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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
ビバ!ラスベガス! 4色独創力&ラクドス・アグロ(モダン)
海の向こう、アメリカ合衆国。マジックの生まれた地で、この2021年11月にあるイベントが開催された。ラスベガスにてモダンとリミテッドの大規模な競技トーナメントだ。
モダンの方はなんと参加者1,436人。これはすごい! マジックの祭典、マジックフェストの開催がしばらく行われてない中、これだけの人数が集まって紙のマジックで楽しくも激しい熱戦を繰り広げたと思うと……なんだか希望が湧いてくる。
日本でも、大規模イベントの復活がぼちぼちあるんじゃないのかと。夢を見てしまうねぇ。あの定期的にイベントが開催されていた日々が帰ってくるのであれば、こんなに嬉しいことはないねぇ。会場で会おう! その合言葉をまた言える日が来るのを子ことから楽しみにしております!
そんなわけで、今回はラスベガスのモダン・トーナメントにて上位入賞したデッキを紹介だ!
1 《平地》 1 《島》 1 《ケトリアのトライオーム》 1 《ラウグリンのトライオーム》 2 《聖なる鋳造所》 1 《蒸気孔》 1 《踏み鳴らされる地》 4 《ドワーフの鉱山》 4 《乾燥台地》 4 《沸騰する小湖》 4 《樹木茂る山麓》 -土地(24)- 1 《セラの使者》 1 《引き裂かれし永劫、エムラクール》 -クリーチャー(2)- |
3 《堅固な証拠》 2 《稲妻》 4 《虹色の終焉》 3 《差し戻し》 1 《信仰の繕い》 3 《プリズマリの命令》 3 《火 // 氷》 4 《不屈の独創力》 4 《レンと六番》 4 《時を解す者、テフェリー》 2 《精神を刻む者、ジェイス》 1 《先駆ける者、ナヒリ》 -呪文(34)- |
2 《花咲く沈静》 2 《狼狽の嵐》 2 《夏の帳》 1 《高山の月》 2 《ドビンの拒否権》 2 《稲妻のらせん》 1 《安らかなる眠り》 2 《至高の評決》 1 《摩耗 // 損耗》 -サイドボード(15)- |
このデッキリストはラスベガスの激闘を戦い抜き準優勝した「4色独創力」。その名の通り黒以外の4色が含まれるデッキだが、トライオーム2種などの土地構成を見れば青と赤の2色が主軸となっているのがわかる。
特に重要なのは赤、そして山タイプを持つ土地。このデッキは《不屈の独創力》を用いたコンボデッキで、この赤のトリプルシンボルの支払いと、この呪文で対象にするトークンのために《ドワーフの鉱山》を用いるためにそのような土地構成になっているわけだ。
独創力で引っ張ってくるクリーチャーは、ヒストリックの同デッキでもお馴染みの《セラの使者》。
クリーチャーと指定すればプレイヤーが戦闘ダメージを受けなくなり、ブロックされない7/7で一方的すぎるゲーム展開に持ち込める。
そしてもう1枚、モダンと言えばの最強生物《引き裂かれし永劫、エムラクール》!
これで攻撃すればパーマネントもライフも吹き飛んで、まあ勝負アリだわな。
山を並べてドワーフを繰り出すか、あるいは《堅固な証拠》のカニ&手掛かりを対象にして独創力を唱えて、ジ・エンド!
これをサポートし、あるいはコンボが決まらない時の勝ち手段となるのがプレインズウォーカーたちで、これのために緑と白が足されている。
《レンと六番》は《沸騰する小湖》などの土地を墓地から回収することで山が並ぶのを助け、タフネス1クリーチャーへの牽制にもなる。
《時を解す者、テフェリー》は打ち消しや除去での割り込みを防ぐことで、トークンを生成して独創力唱えれば問答無用でクリーチャーが戦場に出るというシチュエーションを演出。
《精神を刻む者、ジェイス》は毎ターン手札をカードで満たし、これ1枚を護ることができればそれでゲームに勝てる必殺技も持つ。
最後に《先駆ける者、ナヒリ》は除去兼手札入れ替え役であり、[-8]能力ではエムラクールをライブラリーから直に出して薙ぎ倒すというド派手なフィニッシュも。
勝つときは超豪快、使っていて楽しいデッキであることは間違いない!
1 《沼》 1 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》 4 《血の墓所》 4 《黒割れの崖》 4 《血染めのぬかるみ》 3 《偶像の石塚》 3 《バグベアの居住地》 1 《死の溜まる地、死蔵》 1 《血に染まりし城砦、真火》 -土地(22)- 4 《ドラゴンの怒りの媒介者》 4 《敏捷なこそ泥、ラガバン》 3 《死の飢えのタイタン、クロクサ》 3 《戦慄の朗詠者、トーラック》 2 《ダウスィーの虚空歩き》 -クリーチャー(16)- |
4 《ミシュラのガラクタ》 4 《コジレックの審問》 4 《邪悪な熱気》 3 《思考囲い》 2 《稲妻》 2 《終止》 3 《コラガンの命令》 -呪文(22)- |
1 《夢の巣のルールス》
-相棒(1)- 2 《ダウスィーの虚空歩き》 2 《高山の月》 2 《黄鉄の呪文爆弾》 2 《破壊放題》 1 《思考囲い》 1 《終止》 3 《仕組まれた爆薬》 1 《虚空の杯》 -サイドボード(15)- |
「4色独創力」に勝利して見事優勝を勝ち取ったのは「ラクドス・アグロ」!
赤黒2色で《夢の巣のルールス》を相棒に。やることはシンプル、クリーチャーを出す・手札を捨てさせる・除去をする。低コストで固められたデッキで、手数の多さで圧倒しゲーム展開をこちらのペースで握って完走する、厄介さと攻撃性を併せ持ったリストだ。
特に手札を奪うことに長けており、《コジレックの審問》《思考囲い》の1マナコンビはもちろんのこと、《死の飢えのタイタン、クロクサ》《戦慄の朗詠者、トーラック》とクリーチャーでも手札を捨てさせる執拗さ。
トーラックはこれらの手札破壊によりサイズもアップするパワフルさでデッキのエース的存在。どんなコンボやコントロールも、唱える手札がなければ怖くない。ザクザク捨てさせて時間を稼ぎ、その間に殴り切る。
短期決着がモットーだが、ルールスのおかげで多少長引いたゲームでも攻め手が尽きないようになっている。《ミシュラのガラクタ》を使いまわして毎ターン0マナドローはモダンの定番だ。
黒い手札破壊とともに、赤の1マナクリーチャーを用いて序盤から圧をかけていく。《敏捷なこそ泥、ラガバン》はもはやモダンの顔と言える。
手札から除去を捨てさせ、この猿で攻撃し続けることで宝物生成&ライブラリーの上からカードをこそ泥し、圧倒的な手数の差で勝負を決めろ。
ラガバンのために《死の溜まる地、死蔵》《血に染まりし城砦、真火》を採用しており、これらはトーラックやクロクサを対象にしても機能するので無駄にならない。
もう1枚の赤の1マナクリーチャー《ドラゴンの怒りの媒介者》もまた、軽量手札破壊との相性は抜群。
ザクザク墓地にカードを落として昂揚をいち早く達成し、3/3飛行で空から殴る! あるいはクロクサを速いターンに脱出させるのを狙っても良いね。
自分の墓地は肥やすけれども《ダウスィーの虚空歩き》で相手の墓地が貯まるのは拒否。この意地悪っぷりこそラクドスの真骨頂。強すぎるカードを捨てさせることに成功したら、それをそのままこっちが唱えてしまえるのも非常に魅力的。
ラスベガスのモダン・トーナメントの優勝・準優勝のデッキを紹介させてもらったが……やっぱり大きいトーナメントの結果が公開されているのを見ると、テンションが上がってくるね。
日本でもまたマジックフェストなど、大勢のプレイヤーが一緒にマジックを楽しめるイベントが再開される日が来るのを心待ちにしつつ……焦らずに、今できることを楽しむ。そういう気持ちが大事だなと再確認した次第。いつの日か、会場で見かけることがあったら声かけてね!
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