロ
1 《破滅の龍、ニコル・ボーラス
1 《不屈の巡礼者、ゴロス
1 《帰還した王、ケンリス
1 《ウルヴェンワルドのハイドラ
1 《裏切りの工作員

-クリーチャー(12)-
1 《稲妻
1 《剣を鍬に
1 《夏の帳
1 《冷鉄の心臓
1 《悪魔の教示者
1 《記憶の欠落
1 《プリズマリの命令
1 《セレスタス
1 《書庫の鍵
1 《古き神々への拘束
1 《創案の火
1 《約束の刻
1 《ミラーリの目覚め
1 《時間のねじれ
1 《発生の根本原理
1 《運命のきずな
1 《王冠泥棒、オーコ
1 《時を解す者、テフェリー
1 《反逆の先導者、チャンドラ
1 《ドミナリアの英雄、テフェリー
1 《目覚めた猛火、チャンドラ
1 《精霊龍、ウギン

-呪文(22)-
1 《呪文追い、ルーツリー

-相棒(1)-

 スタンダード、ヒストリック、アルケミーとメインの構築種目で使用できないカードたちも、この特別フォーマットでは俺が私が主役だと言わんばかりに我が物顔。最強プレインズウォーカーと謳われた盤面の支配者であるオーコを筆頭に、マナの支払いというマジックの大前提を消し去る《創案の火》、インスタントでの介入を否定する《時を解す者、テフェリー》などなど……やべぇ連中を5色から揃えた「5色ルーツリー」デッキのお出ましだ。

 《呪文追い、ルーツリー》の相棒条件はシングルトンの時点で満たしているので、このカワウソを用いることには何の制限もない。

 これでインスタントやソーサリーをコピーして大きなアドバンテージを得ようというのがメインテーマ。何をコピーするのが良いと思う? 《時間のねじれ》だと計8マナで追加ターン×2、決まればほぼ終わりみたいなもんだな。《悪魔の教示者》で任意のカードを何でも2枚手に入れるのもヤバいし、シンプルに《稲妻》コピーでも4マナ6点と十分に鬼。このフォーマットでしかできない動きを決めて、脳内物質を大量に分泌させるべし!

 基本的な動きとしては、最序盤はクリーチャーやアーティファクトでのマナ加速を準備。十分な数と色のマナが揃ったら、単体で強い呪文を叩きつけるか先述のルーツリーで暴れるか、《創案の火》によるマナの支払い無視かで、1ターンの密度を高めていくことになる。

 マナ加速でありドローでありライフ回復であり、そしてフィニッシャーでもある《自然の怒りのタイタン、ウーロ》も久しぶりにその顔を見たなぁ。

 そう、これはちょっとしたアリーナ同窓会でもあり、叶わなかった夢の共演を実現させるステージでもある。ウーロとオーコのシミック最強カードの組み合わせ、こういう場所しかないのだから次に機会がやってきたら遊んでおくべしだ。

 《死者の原野》もシングルトンのルールとがっちり噛み合った強カード。

 モダンではお馴染みではあるが、アリーナで遊べるのは特別企画の時だけだもんな。《約束の刻》や《ウルヴェンワルドのハイドラ》で持ってきたり、ウーロから繰り出したり……気分の良いマジック、ここに極まれりだな。

 心機一転でお届けするデイリー・デッキの開幕に相応しいワン・フォー・オールのぶっ飛んだデッキ。またこの企画が行われたら、ぜひとも皆で遊んでみよう!

 そんなわけで当コラムを2022年もよろしく。こういうファンデッキからガチガチのデッキまで、幅広く取り上げていくぞッッ!

  • この記事をシェアする

RANKING

NEWEST

CATEGORY

BACK NUMBER

サイト内検索