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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
モダン強化週間:迫り来る死の影
いよいよ今週末はマジックフェスト・横浜2019! 横浜の地で開催されるお祭りイベントのメインとも言えるグランプリのフォーマットは、広いカードプールと多様なデッキが魅力のモダン。今週はモダン強化週間として、モダンのことをあまり知らないというプレイヤーに向けて主要デッキを紹介していこう。
まずトップバッターは……モダンで最も強烈なパンチをお見舞いする、あるクリーチャーを主軸としたデッキだ!
1 《島》 1 《沼》 2 《湿った墓》 1 《蒸気孔》 2 《血の墓所》 4 《汚染された三角州》 4 《血染めのぬかるみ》 2 《沸騰する小湖》 -土地(17)- 4 《死の影》 3 《瞬唱の魔道士》 2 《ヴリンの神童、ジェイス》 4 《通りの悪霊》 4 《グルマグのアンコウ》 -クリーチャー(17)- |
4 《ミシュラのガラクタ》 4 《致命的な一押し》 4 《頑固な否認》 4 《思考掃き》 4 《思考囲い》 2 《コジレックの審問》 2 《ティムールの激闘》 2 《四肢切断》 -呪文(26)- |
2 《仕組まれた爆薬》 2 《削剥》 2 《集団的蛮行》 1 《軽蔑的な一撃》 2 《コラガンの命令》 4 《虚空の力線》 2 《最後の望み、リリアナ》 -サイドボード(15)- |
《死の影》! 1マナで最大12/12というとんでもないコストパフォーマンスが魅力のロマンあふれる1枚だ。
モダンでは、このカードをただのロマン枠ではなく現実的に運用するデッキがいくつかある。中でも今定番となっているのは「グリクシス・シャドウ」。このデッキが《死の影》を繰り出すために行うのは……
《汚染された三角州》起動→《湿った墓》を探してきてアンタップ状態で出す→《思考囲い》を唱える
この一連の動きだけでライフを5点減らすことができる。2ターン目も同様に土地関係で3点支払い、さらにこれに《通りの悪霊》なんかも加われば……2~3ターン目に《死の影》を戦場に出すことも夢ではない。
《四肢切断》で道をこじ開けつつさらにライフを失ってサイズアップさせ、攻撃→《ティムールの激闘》で一撃必殺!というのが理想的なパターンだ。
相手が序盤からライフを狙ってくるデッキであれば、俗に言う友情コンボ的にこの動きをアシストしてくれることだろう。とはいえライフの減らし過ぎも危険なので、手札破壊や《頑固な否認》といった防御手段も備えている。これがまた強みでもあるのだ。
《死の影》最速展開のための下準備は、同時に墓地に多くのカードを落とし込むものでもある。これを無駄にしないために《グルマグのアンコウ》も採用され、《死の影》に勝るとも劣らないアタッカーとして大活躍してくれる。《ヴリンの神童、ジェイス》が採用されているのもそういう理由からだろう。
サイド後には《コラガンの命令》を《瞬唱の魔道士》と揃えて使いまわしてアドバンテージで勝負できるように切り替えられる、引き出しの多さもアメージング。
1 《森》 1 《草むした墓》 1 《踏み鳴らされる地》 1 《血の墓所》 1 《神無き祭殿》 1 《聖なる鋳造所》 4 《血染めのぬかるみ》 4 《新緑の地下墓地》 4 《樹木茂る山麓》 -土地(18)- 4 《死の影》 4 《僧院の速槍》 4 《野生のナカティル》 4 《タルモゴイフ》 4 《通りの悪霊》 -クリーチャー(20)- |
4 《ミシュラのガラクタ》 3 《変異原性の成長》 4 《思考囲い》 2 《稲妻》 4 《ティムールの激闘》 2 《四肢切断》 3 《強大化》 -呪文(22)- |
2 《わめき騒ぐマンドリル》 2 《信仰の盾》 2 《致命的な一押し》 1 《強迫》 1 《コジレックの審問》 3 《集団的蛮行》 2 《暗殺者の戦利品》 1 《古えの遺恨》 1 《立身 // 出世》 -サイドボード(15)- |
自分のライフも減るが相手はもっと痛い!というのをさらに突き詰めたタイプのデッキもある。
「シャドウZoo」と呼ばれるこの手の4~5色のデッキは、《僧院の速槍》《野生のナカティル》といった面々で1ターン目から仕掛けていく。
《変異原性の成長》も絡めて高速でお互いのライフをすり減らし、隙あらば《強大化》+《ティムールの激闘》でフィニッシュ!
この《強大化》を用いる関係で、アンコウではなく《タルモゴイフ》を採用している。このコンボ的な動きの前には些細な損失などかわいいものなので、時には《稲妻》を自分自身に打ち込んでライフを減らしつつ墓地を増やすという行動に出ることもある。
どちらのタイプにも採用されているのが《ミシュラのガラクタ》。
相手なり自分なりのライブラリートップを見てプランを立てつつ、後からドローで手札が減らない。そして墓地のカウントが1枚増えて、アンコウなどの探査呪文だったり《タルモゴイフ》なんかとの相性も◎。これが0マナでできるのだから嬉しい。《通りの悪霊》とこれで60枚のデッキを圧縮して戦うというわけだ。
モダンにはこういったシブい活躍を見せるカードが多数ある。フィーチャーマッチで盤面によくわからないカードが出てきたら、なんでこんなデッキにこれが入っているんだ?と考えながら観ると、新たな発見もあって、より面白いと思うよ!
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