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ガフ提督の「ためになる」今日の1枚

今日の1枚:死儀礼のシャーマン

浅原 晃

 2004年の12月2日は携帯ゲーム機である「ニンテンドーDS」が日本で発売された日じゃ。ゲーム離れが進みつつあった業界に新しい風と客層を呼び込み、全世界で1億5000万台以上を売り上げ、最強の携帯ゲーム機となったのじゃな。

 そこで、今日はマジック界からも負けじとDS(どえらいすごい)奴を紹介していくぞい。最強の1マナクリーチャーの1体と言われる、《死儀礼のシャーマン》、DS(Deathrite Shaman)じゃ。

 《死儀礼のシャーマン》は『ラヴニカへの回帰』で登場した、緑と黒の混成マナのクリーチャーじゃ。混成マナじゃから、緑と黒のどちらでも使えるため、それぞれの単色カードよりも唱えやすいうえに、なぜか緑と黒の両方の力を備えて最強に見えるのじゃな。これは、混成マナあるあるでのう、使いやすくなってるのに強くなっているというやつじゃ。

 そんな、《死儀礼のシャーマン》じゃが、能力は多いものの、肝心のマナを生み出す能力がスタンダードでは若干使いにくくてな、割の良いクリーチャーといった程度だったのじゃ。しかし、フェッチランドが使えるモダン、レガシー環境では話は変わり、それはもう、大爆発したのじゃ。マナ加速の役割はもちろん、墓地対策、ライフ回復、しまいには、ライフ損失能力でのフィニッシャーと、能力多すぎワロタと即座に話題になり、すぐに最強の1マナのクリーチャーと呼ばれるまでになったのじゃ。

 ふぉっふぉっふぉ、2つの画面により、さまざまな用途でゲームの裾野を広げたニンテンドーDSと、能力が何かたくさんあって、さまざまな用途で対戦相手を追い詰める《死儀礼のシャーマン》、やはり、すごいものには共通点があるものじゃのう……そんな、《死儀礼のシャーマン》は今はどうなってるかって? わしはDS(だいすき)だったんじゃがな、さすがにDS(だめすぎ)だったようでのう、モダンやレガシーではちょっとあれじゃ、隠居中じゃぞい。

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