- HOME
- >
- READING
- >
- 岩SHOWの「デイリー・デッキ」
- >
- 岩SHOWの「デイリー・デッキ」:青黒ライブラリーアウト(モダン)
READING
岩SHOWの「デイリー・デッキ」
岩SHOWの「デイリー・デッキ」:青黒ライブラリーアウト(モダン)
岩SHOWの「デイリー・デッキ」:青黒ライブラリーアウト(モダン)
by 岩SHOW
先週は『イクサランの相克』発売とともに激変した新環境へと突入した、スタンダードのデッキをたっぷりと紹介させてもらった。
でも実は、このセット発売に伴い開催されるプロツアー『イクサランの相克』のフォーマットはモダンなのだ。というわけで、今日からはモダンのデッキを紹介していくことにしよう。
モダンの主要デッキには今のところ大きな変化はなさそうであるが、一味違うデッキがちらほらと見かけられるようになってきた。今日は王道デッキではなく、ちょっと、いやかなりシブめなモダンのデッキを紹介するとしよう。職人好みの「青黒ライブラリーアウト」だ!
2 《島》 2 《沼》 2 《湿った墓》 4 《汚染された三角州》 2 《溢れかえる岸辺》 1 《湿地の干潟》 3 《闇滑りの岸》 3 《殻船着の島》 3 《廃墟の地》 -土地(22)- 4 《面晶体のカニ》 4 《躁の書記官》 -クリーチャー(8)- |
3 《外科的摘出》 4 《彼方の映像》 3 《致命的な一押し》 4 《不可思の一瞥》 4 《催眠の宝珠》 2 《集団的蛮行》 2 《墓所への乱入》 2 《罠の橋》 2 《精神の葬送》 4 《書庫の罠》 -呪文(30)- |
1 《外科的摘出》 1 《致命的な一押し》 2 《肉貪り》 1 《残響する真実》 1 《墓所への乱入》 4 《虚空の力線》 2 《滅び》 1 《魂の裏切りの夜》 2 《漂流》 -サイドボード(15)- |
どんなデッキ?
マジックの敗北条件の1つである、ライブラリーにカードが0枚でカードが引けない、という状況に対戦相手を追い込むため、ライブラリーからカードを墓地に送る呪文を連打しまくる。特定のカードを組み合わせるコンボデッキというよりは、最高率を目指してカードを投げつける「バーン」に近い性質を持っていると考えた方が良い。
モダンにおいては2マナで10枚削る《不可思の一瞥》を用いるために青黒の2色で組まれる(他にも黒いカードの恩恵はあるが、それについては後述する)。クリーチャー除去をそれほど苦にせず、ライフ回復は完全に無視できるなど、他のデッキと軸がずれているため対処されにくいのが強み。
テクニック!
《汚染された三角州》などフェッチランド+《面晶体のカニ》:土地を置くだけでライブラリーを3枚削ることのできるカニ。この能力を最大限に引き出すのが、1枚で2度土地が戦場に出ることになる各種フェッチランド。序盤にフェッチを切ってしまわずに、後からカニを引いた場合に活かせるように残しておくというのも手である。
《躁の書記官》+《催眠の宝珠》:どちらも継続的にライブラリーを削ることができる可能性を持ったカード。《催眠の宝珠》は自身の土地がアンタップした時にも誘発しライブラリーを削ってしまうが、それを活かして《躁の書記官》の昂揚を達成させることもできる。
《廃墟の地》+《書庫の罠》:対戦相手がデッキからカードを探した場合、0マナで唱えることができる《書庫の罠》。このコスト踏み倒しを使うために、《廃墟の地》が採用されている。こちらから対戦相手に土地を探させ、強引に13枚削ろうというわけだ。これを警戒して土地を探さないという選択肢を取ってきたのであれば、それはそれでオイシイ。(編注 2月5日:《廃墟の地》で「カードを探す」ことは強制であるため、対戦相手に後半の選択肢はありません。お詫びして訂正いたします。)
注目のカード:《墓所への乱入》
なぜこんなカードが?と思われるかもしれない。相手がクリーチャー主体のビートダウンであれば、順調にライブラリーを削っていれば大幅なライフ回復が見込める。しかしこれが採用されている最大の理由は回復用というよりも天敵対策として。《引き裂かれし永劫、エムラクール》を用いるデッキは、エムラクールが墓地に落ちるとその能力で墓地がライブラリーに戻ってしまう。この被害を少しでも抑え、何度も出入りされることのないように《外科的摘出》と併せてこのカードが用いられている。能力が誘発したところで唱え、永劫の向こう側へ送ってやろう。
相性というものがかなり色濃く出るデッキであり、対抗手段を持たぬ相手はあっという間に蹴散らしてしまうことができる。それとは逆に、墓地を活用するデッキには自ら大サービスを提供してしまうことにもなる点には注意。
安定して勝つのは難しいが、他のデッキでは味わえない勝ち方を満喫できるので、気分転換したい時に使ってみると良いかもしれない。そして気が付いた時には、あなたも立派なライブラリーアウトマニアに......。
RANKING ランキング
NEWEST 最新の読み物
-
2024.12.19戦略記事
とことん!スタンダー道!まさかまさかの複製術、コピーされ続ける先駆者(スタンダード)|岩SHOWの「デイリー・デッキ」
-
2024.12.19コラム
スクウェア・エニックスで「マジック体験会」を開催!?『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』に向けたインタビューも|企画記事
-
2024.12.18戦略記事
ラクドス・サクリファイス:クリーチャーともう一つの生け贄要員(スタンダード)|岩SHOWの「デイリー・デッキ」
-
2024.12.18広報室
2024年12月18日号|週刊マジックニュース
-
2024.12.17戦略記事
魂剥ぎ参戦!トレンドは新生化との組み合わせ(パイオニア)|岩SHOWの「デイリー・デッキ」
-
2024.12.17お知らせ
2024年12月16日 禁止制限告知|お知らせ
CATEGORY 読み物カテゴリー
戦略記事
コラム
読み物
BACK NUMBER 連載終了
- Beyond the Basics -上級者への道-
- Latest Developments -デベロップ最先端-
- ReConstructed -デッキ再構築-
- Daily Deck -今日のデッキ-
- Savor the Flavor
- 射場本正巳の「ブロールのススメ」
- 津村健志の「先取り!」スタンダード・アナライズ
- 浅原晃の「プレミアイベント三大チェックポイント!」
- ガフ提督の「ためになる」今日の1枚
- 射場本正巳の「統率者(2017年版)のススメ」
- かねこの!プロツアー食べ歩き!
- ロン・フォスターの統率者日記
- 射場本正巳の「統率者(2016年版)のススメ」
- マアヤのマジックほのぼの日記
- 金子と塚本の「勝てる!マジック」
- 射場本正巳の「統率者(2015年版)のススメ」
- 週刊連載インタビュー「あなたにとってマジックとは?」
- なかしゅー世界一周
- 中村修平の「デイリー・デッキ」
- 射場本正巳の「統率者(2014年版)のススメ」
- 中村修平の「ドラフトの定石!」
- 浅原晃の「プロツアー観戦ガイド」
- 鍛冶友浩の「プロツアー観戦ガイド」
- ウィザーズプレイネットワーク通信
- Formal Magic Quiz
- 週刊デッキ構築劇場
- 木曜マジック・バラエティ
- 鍛冶友浩の「デジタル・マジック通信」
- 鍛冶友浩の「今週のリプレイ!」
- 渡辺雄也の「リミテッドのススメ」
- 「明日から使える!」渡辺リミテッド・コンボ術
- 高橋優太の「このフォーマットを極めろ!」
- 高橋優太の「このデッキを使え!」
- 黒田正城の「エターナルへの招待」
- 三田村リミテッド研究室
- 新セットめった切り!
- シングルカードストラテジー
- プレインズウォーカーレビュー
- メカニズムレビュー
- その他記事