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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
『テーロス還魂記』新カードでデッキ構築! その1:《悪夢の詩神、アショク》(新スタンダード、ヒストリック)
緊急企画、リリース間近の『テーロス還魂記』のカードを使った新しいデッキを考えてみよう!
というわけで、オンラインでは1月17日、テーブルトップでは1月24日に発売される新セット『テーロス還魂記』によって新しい環境となる、スタンダードをはじめ各フォーマットを戦うためのデッキを考察していこうかとね。そう思ったわけだけども……迷うね、面白そうなカードがたくさんあって!
こういう時はひとまず「看板」からやっていくのが良いかな。ということで、セットのメインビジュアルを担うキャラクターの1人、アショクをピックアップ! 《悪夢の詩神、アショク》を使ったデッキを考察してみたぞ。
まずは既存のスタンダードのデッキリストを確認だ。
2 《平地》 2 《島》 2 《沼》 4 《神聖なる泉》 4 《神無き祭殿》 2 《静寂の神殿》 4 《湿った墓》 1 《アーデンベイル城》 1 《ヴァントレス城》 1 《ロークスワイン城》 3 《寓話の小道》 -土地(26)- 4 《第1管区の勇士》 2 《拘留代理人》 4 《聖堂の鐘憑き》 2 《精鋭護衛魔道士》 -クリーチャー(12)- |
4 《思考消去》 3 《灯の燼滅》 2 《暴君の嘲笑》 4 《屈辱》 3 《ケイヤの誓い》 1 《時の一掃》 2 《ボーラスの城塞》 3 《時を解す者、テフェリー》 -呪文(22)- |
2 《残忍な騎士》 3 《敬虔な命令》 3 《ドビンの拒否権》 1 《灯の燼滅》 3 《神秘の論争》 2 《時の一掃》 1 《オルゾフの簒奪者、ケイヤ》 -サイドボード(15)- |
「エスパー・ヒーロー」、キーカードはヒーローこと《第1管区の勇士》。多色の呪文を唱えると兵士・トークンを生成、戦場を固めてくれる堅実な強さを持ったクリーチャーだ。
《悪夢の詩神、アショク》は多色なので相性も良いし、[+1]能力で生成されるナイトメア・トークンの持つ能力は、かつてヒーローデッキによく採用されていたあるクリーチャーを思い起こさせる。《正気泥棒》だ。
ナイトメア・トークンは攻撃かブロックで誘発し、ライブラリーの上から2枚を表向きに、《正気泥棒》は対戦相手に戦闘ダメージを与えたら誘発で3枚の中から1枚を裏向きに、という違いはあるが、いずれも対戦相手のライブラリーをすり減らす能力を持っている。《正気泥棒》はそれを任意のタイミングで唱えられ、ナイトメアで追放したカードはアショクの[-7]能力でマナを払わずに3枚まとめて唱えられる。相手が強いカードを引く可能性を潰しつつ、自分の武器にしてしまう。実に青黒らしくていやらしい戦略だ。
これらで地上戦を戦うのは少々頼りないので、《第1管区の勇士》《聖堂の鐘憑き》で地上を固めたり除去を用いるために白のカードに頑張ってもらう。そんな設計思想で組んでみよう。
2 《平地》 2 《島》 2 《沼》 4 《神聖なる泉》 1 《啓蒙の神殿》 4 《神無き祭殿》 1 《静寂の神殿》 4 《湿った墓》 1 《欺瞞の神殿》 1 《アーデンベイル城》 1 《ロークスワイン城》 2 《寓話の小道》 -土地(25)- 4 《第1管区の勇士》 2 《拘留代理人》 2 《聖堂の鐘憑き》 2 《エイスリオスの番犬、クノロス》 1 《半真実の神託者、アトリス》 -クリーチャー(11)- |
4 《思考消去》 2 《灯の燼滅》 2 《暴君の嘲笑》 3 《屈辱》 3 《ケイヤの誓い》 2 《払拭の光》 1 《時の一掃》 2 《夢を引き裂く者、アショク》 2 《時を解す者、テフェリー》 3 《悪夢の詩神、アショク》 -呪文(24)- |
2 《エイスリオスの番犬、クノロス》 2 《敬虔な命令》 3 《ドビンの拒否権》 3 《神秘の論争》 1 《払拭の光》 2 《ケイヤの怒り》 2 《夢を引き裂く者、アショク》 -サイドボード(15)- |
《悪夢の詩神、アショク》の[-7]能力はナイトメア・トークン以外の手段で表向きに追放されたカードも唱えられるので、《夢を引き裂く者、アショク》や《拘留代理人》《灯の燼滅》《払拭の光》などで相手のアクションを抑え込みながら追放されているカードを増やせば、後半で美味しい思いができそうだ。
勇者とともに絆魂持ちの《エイスリオスの番犬、クノロス》も加わることで、ゲームを長引かせる能力はアップしているだろう。グダグダにもつれこんだらアショクで盤面を支配だ!
クノロスと3マナアショクのおかげで、脱出だったり《大釜の使い魔》だったりと墓地利用系のデッキにも耐性が上がるのは、新環境のスタート時に利点になりそうな予感。
続いては同じ白青黒のエスパー・カラーのデッキをヒストリックから。最近このフォーマットのランク戦で使うのにハマっているデッキでもあり、ちょうど紹介したかったのだ。
4 《神聖なる泉》 4 《氷河の城砦》 4 《神無き祭殿》 4 《孤立した礼拝堂》 4 《湿った墓》 4 《水没した地下墓地》 1 《アーデンベイル城》 1 《ロークスワイン城》 -土地(26)- 2 《残忍な騎士》 -クリーチャー(2)- |
4 《思考消去》 2 《ドビンの拒否権》 2 《アズカンタの探索》 2 《暴君の嘲笑》 1 《喪心》 3 《吸収》 3 《悪意ある妨害》 3 《ケイヤの怒り》 2 《薬術師の眼識》 1 《戦慄衆の指揮》 4 《時を解す者、テフェリー》 4 《ドミナリアの英雄、テフェリー》 1 《人知を超えるもの、ウギン》 -呪文(32)- |
2 《聖堂の鐘憑き》 2 《強迫》 2 《ドビンの拒否権》 2 《害悪な掌握》 1 《灯の燼滅》 1 《古呪》 2 《屈辱》 1 《戦慄衆の指揮》 1 《次元の浄化》 1 《戦慄衆の将軍、リリアナ》 -サイドボード(15)- |
いわゆる「エスパー・コントロール」。手札破壊・クリーチャー除去・打ち消しとコントロール要素に長けており、相手のアクションをことごとく否定しながら長期戦にもつれこませ、プレインズウォーカーや《アズカンタの探索》によるアドバンテージ勝負で相手を突き放して勝利する。
スタンダードを去ってしばらくになる《ドミナリアの英雄、テフェリー》を久しぶりに使うと、その強さにたまげた。[+1]能力でアンタップする土地の枚数が2枚ということを忘れており、そんなにマナが使えて良いのか?と(笑)。
このテフェリーを押しのけるということにはならないとは思うが、新アショクもこのデッキに入れてみたいなと思ったので少しいじってみよう。
4 《神聖なる泉》 3 《氷河の城砦》 1 《啓蒙の神殿》 4 《神無き祭殿》 3 《孤立した礼拝堂》 4 《湿った墓》 4 《水没した地下墓地》 1 《欺瞞の神殿》 1 《アーデンベイル城》 1 《ロークスワイン城》 -土地(26)- 1 《残忍な騎士》 -クリーチャー(1)- |
1 《アショクの消去》 1 《食らいつくし》 4 《思考消去》 2 《ドビンの拒否権》 2 《アズカンタの探索》 2 《暴君の嘲笑》 1 《喪心》 3 《吸収》 3 《悪意ある妨害》 3 《ケイヤの怒り》 1 《薬術師の眼識》 1 《戦慄衆の指揮》 3 《時を解す者、テフェリー》 2 《悪夢の詩神、アショク》 4 《ドミナリアの英雄、テフェリー》 -呪文(33)- |
2 《エイスリオスの番犬、クノロス》 1 《急嵐のトリクス》 2 《聖堂の鐘憑き》 1 《食らいつくし》 2 《強迫》 2 《ドビンの拒否権》 2 《害悪な掌握》 1 《屈辱》 1 《次元の浄化》 1 《人知を超えるもの、ウギン》 -サイドボード(15)- |
長引いたゲームを終わらせるフィニッシャー枠に《悪夢の詩神、アショク》。そのアショクと相性の良い追放除去であり、かつライブラリーから墓地にカードを落とすことで《アズカンタの探索》が《水没遺跡、アズカンタ》へと変身するのを早める《食らいつくし》はなんとも使ってみたくなる1枚だ。
サイドボードにもテフェリーを打ち消しなんざ恐れずに堂々と叩きつけられるようになる《急嵐のトリクス》を仕込んでみた。
ベースとなっているデッキがかなり強いので、新規カードをお試しするにちょうどいいデッキだろう。調整していって、いい形を見つけたいものだ。
冒頭で触れたように、MTGアリーナでは早くも17日から新カードで遊ぶことが可能だ。今回取り上げた《悪夢の詩神、アショク》は『テーロス還魂記』のパックをプレオーダーするともれなく1枚手に入れることができる。リリース前にきっちりゲットして、新環境のスタートダッシュを楽しもう!
ということで、次回も新環境のデッキを考察だ!
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