今年最後の日となる大晦日じゃな。みんなは今年はどんな年じゃったかのう？ 仕事も順調、健康でマリガンも少なかった？ ふぉっふぉっふぉ、良い年じゃな。仕事は上司のミスをチャンプブロックしてクビ、インフル発症でマリガン地獄？ ふぉっふぉっふぉ、悪い年じゃのう。良い年なら次に繋げる、悪い年なら心機一転して切り替える、そんな日にしたいものじゃな。

　わしも、今日はビシッと締めて良い年としたいぞい。今年、最後の１枚は《最後の言葉》じゃ。

　《最後の言葉》は最強の防御呪文として、『ダークスティール』で登場したのじゃ。相手の渾身の切り札を確実に粉砕する、そんな呪文なのじゃな。効果は今でこそ珍しいものではないのじゃが、見て欲しいのはフレイバーテキストの素晴らしいさじゃぞい。

「いつか、誰かが私を打ち負かすだろう。 だがそれは今日ではないし、お前にでもない。」

　ふぉっふぉっふぉ、このフレイバーテキストに心を掴まれた人も多いじゃろう、このカードも出た当時は最強の防御呪文ではあったのじゃが、後に《精神壊しの罠》や《夏の帳》で打ち破られると考えると、マジックの世界で絶対は存在しない、そんな予言にもなっておるのじゃな。わしもいつか最後となればな、こんな言葉を放ちたい、そう思っておるのじゃ。

　ふぉっふぉっふぉ、実はわしのモットーはカッコよく生き、最後は潔くじゃからな。実はだけに実話じゃ。じゃからな、みんなもマジックのフレイバーテキストのような、カッコいいセリフを覚えておくと良いぞい。マジックをやっておれば、いざとなったときにカッコよく幕を下ろせるかもしれんからのう。ふぉっふぉっふぉ、むしろ、わしが心配？ 心配ご無用じゃぞい、いつになるか分からぬが、最後は冷静に世界平和を祈るくらいの気持ちでおるからのう。

　ふぉっふぉっふぉ、今日もためになったじゃ……おや？ ウィザーズから手紙が来ておるのう？ どれどれと……、『ガフ提督、今日で実は最終回です。実はだけに実話です（HAHAHA）。《山》から始まったコラム、お疲れ山でした』 「せか、せか、せかいへ、な、なんじゃこりゃぁぁあ！」――ガフ提督、最後の言葉。

　ご愛読ありがとうございました！ ガフ提督の次回作にご期待ください。