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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
岩SHOWの「デイリー・デッキ」:スゥルタイ・レッド(レガシー)
岩SHOWの「デイリー・デッキ」:スゥルタイ・レッド(レガシー)
by 岩SHOW
《死儀礼のシャーマン》ってほんまに最強やなぁって......最近レガシーやるたびに思うんですよ。特に僕が墓地を使って何かするデッキを持ち込んで回すから、なおのこと強く感じるのだろう。《復讐蔦》を使ったオリジナルデッキじゃーいと乗り込んで死儀礼死儀礼アンド死儀礼に墓地を吸いつくされて血涙を流しながら投了をクリックした思い出。
そんな死儀礼が搭載されているデッキは現在多数あるが......その中でも最近ちょくちょく当たるデッキを紹介しよう。
1 《島》 1 《沼》 3 《Underground Sea》 2 《Tropical Island》 2 《Volcanic Island》 1 《Badlands》 4 《汚染された三角州》 4 《沸騰する小湖》 2 《新緑の地下墓地》 -土地(20)- 4 《死儀礼のシャーマン》 4 《悪意の大梟》 3 《瞬唱の魔道士》 2 《トレストの使者、レオヴォルド》 -クリーチャー(13)- |
4 《渦まく知識》 4 《思案》 2 《致命的な一押し》 1 《仕組まれた爆薬》 1 《稲妻》 1 《紅蓮破》 1 《呪文嵌め》 1 《思考囲い》 2 《突然の衰微》 1 《対抗呪文》 1 《夜の囁き》 2 《コラガンの命令》 4 《意志の力》 2 《精神を刻む者、ジェイス》 -呪文(27)- |
1 《渋面の溶岩使い》 1 《ヴェンディリオン三人衆》 2 《狼狽の嵐》 2 《外科的摘出》 1 《侵襲手術》 1 《真髄の針》 1 《紅蓮破》 1 《赤霊破》 1 《思考囲い》 3 《悪魔の布告》 1 《毒の濁流》 -サイドボード(15)- |
死儀礼のマナを生み出す能力(マナ能力ではないので注意)と《汚染された三角州》らフェッチランド、《Underground Sea》らデュアルランドが使えるレガシーだからこその4色コントロールデッキ......特に呼び名が定まっていなかったので「スゥルタイ・レッド」だ。今決めた。流行らないね、ウン。
スゥルタイ(青黒緑)の3色のデッキは、結構なんでも出来る器用さがウリだということはこのコラムでも何度か書いてきた......ように思う。青のドローと打ち消し、黒の手札破壊とクリ―チャー除去、緑のエンチャント&アーティファクト除去とクリーチャー。これだけ揃えばできないことの方が難しいっちゅうねん!
パワーカードが居並ぶレガシーにおいても、《秘密を掘り下げる者》と《タルモゴイフ》の攻撃を《目くらまし》で通すテンポデッキ、《断片無き工作員》でアドバンテージを稼ぐ続唱デッキと、形はさまざま。そのどれもが《死儀礼のシャーマン》を用いているという事実だけは変わらない。このエルフでマナを安定させ、対戦相手のライフを詰め、時に回復......を墓地対策と同時にやってのける。もうこのクリーチャー1枚でデッキみたいなもんだ。
このデッキはコントロールというアプローチを取っているので、その構成はどっしり目。自分からはそんなに積極的には攻めず、相手のアクションを阻んでいって《精神を刻む者、ジェイス》に繋げて勝ち、というのが狙いだ。先述のようにスゥルタイカラーの優良カードで打ち消したり破壊したりしながら、ドロー呪文で手札を補充していく。《夜の囁き》まで取っているのが特徴的だ。コントロールが先に息切れするわけにはいかないからこそのシブいチョイス。《悪意の大梟》もドロー付き除去呪文と考えるのが良い。除去が効きにくいエルドラージなんかの前に立ちはだからせよう。
ここまではスゥルタイ・コントロールのお話。ここからはレッド要素について。《稲妻》《紅蓮破》そして《コラガンの命令》。メインではこれら合計4枚+《仕組まれた爆薬》の4色目のために赤を採用している。どれもが他のスゥルタイカラーのカードで代用できてしまいそうではあるが、《コラガンの命令》だけは他に類を見ないインスタントなので、主にこれのために赤を採用して他はオマケで、と考えるのが良いだろう。
《コラガンの命令》はこのデッキのクリーチャーと相性が良すぎる。大梟を回収してもアドバンテージ爆発だし、《瞬唱の魔道士》を回収しようもんならもう1回コラガンタイムがやってきてもうやりたい放題だ。実は緑マナを要求するカードも赤と大差なく、「グリクシス・グリーン」と言ってもいいのだが......まあそんなことはどうでもいい、どっちにしろ浸透しないから。いずれにせよ、《コラガンの命令》使いたいけど《トレストの使者、レオヴォルド》も使いたいし、どうせ死儀礼のために緑マナ出る土地1枚以上仕込むから4色にしちゃって全部使おう!というよくばりセットなデッキであることには変りない。
サイド後は《紅蓮破》《赤霊破》も合計3枚となり、対青系デッキ相手には打ち消し合戦を挑むこともできる(かつ完勝したいのであればもっと枚数を増やしても良いかも)。クリーチャーデッキには《渋面の溶岩使い》が吠える、というわけでサイド後はレッドな部分がさらに輝きそうなデッキだ。
とにかく捌いていなして、ジェイスに繋げる。一度ジェイスが出てしまえば、圧倒的なアドバンテージで圧殺できる。そこに至るまでに《コラガンの命令》なんかを使って上手いことやる!というのがこのデッキの目指すべきところ。全天候対応型デッキ特有の器用貧乏なところも否めなかったりするが、そこはプレイングでカバーというところか。個人的には《タルモゴイフ》入れたくなっちゃうなぁ!
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