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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

岩SHOWの「デイリー・デッキ」:白単トークン(スタンダード)

岩SHOWの「デイリー・デッキ」:白単トークン(スタンダード)

by 岩SHOW

 トークン・カードがブースターパックに封入されているのはすっかり当たり前になったけれど、それが始まったのはいつからでしょう?

.........

 正解は『基本セット第10版』から。本格導入となったのは『ローウィン』からかな。このセットでは実に11種類ものトークンが封入されており、これを契機に、各色まんべんなくトークンを生成するカードが作られるようになったと、僕自身はそう感じたものである。昔はトークン・カードなんてなかったから、おはじきやダイス、適当な人形を使っていたなぁ。

 トークン・カードはわかりやすいだけでなく、イラストもカッコイイものが多い。フライデー・ナイト・マジックではキラキラ輝くトークンも手に入るので、そういったもので統一するのもオシャレでいいね。

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2018年1月までフライデー・ナイト・マジックで配布されるトークンの一例

 今日はいろいろなトークンを大量に展開する、トークン・コレクターの願望を満たしてくれそうなデッキを紹介しよう!

Sylvain Guimiot - 「白単トークン」
PPTQ - Waaagh Taverne トップ8 / スタンダード (2018年1月7日)[MO] [ARENA]
13 《平地
4 《シェフェトの砂丘
3 《信義の砂漠
2 《屍肉あさりの地

-土地(22)-

4 《聖なる猫
4 《選定の司祭
3 《博覧会場の警備員
1 《信義の神オケチラ
2 《発明の天使
2 《賞罰の天使
2 《威厳あるカラカル

-クリーチャー(18)-
4 《軍団の上陸
4 《霊気装置の展示
4 《女王の任命
4 《スラムの巧技
4 《選定された行進

-呪文(20)-
4 《栄光半ばの修練者
1 《博覧会場の警備員
3 《断片化
2 《厳粛
2 《ギデオンの介入
3 《燻蒸

-サイドボード(15)-
mtgtop8.com より引用)

 現行スタンダードでは「アブザン・トークン」が存在しており、愛好家も少なくない。今日のデッキは「アブザン・トークン」に限りなく近いが、黒と緑の要素を完全排除した白単色となっている。これなら、カード資産が揃いきっていないプレイヤーにも組みやすいんじゃないかなと。だからビビッときたトークン or 白単マニアや、初心者にマジックを教えたい人に組んでほしいデッキとして紹介させていただこう。

 このデッキが用いるトークンのラインナップはこちら!

  • 吸血鬼
  • 霊気装置
  • 戦士
  • 賞罰の天使

 これらの中でも「霊気装置」は複数種類の絵柄が存在するので、凝り甲斐もあるってなもんだね。ちゃんと能力なんかがわかりやすく示されていれば、実家にいる猫の写真で猫トークンを作って、うちの子かわいいでしょうなんてのもアリだな。

 まあそんな話はさておき、これらのトークンをお馴染みエンチャント《選定された行進》で倍の量展開してやろうというのがこのデッキの狙い。物量作戦ここに極まれり。

 クリーチャーカードは18枚と控えめに見えるが、呪文は潔くトークン生成&行進に振り切っており、デッキのやることはとにかくクリーチャーを盤面に展開していくことのみ!こういう開き直ったデッキは、見ていて清々しい気分になる。

 序盤からとにかくクリーチャーを盤面に投下していくことになる。やはり1ターン目から、《聖なる猫》か《軍団の上陸》でスタートしたいね。そこから押せ押せで行きつつも、様子も見ながら最高効率のトークン生成を心掛けると良い結果に繋がるだろう。

 《選定された行進》が手札にある場合、軽いトークン呪文はこれを設置した後に唱えるべきか、それとも今の戦場をこれで作るべきかというところを考えながらプレイするのは、マジックって選択肢1つでこうもゲーム展開に差がつくんだなと、そういう面白さを体感するにはもってこいだと思う。

 トークン軍団を《発明の天使》でサイズアップさせて突撃じゃぁぁという爽快感もあるし、絆魂持ちのトークンが多いので粘り強く1ゲームでそこそこの時間遊べるようになっているという点でも、初心者向けのデッキと言えるかな。始めたばかりのゲームはどうせならある程度の時間遊びたいし、必殺技で気持ちよくなれないとね!

 わかりやすく楽しさを内包したデッキを紹介させてもらったが、これだと○○が厳しくないか......と思ったところがあれば、そこは各自で調整してみてほしい。余地があるデッキって、素晴らしいじゃないか。最終的に「アブザン・トークン」になりましたなんてオチもあるかもしれないが...(笑)。

 もうすぐ発売される『イクサランの相克』では......《薄暮の殉教者》や各種昇殿カードなど、トークン戦略と相性の良さそうなものも見える。一方で《狡猾な巾着切り》のようなこいつはメチャゆるさんよなあぁぁぁと叫びたくなるような1枚も。

 果たして、トークンの明日はどっちだ?

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