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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
ラクドス・バーン(スタンダード)
『ラヴニカのギルド』で登場していないギルドは5つ。それらの中で個人的に期待しているのは、いつもギルド診断であなたにピッタリと言われる赤緑のグルール族と、カラーリングとカードデザインが好きな黒赤のラクドス教団だ。
これらがゴルガリ団と合流して、黒赤緑のジャンドカラーの中速~コントロール寄りのデッキなんか組めたら嬉しいのだが、どうなるやら。ラクドスは『ラヴニカへの回帰』の時は攻撃的なカードが多数で一時代を築き上げたし、リミテッドでも面白い立ち位置だったので大いに期待している。
ただ、気が早いラクドス構成員はもうこの時期にデッキを作り上げてヒャッハーしちゃっているようだ。ラクドスカラーの攻めて攻めて攻めまくるデッキを紹介しよう!
11 《山》 3 《沼》 4 《竜髑髏の山頂》 4 《燃え殻の痩せ地》 -土地(22)- 4 《狂信的扇動者》 4 《ギトゥの溶岩走り》 4 《ヴィーアシーノの紅蓮術師》 -クリーチャー(12)- |
4 《ショック》 4 《稲妻の一撃》 4 《君主の一噛み》 2 《溶岩コイル》 4 《危険因子》 4 《剣呑な交渉》 4 《魔術師の稲妻》 -呪文(26)- |
2 《アルゲールの断血》 2 《溶岩コイル》 4 《焦熱の連続砲撃》 2 《火による戦い》 2 《煤の儀式》 2 《苦悩火》 1 《山》 -サイドボード(15)- |
《危険因子》の登場で赤いデッキは大幅に強化された。
4点喰らうとライフが危ないのでやむなくドローさせることが多々、このドローが後半手札の切れてしまう赤いデッキには染み渡るありがたさ。結局引いてきた火力を投げつけてジ・エンドという結末も今のスタンダードでは日常の光景だ。
でも実は、このカードには先輩にあたるカードがすでにスタンダードに存在していた……《剣呑な交渉》だ。
ライブラリーの上から3枚のカードを公開し、それら1枚につきライフ3点を差し出すか、それをこちらの手札に加えるのかの交渉を行う。最大で3マナ9点 or 3枚ドローとド派手なことが起こるが、選択権は対戦相手にあるので相手にとって一番被害の少ない選択をされてしまうことだろう。それでもライフを追い詰められた相手にとっては、めくれ方次第でもあるが、なかなかにしんどいカードだ。
このダメージかドローかというカードをデッキの肝に据えたのがこの「ラクドス・バーン」だ。
バーンデッキということで、デッキ内のほとんどのカード……というか土地と《溶岩コイル》以外のすべてのカードが対戦相手のライフを削る飛び道具となっている。《ショック》《稲妻の一撃》の標準装備火力はもちろんのこと、2/2速攻となり走る《ギトゥの溶岩走り》に、実質速攻のような働きをする《ヴィーアシーノの紅蓮術師》がいる。
これらのウィザードを採用しているので《魔術師の稲妻》も4枚積みだ。
加えて、せっかく黒を足しているのだからと採用されているのが《君主の一噛み》!
プレイヤーにしか撃てない《稲妻のらせん》みたいなもので、これも火力として相手のライフを削ってくれるし、あまりクリーチャーを展開しないので殴られっぱなしになることの多いこのデッキでは3点回復の恩恵も大きい。これらの火力をガスガスと最序盤からぶっ放していき、相手のライフを速やかに10点以下に持っていきたい。
残りライフが一桁ともなれば《危険因子》も《剣呑な交渉》も効果的に機能するだろう。これらで最後の詰め or 手札補充を行った後にまた火力を投げつけてゲームを終わらせよう。
大事なのは効率よくマナと手札を使って、可能な限り最短でゲームを終わらせること。《危険因子》&《剣呑な交渉》があるとはいえ、ゲームが長引くと相手にリカバリーされる可能性が高く危険である。クリーチャーで殴ってくるデッキ相手にはもたもたしていると耐えきれないことが多い。このまま殴られるのが辛いから《稲妻の一撃》を除去として……という感じで用いると、同時にゲームに勝つための手段が1つ失われることにもなる点に注意。
本当に除去するべきか、本体に投げつけるべきか。この判断がバーンデッキの難しいところ。自身の戦場に殴りに行けるクリーチャーがいるかなど、その時の状況で臨機応変にプランを立てられるようになりたい。
まあ難しいとは言っても、手札次第では何も考えずに順番に火力を撃ち込んでいればアッサリ勝ててしまうというのバーンデッキ。そこが最大の魅力でもある。悪魔のように細心に、天使のように大胆にってか……ラクドス的にはどっちも悪魔かな(笑)。
『ラヴニカの献身』では、おそらくはアグレッシブな軽量クリーチャーや火力呪文が登場し、このデッキもパワーアップすることだろう。《血の墓所》が再録されるだけでも大きいね。来たるべきに備えて、今からラクドスへの信心を示すのも良いかもしれないぞ!
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