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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

岩SHOWの「デイリー・デッキ」:ナヤ・スーパーフレンズ(スタンダード)

岩SHOWの「デイリー・デッキ」:ナヤ・スーパーフレンズ(スタンダード)

by 岩SHOW

 マジックによりあなたが得たものは?と聞かれてどう答えるか。まぁ......色々あるんやけども......やっぱり、一番多く得られたものは「友達」かなと。マジックを始めた中学生の頃の友人らとは今でも繋がりがあるし、地元のショップの大会の常連から、日本を代表して戦うプロプレイヤー、そして海外のプレイヤーまで......マジックをやっていなかったら、知り合うことも酒を酌み交わすこともなかっただろうなと。そんな人生で最も大事なものの1つを与えてくれたマジック自体が、僕にとっては友達のようなものだろうか。18年ほど付き合ってきて、お互いに色々と変化・成長した部分はあるけれども、根はあの頃のまんまやんねという間柄。いやぁ〜マジックに出会えて良かった!

 なんてまるでエンディングのような導入部分で始まったが、マジックをやっているとお友達は増えるものだ。現実の友達以外にも、新セットが出る度に数人の友達が......マジックプレイヤーは、皆それぞれプレインズウォーカーという設定になっている。多元宇宙を渡り歩く至高の存在だ。そしてカードになっているプレインズウォーカーたちは、あなたに手を貸してくれる大事な大事なお友達なのだ。

 今日はそんなプレイヤーにとっての大切な仲間であるプレインズウォーカーにフィーチャーしたデッキを紹介しよう。「ナヤ・スーパーフレンズ」だ!

Adam Okashah - 「ナヤ・スーパーフレンズ」
プロツアー予備予選2016#4 @ Savannah Lion Games ベスト4 / スタンダード (2016年5月14日)[MO] [ARENA]
4 《
2 《平地
1 《
3 《梢の眺望
3 《要塞化した村
3 《燃えがらの林間地
3 《獲物道
2 《鋭い突端
3 《進化する未開地

-土地(24)-

4 《森の代言者
1 《巨森の予見者、ニッサ
2 《大天使アヴァシン
1 《保護者、リンヴァーラ
1 《龍王アタルカ

-クリーチャー(9)-
4 《ニッサの誓い
2 《チャンドラの誓い
3 《ギデオンの誓い
3 《石の宣告
3 《光輝の炎
2 《荒野の確保
3 《ゼンディカーの代弁者、ニッサ
2 《アーリン・コード
2 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン
2 《先駆ける者、ナヒリ
1 《炎呼び、チャンドラ

-呪文(27)-
2 《棲み家の防御者
2 《引き裂く流弾
2 《翼切り
2 《ドロモカの命令
2 《神聖なる月光
1 《天界のほとばしり
1 《コジレックの帰還
2 《罪人への急襲
1 《隔離の場

-サイドボード(15)-
Savannah Lion Gamesmtgtop8.com より引用)

 プレインズウォーカーを多種採用したコントロール寄りのデッキを「スーパーフレンズ」と呼ぶ習慣がある。「ぼくのたよりになるおともだち」的な意味合いでつけられた名だろう。『ローウィン』でプレインズウォーカーがデビューし、『アラーラの断片』でその数を増やし、『ワールドウェイク』『エルドラージ覚醒』辺りでプレインズウォーカーのパワーが最高潮に達したあたりでこれらを軸としたデッキが登場し、こう呼ばれるようになったと記憶している。今回は「ナヤ・スーパーフレンズ」ということで、ナヤカラー(緑白赤)のプレインズウォーカー大集合デッキとなっている。

 《アーリン・コード》《炎呼び、チャンドラ》《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》《先駆ける者、ナヒリ》《ゼンディカーの代弁者、ニッサ》の5名が集結。いずれも今さら説明するまでもないパワーカードであるが......《アーリン・コード》の採用は珍しいか。

 彼女の能力を使えば《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》が呼び出す同盟者・トークンや、あるいは彼自身を速攻で走らせることができる。警戒も与えるので、トークンに使用した場合はプレインズウォーカーたちを護るブロッカーを残しつつ殴れるようになってGood。変身すれば、今度はすべてのクリーチャーを強化してトランプルを与えると、これまたギデオンおよび《ゼンディカーの代弁者、ニッサ》に《炎呼び、チャンドラ》、また《荒野の確保》との相性は抜群だ。自身もこの強化の頭数に入る狼・トークンを生み出しつつ、プレイヤー(および相手のプレインズウォーカー)にダメージを与えられる、なかなかにアグレッシブなカードであるので、一度こういうデッキで使ってみたいと思っていたところだ。

 プレインズウォーカーは同一のものを複数枚引くと無駄カードになりやすいという弱点があるが、そこをカバーするのがこれまたプレインズウォーカーの《先駆ける者、ナヒリ》と《炎呼び、チャンドラ》というのも面白い。プレインズウォーカーたちが自然とシナジーを形成しあうデッキで......

 そうそうシナジーと言えば、このデッキの特徴を忘れちゃいけない。このデッキはプレインズウォーカーデッキであると同時に、誓いデッキでもある。『ゲートウォッチの誓い』の誓いサイクルから、ギデオン・チャンドラ・ニッサの誓いが複数採用されている。

 《ニッサの誓い》はプレインズウォーカーを見つけ出すと同時にそれを唱えるのを容易にし、《ギデオンの誓い》はそれらを護るトークンを出しつつもプレインズウォーカーの忠誠値を上げることで通常ではできない挙動を可能にし、《チャンドラの誓い》は除去であり地味ながらコツコツと2点ダメージを与えてくれる......この能力だけはどれだけ働くのか、実際に動かしてみないと見えてこないな......そういう意味でも、現在使ってみたいデッキナンバー1だったりする。マジックの主役はプレインズウォーカーだ!

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