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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

レンと六番、レガシーで大暴れ(レガシー)

岩SHOW

 『エルドレインの王権』ではガラクが『基本セット2015』以来の登場を果たしている。彼のファンとしては嬉しい限りだ。

 こんな感じで、死亡したりしていない限りは、あらゆるセットで再登場を果たす可能性があるのがプレインズウォーカーというキャラクターの良いところ。次元を渡り歩く彼らが、次にどんな世界にて、どんな姿でカード化されるのか? 自分の好きなキャラクターや、まだ顔見せ程度でしか登場していない者などが今後活躍するかもしれないので、その点も楽しみにしながら今後のセットも追いかけてほしいところ。

 個人的には……今後はレンが本筋に絡んでくるのか、というのが気になるね。

 『モダンホライゾン』にて《レンと六番》として初登場した彼女は、瞬く間にモダンとレガシーの多数のデッキで使用され、その地位を固めた感がある。ストーリー的には謎に満ちているので、キャラの掘り下げがされるのが楽しみである。

 今日は《レンと六番》を使ったレガシーのデッキを紹介しよう!

fishduggery - 「カナディアン・スレッショルド」
Magic Online Legacy Format Playoff #11965104 4位 / レガシー (2019年9月8日)[MO] [ARENA]
3 《Tropical Island
3 《Volcanic Island
3 《溢れかえる岸辺
3 《汚染された三角州
1 《沸騰する小湖
1 《樹木茂る山麓
1 《焦熱島嶼域
4 《不毛の大地

-土地(19)-

4 《秘密を掘り下げる者
3 《呪詛呑み
3 《タルモゴイフ
2 《真の名の宿敵

-クリーチャー(12)-
4 《渦まく知識
4 《思案
2 《呪文貫き
2 《呪文嵌め
4 《稲妻
1 《稲妻の連鎖
4 《目くらまし
1 《否定の力
4 《意志の力
3 《レンと六番

-呪文(29)-
1 《ボジューカの沼
1 《カラカス
2 《輪作
2 《外科的摘出
2 《赤霊破
1 《狼狽の嵐
1 《墓掘りの檻
1 《夏の帳
2 《古えの遺恨
1 《否定の力
1 《覆いを割く者、ナーセット

-サイドボード(15)-

 

 まずは定番ともなった、「カナディアン・スレッショルド」、通称カナスレのサンプルからご紹介。カナスレについて詳しくは以前に紹介した回を参考にしてもらえれば。《秘密を掘り下げる者》《タルモゴイフ》など、コストが軽くてパンチ力のあるクリーチャーで序盤から小突きつつ、相手の行動を阻害していくデッキだ。

 このデッキの最強カードとも言えるのは《目くらまし》。

 マナを支払わずに相手の呪文を打ち消せるこのカード、{1}要求という相手に課すコストは土地が並べば並ぶほど威力が下がっていく。そこで《不毛の大地》で相手の土地を破壊し、《目くらまし》が効果を発揮する時間を長くしようというのが根本的な設計思想である。

 《レンと六番》はこの戦略に噛み合っており、《不毛の大地》を延々と投げ続けることで、基本でない土地に依存するデッキへのキラーカードとして機能する。また同型戦で先に出してしまえば、以降の《秘密を掘り下げる者》を変身前に除去できるという点も強力だ。

 彼女の能力を最大限に活かすため、サイドボードには《輪作》とそこからサーチできる《ボジューカの沼》《カラカス》が忍ばせてある。

 これらはまとめて1つのパッケージであり、《レンと六番》を使うデッキには可能であれば仕込んでおきたいところ。任意のタイミングで墓地を追放したり伝説のクリーチャーに対処可能で、生け贄に捧げた土地はレンで拾えるので損にならない。あるいはボジューカをこれで生け贄に捧げつつ、拾って出し直して再利用なんてことも。

 カナスレはクリーチャーのチョイスに個性が出るデッキで、このリストでは《呪詛呑み》がメインアタッカーの1つとして大きく取り上げられている。

 レンで土地を伸ばすことも容易なので、スイスイとLvアップさせて《剣を鍬に》《致命的な一押し》が効かない4/4だったり、何者にも止められない6/6になり成長させてゲームエンドを狙おう。自分のメインで堂々と土地を寝かしつつ、《目くらまし》《意志の力》を構える動きは楽しいぞ。

ewlandon - 「感染」
Magic Online Legacy Format Playoff #11965104 14位 / レガシー (2019年9月8日)[MO] [ARENA]
3 《Tropical Island
1 《Volcanic Island
1 《Taiga
3 《吹きさらしの荒野
4 《新緑の地下墓地
1 《ペンデルヘイヴン
4 《墨蛾の生息地
2 《不毛の大地

-土地(19)-

4 《ぎらつかせのエルフ
4 《貴族の教主
4 《荒廃の工作員

-クリーチャー(12)-
4 《渦まく知識
3 《思案
1 《呪文貫き
2 《狂暴化
2 《巨森の蔦
2 《輪作
4 《目くらまし
4 《激励
3 《意志の力
2 《強大化
2 《レンと六番

-呪文(29)-
1 《ボジューカの沼
1 《カラカス
2 《外科的摘出
3 《夏の帳
1 《狼狽の嵐
1 《青霊破
1 《紅蓮破
1 《二股の稲妻
1 《古えの遺恨
1 《活性の力
1 《意志の力
1 《水没

-サイドボード(15)-

 

 続いては「感染」デッキ。このデッキは従来、青と緑の2色で組まれるものだったが、レンと足して3色になったものがこの度出現。感染能力を持ったクリーチャーを《激励》《強大化》《狂暴化》でググっとパワーを上昇させ、1~2回の攻撃で毒殺を狙う速攻型のデッキだ。

 一見、レンとは関係のないデッキに見えるが、このデッキの重要な感染持ちクリーチャーの1つが《墨蛾の生息地》。

 《不毛の大地》で真っ先に狙われるカードの1つで、そうやって破壊されてしまってもレンで拾って再出撃させられる、というのは攻め手が切れてしまいがちなこのデッキでは安心感がある。《輪作》パッケージも採用されており、柔軟かつしぶとい攻めが可能になるのは色を足すだけの価値があるか。

 今最もレガシーで熱いプレインズウォーカーであるレン。今後、他のデザインのものも登場した場合、小レンで土地を伸ばして大レンで勝負を決める、なんてデッキも出てくるかもね。今後が楽しみなキャラがまた増えたなぁ!

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