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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
岩SHOWの「デイリー・デッキ」:白緑機体(スタンダード)
岩SHOWの「デイリー・デッキ」:白緑機体(スタンダード)
by 岩SHOW
今のスタンダードは本当に面白い。結局何が一番強いの?と問われると「う~ん」と悩んでしまう。すなわち、どんなデッキにもチャンスがある状態ってわけだ。あなたが作ったオリジナルデッキが、活躍する可能性がとても高い......ワクワクしてくるでしょ? いろいろなデッキが活躍しているところを見たいマジック好きなら、今のスタンダード環境は絶対に楽しめるものになっている。
今日紹介するデッキも、そんなチャンスを掴んだプロツアー予選優勝デッキだ。「白緑機体」、見てみよう!
4 《平地》 4 《森》 4 《まばらな木立ち》 4 《陽花弁の木立ち》 1 《平穏なる広野》 4 《シェフェトの砂丘》 4 《ハシェプのオアシス》 -土地(25)- 1 《聖なる猫》 4 《典雅な襲撃者》 4 《マーフォークの枝渡り》 4 《翡翠光のレインジャー》 -クリーチャー(13)- |
3 《軍団の上陸》 4 《霊気装置の展示》 4 《スラムの巧技》 4 《旗幟 // 鮮明》 4 《霊気圏の収集艇》 3 《領事の旗艦、スカイソブリン》 -呪文(22)- |
3 《打ち壊すブロントドン》 2 《アゾカンの射手》 2 《殺戮の暴君》 4 《不可解な終焉》 2 《厳粛》 2 《排斥》 -サイドボード(15)- |
どんなデッキ?
『イクサラン』参入以降、《陽花弁の木立ち》という使いやすい土地の獲得もあってか環境に増えた攻撃的な白緑デッキの最新型。
《旗幟 // 鮮明》というクリーチャーを強化して無理やりダメージを叩き込む強力な呪文が使えるのがこの2色の特徴で、このカードの効果を最大限に引き出すためにトークンを生成するカードが多数採用されている。リストの見た目ではクリーチャー・カードは13枚しかないが、トークン生成呪文を含めれば24枚、機体も換算すれば31枚と、かなりクリーチャーの比率が高いデッキである。
《軍団の上陸》から入って軽いクリーチャーで盤面を作っていく。《マーフォークの枝渡り》《翡翠光のレインジャー》は戦場を作りつつ土地を手に入れたり次のドローを操作したりと器用。
このデッキの決め手である《スラムの巧技》や《領事の旗艦、スカイソブリン》はストレートにマナを伸ばしたいため、探検能力はありがたい限り。《聖なる猫》《典雅な襲撃者》《鮮明》は墓地に落とすことで手数も増えることがあることを覚えておこう。また、どちらもサイズアップするとスカイソブリンに単独で搭乗できる点も非常に頼もしい。使ってみて、この部分が本当に強いなと感じた。
戦場を作って地上を止めれば、後は機体で空から殴るというのが勝ちパターン。《スラムの巧技》は4マナで、《霊気圏の収集艇》を出しながら搭乗するクリーチャーとチャンプブロッカー(使い捨てのブロック要員)を同時に展開できる点が優秀で、特に《熱烈の神ハゾレト》に押される赤単戦では地上を止めつつ空からダメージ&絆魂で回復という理想のゲーム展開を何度も作ってくれた。
この2枚の組み合わせがここまで強いなんて、昨年の段階からプレイできていたのに全く気付かなかった。このスタンダードはまだまだ奥が深いなと思った次第。《旗幟》でパンプしてやればダメージも回復量もドカンと増量だ。
ドカンと言えば、3点ダメージを飛ばすスカイソブリンも相変わらず鬼神のごとき強さを発揮する。
ほどよくテクニカルで、骨も太い方。シンプルに見えて引き出しが多く、使っていて楽しいデッキだった。
テクニック!
《スラムの巧技》+《旗幟 // 鮮明》:前項でほとんどのテクニックを書いてしまったので......ここでは突然の敗北を突き付ける必殺技を。1/1が3体増えて、クリーチャー1体に+4/+4以上の修整とトランプルを与えつつ、相手のクリーチャーを2体タップしてこちらのクリーチャーすべてが警戒を持つ。これだけの大技をかまして、合計たったの6マナだってんだから安いものだ。この強化を受けるのが《典雅な襲撃者》だったら? OK、次のゲームに行こう!
注目のカード:《アゾカンの射手》
以前「赤緑モンスター」の時にも紹介したナイスサイドカード。このデッキでも実に良い動きをしてくれる。《ピア・ナラー》だったり《軍団の上陸》だったりが生み出すタフネス1のトークンをプチッと潰してくれて、本人も堅い。《スラムの巧技》から飛び出せば、3マナというもっさり感も軽減される。このクリーチャー、本当に今のスタンダードでも大好きな1枚になってしまった。
このデッキでMagic Onlineのプロツアー予選を優勝したのは日本の浦瀬亮佑。昨年、Magic Online Championship 2016にて決勝ラウンドに進出したことも記憶に新しい。プレイヤーの強さと対戦相手に把握されていないリストが合わさって、最高の結果に結びついたのだろう。
そう、バレてない技ってのは武器なんだ。多分、誰も試していない強いカードの組み合わせ・デッキ構成というものはこのスタンダードにまだまだ眠っている。思いついたものはどんなものでも良いから、試してみてほしい。弱いかもしれない、より強いかもしれないと期待を抱いて、さあ思いついたデッキを手に大会へ行こう! グランプリ・京都2018のサイドイベントなんて、良いかもね?
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