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ガフ提督の「ためになる」今日の1枚

今日の1枚:島

浅原 晃

 今日は「島の日」じゃ。日本で最多の971の島を持つ長崎県が、8月1日を8(はっぴー)1(アイランド)と見立てて制定したのじゃな。となれば、今日紹介するカードはもちろん、《》じゃ。

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 昔はマジックの最強のカードは? と聞かれたら、《》と答えるのが定番の1つじゃった。《》か《》で論争が起こるくらい、もう、きのこかたけのこかってくらいの話でな。《》の理由を説明するとじゃ。まず、《》からは{U}が出るじゃろう、そして、{U}からは《魔力の乱れ》、《マナ漏出》、《対抗呪文》、《魔力消沈》、《禁止》、《禁止》バイバック、《禁止》バイバック、うあぁぁぁああ!

 と、まあ、最後のはカウンターされる側の叫びじゃが、昔はこれらの呪文によって、こちらの行動を全部打ち消されて負けということもしばしばあったのじゃ。打ち消し呪文が12枚以上搭載も普通じゃったし、そういったデッキは「パーミッション」デッキなんて呼ばれておってのう。パーミッションの意味は「許可」、つまり、対戦相手が呪文を唱えるたびに「通りますか?」と許可を求めてくるところから名付けられたのじゃな。2枚の《》を立てて、《対抗呪文》を持っている時の安心感、逆に対戦した時の嫌な思い出とともに、最強のカードは《》と言われることが多かったのじゃ。

 スタンダードでは長らく《対抗呪文》は収録されておらんし、2マナの打ち消しも限定的なものに限られておるから、今となってはパーミッションといった言葉も使われんようになったがのう。

 じゃが、わしはいつかまた、《対抗呪文》がスタンダードに帰ってくるのを密かに期待しておるのじゃ。まあ、ええじゃろくらいの感覚で戻してほしいものじゃがな。大丈夫、わしくらい先見の明があると、大したことには多分ならんぞい。《ドミナリアの英雄、テフェリー》で土地を2枚アンタップされて、《対抗呪文》を構えられたら? ふぉっふぉっふぉ、そんなのはたいしたこ……う、う、うあぁぁぁああ!

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