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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
岩SHOWの「デイリー・デッキ」:Blitzkrieg(モダン)
岩SHOWの「デイリー・デッキ」:Blitzkrieg(モダン)
by 岩SHOW
電撃戦とは、高い機動能力を活かした戦闘教義であるという。高速展開された戦力で、敵の中枢を攻撃し混乱させるのが主な狙いとのことで、敵の部隊そのものではなく士気に損害を与える作戦だという。なるほどてっきり奇襲のことかと思っていたが、その本質は異なるようだ。電撃戦はドイツ語ではBlitzkrieg(ブリッツクリーク)、響きがカッコイイ。今日はそんなイカした名前のデッキを紹介しよう。包囲した後に高い機動力で一点突破、これが「Blitzkrieg」だ!
5 《沼》 1 《山》 2 《血の墓所》 1 《燻る湿地》 4 《血染めのぬかるみ》 4 《新緑の地下墓地》 4 《黒割れの崖》 1 《偶像の石塚》 1 《悪意の神殿》 -土地(23)- 2 《ゲトの裏切り者、カリタス》 1 《ピア・ナラーとキラン・ナラー》 4 《復讐の亜神》 2 《騒乱の歓楽者》 -クリーチャー(9)- |
4 《信仰無き物あさり》 4 《コジレックの審問》 4 《稲妻》 4 《終止》 4 《血染めの月》 3 《神々の憤怒》 2 《コラガンの命令》 2 《ヴェールのリリアナ》 1 《反逆の先導者、チャンドラ》 -呪文(28)- |
1 《硫黄の精霊》 1 《外科的摘出》 2 《思考囲い》 1 《破壊放題》 2 《ラクドスの魔除け》 1 《漸増爆弾》 1 《神々の憤怒》 1 《コラガンの命令》 1 《殺戮遊戯》 1 《仕組まれた爆薬》 2 《搭載歩行機械》 1 《ヴェールのリリアナ》 -サイドボード(15)- |
「ボロス・ウォーカーズ」といい「Sk-Red」といい、最近のモダンでは赤がコントロールデッキの代表色となっているようだ(ボロスで言うと、最近話題のデッキが1つあるね......これも近いうちに紹介しよう)。
現モダン環境において、赤いコントロールが活躍するのは必然、と言うのは決して過言ではない。「感染」「親和」に対して《稲妻》などの軽量除去、「ドレッジ」の復活するクリーチャーをまとめて焼き払う《神々の憤怒》、特殊な土地に頼るデッキを封じる《血染めの月》......強いカードがてんこ盛りだ。
「Blitzkrieg」は赤を中心に、2色目に黒を採用。これにより万能手札破壊《コジレックの審問》《思考囲い》が使用可能に。これでクリーチャーでないカードを用いて攻めるデッキ相手に干渉する手段を獲得。「Sk-Red」だと《むかつき》コンボなんかには為すすべなくやられてしまう。この弱点を補えるのは黒を足す利点だ。
もちろん、2大除去カラーが合わさることでクリーチャー耐性は非常に高いものになっている。先述の《稲妻》《神々の憤怒》に加えて、《終止》という文字通りの万能除去も手に入れ、対戦相手が展開するクリーチャーを片っ端から捌いていけることだろう。
勝ち手段でもある《ヴェールのリリアナ》《反逆の先導者、チャンドラ》も対戦相手のクリーチャーをガシガシ除去してくれることだろう。これらが生き延びれば、戦局はもう思いのままに。
手札破壊・除去・《血染めの月》でコントロールしきったら、さて勝ちに行くわけだが......複数いるフィニッシャー候補の中でも、一際目を引くのは4枚採用された《復讐の亜神》だ。
5マナ5/4飛行速攻というわかりやすいスペックがたまらない。まさしく高機動の航空戦力なわけだが、このカードはそのポテンシャルを最大限に発揮するためにはもう1つ工夫してやる必要がある。《復讐の亜神》は唱えた時に墓地にある同名のカードをすべて戦場に引っ張り出すという誘発型能力を持っており、美味しく使うのであれば1枚でも多くの亜神を埋めておきたいところ。
このデッキではその役目を《信仰無き物あさり》に一任している。序盤は手札にあっても邪魔なだけなので、土地や除去といった必需品をかき集めつつ亜神を墓地に納めていく。しかるべき時が来たら、5マナから10点15点飛ばして作戦完了だ。
ここで埋めておいた亜神は、《コラガンの命令》から回収して叩き付けるという手もあるのを忘れずに。《コラガンの命令》はあらゆる相手に対して腐らない、むしろ激烈に刺さる相手もいるユーティリティー・カードで、これがあるからこの赤黒のコントロールが成立していると言ってもよいレベルだ。このカードで《大爆発の魔道士》を投げつけまくるデッキなんかも良いかなと思うけど......《血染めの月》がある以上、オーバーキルの域は出ないかな。
最近は「ドレッジ」に「御霊の復讐」デッキにと、墓地を利用するデッキがモダンにて絶賛活躍中。なので、大多数のプレイヤーが墓地対策をしっかりと用意してきているという......《復讐の亜神》信奉者的にはやや向かい風な環境だが、そこは《ゲトの裏切り者、カリタス》やプレインズウォーカーでカバーすると良いだろう。《最後の望み、リリアナ》も亜神や《騒乱の歓楽者》と相性がよく、それ単体でゲームを終わらせることのできる能力を持っているので、採用してみるのも手かもしれない。
まあ何より、《復讐の亜神》は墓地から復活せずとも単騎でも十分プレイヤーを勝利に導いてくれるスペックは持っているので安心して空を舞わせてやってほしい。クウィンタプル・シンボル(コストに色マナシンボルが5個)を活かして、信心系のデッキを組んでも面白いかもしれないね。
おそらくこのデッキの使用者も亜神が好きでたまらないのだろう、その結果作られたデッキだと思われる。君もお気に入りのカードを、モダンやレガシーで活躍させてやってほしい!レッツ構築!
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