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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
赤単アグロ:バーンもあるぞ、ビートもあるぞ(ヒストリック)
ついに出た、『Jumpstart』! 日本国内では発売が延期されているのだが、MTGアリーナであればこの新しいマジック体験を楽しむことが可能だ。
提示されるテーマの中から2つを選べば、そのテーマのカード20枚ずつが合わさって1つのデッキが完成する。この『Jumpstart』のパックでしか手に入らない、特別アートの基本土地も手に入るので、ひとまず参加してみることをオススメするよ!
このセットで手に入ったカードはスタンダードでは用いることはできないが、ヒストリックであればどのカードも問題なく用いることが可能だ。このセットでやってくる新カードの数は……ちょっとやそっとなんてもんじゃないぞ! 大量に押し寄せてきた再録カードと新カードで、ヒストリック環境は大きく変わる!
それに合わせるかのように、8月突入と同時に開催されるのが第2回のアリーナ・オープン! オープンの名の通り、参加資格などの条件はなく、誰でも参加できる2日間にわたるトーナメントだ。初日はBO1(1本勝負)、2日目はBO3(2本先取)にて行われ、規定勝利数に達したプレイヤーには最大で賞金2000ドルという豪華景品が待っている! これを最高と言わずして何と言おうか。
今週末に開催されるこの一大イベントのフォーマットがそう、ヒストリック! こいつぁしっかり準備して、夏の良い思い出を勝ち取りたいね!
そこで当コラムは今日からヒストリックのデッキを紹介し続けていくことにした。夏のお祭り、盛り上げていこう!
19 《山》 1 《エンバレス城》 -土地(20)- 4 《ギトゥの溶岩走り》 4 《焦がし吐き》 3 《渋面の溶岩使い》 2 《ヴィーアシーノの紅蓮術師》 3 《暴れ回るフェロキドン》 2 《チャンドラの焼却者》 -クリーチャー(18)- |
4 《ショック》 2 《巻き添え被害》 4 《稲妻の一撃》 4 《舞台照らし》 4 《批判家刺殺》 4 《魔術師の稲妻》 -呪文(22)- |
3 《ゴブリンの廃墟飛ばし》 3 《レッドキャップの乱闘》 3 《溶岩コイル》 1 《実験の狂乱》 3 《炎の侍祭、チャンドラ》 2 《無頼な扇動者、ティボルト》 -サイドボード(15)- |
初回となる今日はシンプルで分かりやすい攻めのデッキ、アグロの中から赤単を紹介しよう。
こちらのリストは先日開催されたBO1のトーナメントにて優勝したもの。もともとヒストリックの赤単は優秀な軽量クリーチャーとダメージ呪文を多数持つことから強力なデッキとして地位を確立していたが、新カードが一気にやってきたことでさらに強化されることとなった。
やはり最大の補強は《渋面の溶岩使い》だろう。
1マナという使いやすいコストで、1マナと墓地のカード2枚追放という比較的低コストから2点のダメージを飛ばせるこのクリーチャーは、手札をかなぐり捨ててライフを詰めていく赤単というデッキに実に噛み合ったクリーチャーだ。特に後手のゲームなどで、《稲妻の一撃》などを相手のクリーチャーに対し唱えて受けに回らねばならない展開になった際には、その除去をバックアップしつつこちらが攻めに転じる際にも相手のライフを詰める役を担ってくれるのでかなり頼りになることだろう。
《魔術師の稲妻》《巻き添え被害》など手札を消費してライフにダメージを与え、速やかに勝つことを至上命題としている。
そのため、ライフ回復をしてくるデッキは天敵。それに対抗するために《暴れ回るフェロキドン》を採用し、ライフ回復を封じている。
単体でも十分なアタッカーになり、クリーチャーを出すとダメージを与える能力も実にいやらしい。
各種火力、溶岩使い、そしてこのフェロキドンと相性が良いのが《チャンドラの焼却者》。
戦闘以外のダメージを対戦相手に与えた分だけコストが軽くなるので、上記のカードでライフを詰めて早期に降臨させよう。戦場に出てからも各種ダメージ呪文&能力で対戦相手にダメージを与えることが戦場を処理することにも繋がってくるのが非常に強力。
特にフェロキドンと組み合わさると、クリーチャーが戦場に出るとフェロキドンが対戦相手に1点飛ばし、焼却者がそのクリーチャーに1点飛ばすという形になり、タフネス1のクリーチャーは戦場に新規参入が不可能になる。こうやって詰みの形に持っていくのだ。
18 《山》 4 《エンバレス城》 -土地(22)- 4 《狂信的扇動者》 4 《熱烈な勇者》 4 《義賊》 4 《遁走する蒸気族》 3 《リムロックの騎士》 1 《解き放たれた狂戦士》 4 《砕骨の巨人》 4 《ゴブリンの鎖回し》 3 《鍛冶で鍛えられしアナックス》 1 《ゴブリンの廃墟飛ばし》 -クリーチャー(32)- |
3 《舞台照らし》 3 《エンバレスの宝剣》 -呪文(6)- |
2 《エンバレスの盾割り》 2 《解き放たれた狂戦士》 3 《ゴブリンの廃墟飛ばし》 1 《トーモッドの墓所》 2 《レッドキャップの乱闘》 3 《溶岩コイル》 2 《魂焦がし》 -サイドボード(15)- |
こちらはスタンダードの「赤単アグロ」に近い形のリスト。
1つ目のリストが火力に寄せたバーン型なら、こちらはクリーチャー主体のビートダウン型。スタンダードの一部のクリーチャーをヒストリックのより強力なものに置き換えており、中でも《ゴブリンの鎖回し》が使えるのが強みだ。
3マナ3/3先制攻撃と攻撃もブロックもこなす高スペックに、戦場に1点ダメージをばらまく能力で一気に盤面をこちらの有利に傾けてくれる。
赤マナシンボルを3つも持つことも《鍛冶で鍛えられしアナックス》のパワーを大きく上昇させるので素晴らしい。
1~2マナ圏に続いて鎖回しなど展開しつつ、集団攻撃からの《エンバレスの宝剣》でとどめだ。
このリストでは《ゴブリンの廃墟飛ばし》がメインとサイドあわせて4枚採用されている。
自分よりも遅い、重いマナ域のカードで戦うデッキ相手にはこのゴブリンの土地破壊が劇的に効く。4~5マナのカードが1ターン遅れてくれれば、その1ターンで勝ってしまえるデッキだからだ。コントロール相手にはコイツで勝負!
わかりやすく強い赤単のアグロデッキ。その組みやすさからかなり多くのプレイヤーがトーナメントで使用することが予想されるので、赤単以外を使う場合はこれに対してどうやって戦うのか、赤単を使うのであれば相手の対策手段へのさらなる対策手段をどう用意するのか、そのあたりを意識してデッキを調整してほしい。
ブン回ったらこっちのもの、最速でオープンを駆け抜け賞品を手に入れよう!
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