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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
名古屋直前パイオニア特集!その1:ドレッジ(パイオニア)
今週末はいよいよマジックフェスト・名古屋2020#1! 年内最初のビッグイベントは、冬の寒さを吹き飛ばす熱いものになること間違いなし。
プレイヤーズツアーの構築部門と、グランプリのフォーマットはパイオニアだ。ついにこのフォーマットのグランプリが日本にも上陸ということで、ワクワクしているプレイヤーは少なくないはずだ。
フォーマット設立から約4か月。さまざまな段階を経て、このグランプリを迎えることになる。数多くのデッキが誕生し、時には禁止カードも生まれ、次のデッキへとバトンを繋いでいった。今パイオニアで強いデッキは何か? それを数回に渡ってまとめていきたい。
もちろん、これが掲載されるころには次なるデッキが誕生しているかもしれないので、そこはご了承いただきたい。パイオニアの進化は止まらないのだ。
それでは早速、最初のデッキを見てみようか。
2 《沼》 4 《草むした墓》 4 《花盛りの湿地》 4 《ラノワールの荒原》 3 《湿った墓》 3 《植物の聖域》 -土地(20)- 4 《縫い師への供給者》 4 《ナルコメーバ》 4 《サテュロスの道探し》 2 《屑鉄場のたかり屋》 4 《秘蔵の縫合体》 4 《憑依された死体》 3 《グルマグのアンコウ》 2 《州民を滅ぼすもの》 -クリーチャー(27)- |
4 《群れの結集》 4 《忌まわしい回収》 4 《這い寄る恐怖》 1 《悪戦 // 苦闘》 -呪文(13)- |
1 《再利用の賢者》 1 《トーモッドの墓所》 3 《思考囲い》 3 《暗殺者の戦利品》 3 《減衰球》 2 《究極の価格》 1 《軽蔑的な一撃》 1 《悪戦 // 苦闘》 -サイドボード(15)- |
このデッキの名は「ドレッジ」。ドレッジとは「発掘/Dredge」能力のことであり、同能力でライブラリーからカードを墓地に落とすことを狙ったモダンやレガシーのデッキとしてお馴染みの存在。パイオニアには発掘を持ったカードは存在しないのだが、クリーチャーを墓地に落として美味しく利用しようという精神を受け継いでいるので、慣例から「ドレッジ」と呼ばれ浸透している。ドレッジ系の象徴である《ナルコメーバ》がいるのも、そのイメージを加速させている感があるね。
《ナルコメーバ》をはじめ、《屑鉄場のたかり屋》《秘蔵の縫合体》《憑依された死体》と墓地から戦場に出るクリーチャーたち。これらを墓地に落としていって、真面目に展開していてはありえないような盤面を作り上げてやろうというデッキである。
というわけでこれらのクリーチャーと同様、ライブラリーから墓地にカードを落とす役が重要である。《縫い師への供給者》と《サテュロスの道探し》はクリーチャーにしてこの役を担っており、どちらもコストが軽いので序盤に墓地を肥やしながらブロックに回すこともでき、防御力が低いこのデッキにとってはありがたい存在だ。
使い捨てのブロックをした後は、これらで墓地に落とした《屑鉄場のたかり屋》の餌にしてやろう。
《忌まわしい回収》《群れの結集》はこれらの掘り出し役を手札に加えつつ、墓地も一気に肥やす。
墓地肥やしをしながら墓地から這い出るクリーチャーを展開、墓地と戦場の両方を作り続けて相手にプレッシャーをかけていく。戻るクリーチャー以外の不要なカードは《グルマグのアンコウ》の探査コストに充ててやろう。
また、ライブラリーから墓地にカードを落としていけば、《這い寄る恐怖》がめくれて突然の3点吸い取りが飛び出す。
その3点や《ナルコメーバ》や《憑依された死体》から出てきたスピリット・トークンなどの飛行戦力でじわりじわりとライフを詰めていく。そしてトドメは《州民を滅ぼすもの》。
アンコウなんかをコストに現出で唱えて全体強化、ドカンと一撃見舞ってやろう。
スタンダードとモダンの橋渡し的な立ち位置であるパイオニアらしいデッキである「ドレッジ」。ドレッジ・ユーザーはどのフォーマットでも墓地を用いたデッキを好む傾向にあるので、名古屋の地でもこのデッキが一定数存在していそうな予感がする。
またオマケとして、以前にも紹介した墓地利用デッキのリストを紹介しておこう。詳しくは「ゴルガリ・ソウルフレイヤー」の回をチェックしてほしい。超生物となった《魂剥ぎ》を投下して圧倒することを狙ったデッキだ! こちらもフィーチャーマッチでその姿を見ることになるはずだ。
3 《沼》 2 《森》 4 《草むした墓》 3 《森林の墓地》 4 《花盛りの湿地》 1 《疾病の神殿》 1 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》 1 《ハシェプのオアシス》 -土地(19)- 4 《ロッテスのトロール》 4 《森の女人像》 3 《サテュロスの道探し》 4 《残忍な騎士》 1 《不屈の神ロナス》 4 《探索する獣》 2 《無効皮のフェロックス》 4 《魂剥ぎ》 4 《原初の夜明け、ゼタルパ》 -クリーチャー(30)- |
4 《群れの結集》 4 《忌まわしい回収》 3 《過去との取り組み》 -呪文(11)- |
1 《苛性イモムシ》 2 《才気ある霊基体》 3 《思考囲い》 2 《致命的な一押し》 2 《凶暴な召喚》 3 《暗殺者の戦利品》 2 《夢を引き裂く者、アショク》 -サイドボード(15)- |
墓地利用系デッキは『テーロス還魂記』より「脱出」能力を持った新戦力を大量に得ている。これらはパイオニアでも活躍するポテンシャルがあるのか? そこにも注目だなぁ。
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