- HOME
- >
- READING
- >
- 岩SHOWの「デイリー・デッキ」
- >
- 赤単アグロ:異郷にて待つ新カードたち!(新スタンダード)
READING
岩SHOWの「デイリー・デッキ」
赤単アグロ:異郷にて待つ新カードたち!(新スタンダード)
早いもので、もう今週末に『フォーゴトン・レルム探訪』がオンラインでリリースされる。うそぉ?と思っちゃうのは自然なので安心してほしい(笑)。MTGアリーナでパックの販売より先にプレイできるので、我慢できないプレイヤーは迷わず冒険の旅に出るべし!
今回はそんな異郷の地に挑む冒険者たちに少しでも参考になればと思い、今回はスタンダードのデッキをおさらいしつつ新カードの性能を簡単に考察してみよう!
18 《冠雪の山》 2 《エンバレス城》 4 《不詳の安息地》 -土地(24)- 4 《熱烈な勇者》 4 《火刃の突撃者》 4 《講堂の監視者》 4 《義賊》 4 《鍛冶で鍛えられしアナックス》 4 《砕骨の巨人》 4 《朱地洞の族長、トーブラン》 -クリーチャー(28)- |
4 《霜噛み》 4 《エンバレスの宝剣》 -呪文(8)- |
4 《灰のフェニックス》 1 《傷頭のアーニ》 2 《レッドキャップの乱闘》 4 《乱動する渦》 4 《アクロス戦争》 -サイドボード(15)- |
というわけで、この手の企画では毎度おなじみの赤単だ。やっぱり環境最初期には赤単のアグロデッキでしょ!と考えるプレイヤーは世界中で少なくないはず。使うにせよ、対策するにせよどのような形に進化してくるかを予測しておくことはプラスに働くはず。
まず、現時点の赤単の平均値とも言えるこのリスト。クリーチャーをたっぷりと30枚近く。そのうち1マナのものが12体とてんこ盛りで、1ターン目から攻撃を仕掛けて2ターン目3ターン目とノンストップでクリーチャーを展開し、トドメは集団での攻撃から《エンバレスの宝剣》。二段攻撃で一気にフィニッシュまで持っていくのが理想的だ。
ゲームが長引いても《不詳の安息地》で攻め手を継続させたり、サイド後は《乱動する渦》《アクロス戦争》とテクニカルなエンチャントも備えているのも赤単の強みだったりするね。
さて、『フォーゴトン・レルム探訪』の赤いカードを見ていこう。まずはなんといっても神話レア、《フレイムスカル》! これは赤単視点では今回の目玉カードになるだろうね。
3マナでタフネスこそ最低限だがパワー3で飛行持ちという攻撃的なスペック。そして死亡時に誘発する能力……その名も「リジュビネーション」! これが曲者だ。
死亡した際に、《フレイムスカル》とライブラリーの一番上のカードとを追放し、次のあなたのターンの終了時まで追放されたカードの1つを唱えることが可能というものだ。最初テキストを読んだ時、「そのうち1枚」も何も、1枚しか追放してなくないか?と思って、もう一度読み直すと気付く。追放された《フレイムスカル》本体も唱える選択肢に入っているんだ!ってね。
これはかなりしぶといヤツで、追放除去でなければ延々とパワー3の飛行が居座ってしまう。唱えられる期間も長いのがありがたいね、こちらのターンにインスタントで除去されても、相手のターンにソーサリーで除去されても、次の自分のターンに蘇らせれるのはこの手のカードの中でもかなりしぶとい作りだ。パワー3の飛行よりももっと役に立つカードが公開されたらそっちを唱えても良いね。
現在赤単のサイド、あるいはメインから採用されている同様の役目のカードに《灰のフェニックス》がある。これは速攻を持っているという点で《フレイムスカル》に勝り、墓地対策に弱いという点では劣る形になる。墓地の枚数など気にしなくて良い分、扱いやすいのは《フレイムスカル》になってくる。この枠がごっそり入れ替わってもおかしくはないし、あるいは両者で異常にしぶとい赤単が誕生したりするのかもしれない。
気になる土地としては《バグベアの居住地》。
これは《不詳の安息地》と競合する枠になる。起動するのに氷雪マナは不要な分、安息地よりもコストは1マナ重い。サイズでも負けてはいるが、この土地をクリーチャー化させて攻撃すればもれなくゴブリンが1体ついてくる。どれだけ全体除去で盤面をリセットされても、この土地1枚でゴブリン軍団を再建できてしまえるのだ。
氷雪マナに頼らなくて良いということは基本土地を最優先で用いなければならない構築の縛りからも解放されるので、《エンバレス城》を増やしたり、《廃墟の地》のような特殊な仕事をこなす土地と併用可能ということである。またゴブリン関連のカードも増えているので、そのタイプを活かしてデッキのスパイスとして《バグベアの居住地》は輝くかもしれないね。モジュール版の見た目も古き良きファンタジーで素敵。
《決闘のレイピア》はただパワーを上げるだけではあるが、1マナで+2/+0と効率の良い装備品。瞬速もあるのでサッと差し込んで思わぬダメージを与えたいところだ。
赤単の1マナ域で定番となっている《火刃の突撃者》との相性は抜群で、思わぬダメージを対戦相手本人やクリーチャーに叩き込むことでゲームを優位に進められそうだ。先制攻撃持ちとの相性の良さも考慮して、クリーチャーの顔ぶれも既存のものから入れ替えなどあるかもしれない。似た役割の《リムロックの騎士》とどちらが優れているか、各々試してみてほしい。
サイドボード候補としては《アヴェルナスの大公、ザリエル》は気になるところ。
かつての《無頼な扇動者、ティボルト》を思い起こさせる、デビル・トークンの生成者だ。常在型能力も強いが、忠誠度を増やせずに使い切りだったティボルトと比べてザリエルは戦場に居座らせることができるし、下手に生き延びれば1枚でゲームを終わらせるポテンシャルはある。サイド後にクリーチャー除去を増やしコントロールとなった相手に対して効果ありだ。
アーティファクトを使ってくる相手には《略取するバーバリアン》。
《躁の蛮人》の上位互換で、アーティファクトを壊せれば万歳、相手が出してこなかったら宝物を生成してマナ加速と能力が無駄になりにくい設計なのが偉い。
冒険の始まりはもう目の前。既存のデッキをベースにしたものであれば、スタートダッシュを切りやすいので、シンプルな赤単で初日に突撃するのはオススメだ。もちろん使いたいカードが他にあれば遠慮なくそれを使って、マジックと「ダンジョンズ&ドラゴンズ」のファンタジーコラボを思いっきり楽しもう! マッチした時は、アッと驚くデッキでワクワクさせておくれよ!
RANKING ランキング
-
コラム
スクウェア・エニックスで「マジック体験会」を開催!?『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』に向けたインタビューも|企画記事
-
広報室
年末年始もマジックづくし!「お年玉キャンペーン」&「プレマ&スリーブゲット!年末/年始スタンダード」開催決定|こちらマジック広報室!!
-
戦略記事
ラクドス・サクリファイス:クリーチャーともう一つの生け贄要員(スタンダード)|岩SHOWの「デイリー・デッキ」
-
戦略記事
とことん!スタンダー道!まさかまさかの複製術、コピーされ続ける先駆者(スタンダード)|岩SHOWの「デイリー・デッキ」
-
戦略記事
今週のCool Deck:ロータス・コンボ、遂にアリーナにて始動!(パイオニア)|岩SHOWの「デイリー・デッキ」
NEWEST 最新の読み物
-
2024.12.26広報室
2025年1月より「プレインズウォーカー・フレンドリーマッチ(PWFM)」新シーズン!その他イベント情報更新も|こちらマジック広報室!!
-
2024.12.25戦略記事
師走のサプライズ!物あさり復活、今こそホロウワン(モダン)|岩SHOWの「デイリー・デッキ」
-
2024.12.24戦略記事
リザード・バーン:紙のトカゲは冬眠しない(スタンダード)|岩SHOWの「デイリー・デッキ」
-
2024.12.23戦略記事
グルール&ボロス、赤いアグロとダメージ呪文(スタンダード)|岩SHOWの「デイリー・デッキ」
-
2024.12.20戦略記事
今週のCool Deck:ロータス・コンボ、遂にアリーナにて始動!(パイオニア)|岩SHOWの「デイリー・デッキ」
-
2024.12.20読み物
第51回:0から始める統率者戦|クロタカの統率者図書館
CATEGORY 読み物カテゴリー
戦略記事
コラム
読み物
BACK NUMBER 連載終了
- Beyond the Basics -上級者への道-
- Latest Developments -デベロップ最先端-
- ReConstructed -デッキ再構築-
- Daily Deck -今日のデッキ-
- Savor the Flavor
- 射場本正巳の「ブロールのススメ」
- 津村健志の「先取り!」スタンダード・アナライズ
- 浅原晃の「プレミアイベント三大チェックポイント!」
- ガフ提督の「ためになる」今日の1枚
- 射場本正巳の「統率者(2017年版)のススメ」
- かねこの!プロツアー食べ歩き!
- ロン・フォスターの統率者日記
- 射場本正巳の「統率者(2016年版)のススメ」
- マアヤのマジックほのぼの日記
- 金子と塚本の「勝てる!マジック」
- 射場本正巳の「統率者(2015年版)のススメ」
- 週刊連載インタビュー「あなたにとってマジックとは?」
- なかしゅー世界一周
- 中村修平の「デイリー・デッキ」
- 射場本正巳の「統率者(2014年版)のススメ」
- 中村修平の「ドラフトの定石!」
- 浅原晃の「プロツアー観戦ガイド」
- 鍛冶友浩の「プロツアー観戦ガイド」
- ウィザーズプレイネットワーク通信
- Formal Magic Quiz
- 週刊デッキ構築劇場
- 木曜マジック・バラエティ
- 鍛冶友浩の「デジタル・マジック通信」
- 鍛冶友浩の「今週のリプレイ!」
- 渡辺雄也の「リミテッドのススメ」
- 「明日から使える!」渡辺リミテッド・コンボ術
- 高橋優太の「このフォーマットを極めろ!」
- 高橋優太の「このデッキを使え!」
- 黒田正城の「エターナルへの招待」
- 三田村リミテッド研究室
- 新セットめった切り!
- シングルカードストラテジー
- プレインズウォーカーレビュー
- メカニズムレビュー
- その他記事