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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
赤単(単色とは言っていない)(スタンダード)
MTGアリーナが日本語化されてからというもの、プレイヤーはますます増えているようだ。
2時間ほどランク戦をやっていると、「あ、日本のプレイヤーだろうな」と思えるそれっぽいお名前のプレイヤーと多く当たる。Twitterなどを見ていても、これまでマジックをやっていなかったであろう層がイキイキとマジックの楽しさや難しさについてつぶやいているのを目にする。とても嬉しいことだ。アリーナがいろいろな人の入り口になって、マジックがますます盛り上がってくれたら良いなぁ。
今週末に開催される記念すべき1回目のミシックインビテーショナルにも要注目だ。このトーナメントにはマジック・プロリーグの所属プレイヤー、人気配信者、そしてMTGアリーナでのランク戦を勝ち抜き権利を手に入れたプレイヤーが招待されている。アリーナが、世界の頂点を争うプレイヤーたちと戦う舞台と繋がっているのだ。日本からは、このインビテーショナルが初めての競技イベントへの参加だというプレイヤーも参戦予定だという(詳しくはコチラ)。夢があるなぁ!
そんなわけで、僕らも皆で夢を追いかけてみないかと、ランク戦をちょっと頑張ってみないかと。とりあえずは最高位、ミシックランクを目指すところかスタートだ。
最近、僕がランクを上げるために使用しているリストがこれだ!
12 《山》 4 《根縛りの岩山》 4 《踏み鳴らされる地》 -土地(20)- 4 《狂信的扇動者》 4 《ギトゥの溶岩走り》 4 《遁走する蒸気族》 4 《ヴィーアシーノの紅蓮術師》 4 《ゴブリンの鎖回し》 -クリーチャー(20)- |
4 《ショック》 4 《稲妻の一撃》 4 《舞台照らし》 4 《危険因子》 4 《魔術師の稲妻》 -呪文(20)- |
4 《燃えがら蔦》 3 《溶岩コイル》 3 《宝物の地図》 1 《火による戦い》 2 《実験の狂乱》 2 《争闘 // 壮大》 -サイドボード(15)- |
「赤単アグロ」だ! 厳密に言うと単色じゃないけど、メインでは緑のカードが1枚も入っていないので実質単色ってことで。
赤単の良いところは、ゲームが終わるのが勝っても負けても早いという点! 回数をこなしてランクを上げるのを狙うのであれば、うってつけのデッキと言える。ライフを20点持っていくのが先か、届かないところまで逃げ切られるか? わかりやすいのは良いことだ。
現在のスタンダード環境における、アグレッシブに攻めるデッキの選択肢というのはそれなりにある。その中であえてこの赤単を使用する理由……それは有利に立ち回れる相手がいるからだ。それは「シミック・ネクサス」などの、《荒野の再生》を用いるタイプのデッキの多くだ。《根の罠》で受けるダメージを抑えようというデッキに対して、赤単は《稲妻の一撃》《魔術師の稲妻》などのプレイヤー本体に直接打ち込む火力で攻めることができるからだ。これらのデッキと比較的高い割合でマッチする環境では、赤単は有用な選択肢となる。
逆に《野茂み歩き》と探検能力持ちで回復しまくる「スゥルタイ・ミッドレンジ」は苦手なのだが、これらのデッキも探検パッケージを採用せずに《正気泥棒》などで戦うタイプと半々くらいになっているタイミングであれば、全然何とかなる。
白い軽量クリーチャーデッキや青単色の同様のデッキ相手にも《ゴブリンの鎖回し》のおかげでそこそこ有利なので、個人的にはアリなデッキだなと。そういうわけで日々時間を見つけては愛用している。
このデッキは最近の赤単の定番《実験の狂乱》はメインには不採用で、その代わりに《危険因子》を積んでいる。
こちらの方が速度で押し切るゲームでは有用で、また《屈辱》を用いる「エスパー・コントロール」にも効いているので、かなり気に入っている。1マナクリーチャーで殴って《舞台照らし》でカードを得て、火力をとことん打ち込んで《危険因子》でフィニッシュ! 除去には長けていない「シミック・ネクサス」に対して《遁走する蒸気族》を3体並べて、同一ターンに《危険因子》を再活も含めて6連打して勝った時は笑いが止まらなかった。
緑を足して《燃えがら蔦》を使えるようになっているのもかなり好みだ。
今の環境はエンチャントがとにかく強いので、これを先置きして対策してやろう。相手が非クリーチャー呪文を唱えてもダメージを与えるのもデカく、同型はこれで相手の《実験の狂乱》を封じながらライフにも牽制をかけ、こちらは《宝物の地図》を変身させてアドバンテージを得て勝つというプランが気に入っている。
京都の地でも赤単タイプのデッキが優秀な成績を収めていたので紹介しよう。皆さんご存知、ゴールドレベル・プロの覚前輝也がトップ8に入賞したリストがこれだ!
13 《山》 4 《血の墓所》 4 《竜髑髏の山頂》 -土地(21)- 4 《ギトゥの溶岩走り》 3 《狂信的扇動者》 4 《リックス・マーディの歓楽者》 4 《ヴィーアシーノの紅蓮術師》 4 《ゴブリンの鎖回し》 -クリーチャー(19)- |
4 《ショック》 4 《稲妻の一撃》 4 《舞台照らし》 4 《魔術師の稲妻》 3 《危険因子》 1 《実験の狂乱》 -呪文(20)- |
3 《凶兆艦隊の向こう見ず》 4 《再燃するフェニックス》 4 《溶岩コイル》 2 《焦熱の連続砲撃》 2 《実験の狂乱》 -サイドボード(15)- |
ほぼ赤単だが、メインの《リックス・マーディの歓楽者》の絢爛コストのために黒マナが用意されている。
このクリーチャーはとりあえず2マナで使って手札の土地なんかを他のカードと入れ替えるという形でも十分に仕事を果たしているし、手札が空の時には損失ナシでドローを提供してくれるのもエライ。絢爛で3枚ドローできれば、得た火力を相手本体に投げつけて一気にゲームエンドだ! 覚前本人がこの環境で自分にとってベストの75枚だと言い切る自信作、彼に憧れるアグロデッキユーザーはコピーして使うべし!
『ドミナリア』以降、デッキを強くするカードを得続けている赤単系のデッキ。『灯争大戦』でも新戦力を迎え入れるのだろうか? 個人的には36人いるプレインズウォーカーのうち、ティボルトなんかが加わってくると面白いんだけどね。
とにかくもうしばらくは勢いが衰えることがないと思われるデッキなので、次の環境になってもライフ管理はしっかりしよう! 回復する類のカードをしっかり意識しておくと吉かも?
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