READING

戦略記事

週刊デッキ構築劇場

第49回:塚本樹詩のデッキ構築劇場・稲妻的十一人

読み物

週刊デッキ構築劇場

2012.02.13

第49回:塚本樹詩のデッキ構築劇場・稲妻的十一人

演者紹介:塚本 樹詩

 独創的なデッキ構築と記事展開で知られるデッキビルダー・ライター。玉石混淆アイディア先行のデッキを数多く試すことや、多くの人に笑いもしくは失笑を与える語り口から『試行落語(トライ&テーラー)』として、畏怖されている。
 2009年のプロツアー・ホノルルにて初のプロツアー出場を果たし、《破門》マスターとして恐れられた。また2009年度プレイヤー・オブ・ザ・イヤーの渡辺 雄也は自宅アパートの二軒隣に住んでいる関係から非常に親交が深く、「渡辺の三次元の嫁」「《渡辺の信奉者》」と呼ばれることも。
 代表作は、栗原 伸豪が危うくプロツアーで使う所だった《ルーン炎の罠》入り新型ハウリングオウルや、渡辺大絶賛の《山賊の頭の間》バーンなどだが、むしろ今後の代表作に期待したい逸材。


 マジックファンの皆様、こんにちは。

 満を持して発売された闇の隆盛、皆様はもうお楽しみでしょうか?

 まだまだできたてホヤホヤの新しいカードプール達を全部堪能するのは難しいと思うので、個人的に注目してる選手たちを紹介していこうと思います。

 今回のマルチカラーのカードはどれも強力なのですよ。
 それを象徴するカードがこれ。

 出ました!待望の赤黒のフォワード・カード!

 ドリブル力はたったの1と低いですが速攻でシュート力が4となかなかいいスペック!
 他のクリーチャーを生け贄にささげれば、ブロックされても大丈夫!

 次はこいつだ!

 なんという防御力!こんなキーパーに適したカードが今まであったのだろうか。

 ディフェンス力が5なのは及第点ですが、ボールキープ力が3もあるなんて!
 そして飛行、二段攻撃、絆魂と神話レアといわんばかりのアビリティ!

 闇の隆盛の目玉?とされている監督カード。

 試合中の選手全員を+1/+0させる紋章はもちろん、最終奥義で相手のキーパーをディフェンダーごと破壊すれば、得点は必至!

 従来の虫人間チーム一強の環境を打破するカードプールだと思います。

 それでは環境最強のチームのおさらいをしましょう。

mushi-ningen11

 《秘密を掘り下げる者》1トップのカウンター戦略が環境最強を欲しいままにしていますね。
 それに対抗できるのか闇の隆盛イレブン!

shinwa11

 タレント揃いのスター軍団!って感じですね!

 これで明日の試合もバッチリですね!ですね・・ですね・・・

 気がついたらボールを蹴る競技の話になっていましたね。
 ボールキープ力って何やねん・・・

 話が完全に迷子になっていましたね。

 ということで、今回の遊びデッキはこれだああああああああああ!

 見せてやるぜ・・・最強の理論武装を!

可能性の獣[MO] [ARENA]
51 《

-土地(51)-


-クリーチャー(0)-
1 《不死の霊薬
4 《濃霧
4 《森での迷子

-呪文(9)-
2 《不死の霊薬
4 《情け知らずのガラク
3 《解放の樹
2 《ワームとぐろエンジン
4 《解放された者、カーン

-サイドボード(15)-


 メインボードだけなら一日で作れそうですね。サイドボードは適当に!
 低マナ域のクリーチャー15体つっこむのも面白そうですね!

 家の・・・全ての森よ集まれ!ってしないと森で相手を迷子にさせるのは難しそうです。 

 デッキリストが一瞬で書けるスーパーエコロジカルなデッキですが、自分が迷子になることも多そうなので、
 心のケアは忘れずに。

 さて、サッカーとか迷子とかの話をわーわーしておりましたが、今回の大本命デッキのターンに入りましょう。

 今回はこのゴールキーパーが主役です。

 なかなか凄いテキストですが、今の環境で7マナはちょっと重いですね。
 そこでゲームスピードを遅めつつ、マナ加速するカードでサポートしましょう。

 なんと、《ドラグスコルの肉裂き》と噛み合ってる!
 同じような役目の《生の杯》も入れちゃいましょう。

回転

 これらの効果を2倍にする今回の影の主役がこれ!

 これで速やかにライフを30点にして《生の杯》を変身させつつ《ドラグスコルの肉裂き》無双!

 そして、タップして1点ゲインシリーズをひたすら増やす《ファイレクシアの変形者》・・・
 と《鏡操り》!

 《鏡操り》でライフゲインカードをパンシミック!すればゲームを掌握したも同然!
 後は思いつく限りの優秀なライフゲインカードをつめて構築スタート。

チャージマン[MO] [ARENA]
10 《平地
1 《
4 《剃刀境の茂み
4 《陽花弁の木立ち
3 《氷河の城砦
3 《金属海の沿岸

-土地(25)-

4 《ファイレクシアの変形者
3 《ドラグスコルの肉裂き

-クリーチャー(7)-
2 《高まる混乱
4 《機を見た援軍
4 《清純のタリスマン
4 《生の杯
4 《審判の日
4 《巻き戻しの時計
3 《鏡操り
3 《殴打頭蓋

-呪文(28)-
4 《縫合の僧侶
4 《生命鍛冶
4 《戦争と平和の剣
3 《最後のトロール、スラーン

-サイドボード(15)-


 まさか《生命鍛冶》のためだけに緑をタッチしてしまったなんて・・・
 ついつい使いたくなったんですよ、鍛冶なだけにね!

 慌てて、別の緑色のカードを探したら、《最後のトロール、スラーン》がいて助かりました。

 《死の杯》を《ファイレクシアの変形者》でコピーして、《巻き戻しの時計》でアンタップしたら一気に20点!

 これを一撃必殺といわずして何が一撃必殺だ!

 マナが無尽蔵に増えていく場合には《高まる混乱》で一気にトドメを刺しちゃいましょう。
 いるのかわからない同系相手にも最強の一枚です。

 相手がアーティーファクト対策をしてくるであろうサイドボード戦で、アーティーファクトを抜いてクリーチャーを入れるという、この右脳!どんなデッキでも《戦争と平和の剣》+生物でごり押しすると強く見えるという・・・

 これが修羅的変身(ジェノサイド・トランスフォーム)!

 《縫合の僧侶》はこれから流行りそうなトークン系のデッキに対しての感じのいいキラーカードになりそうですね。

 《レオニンの遺物囲い》まで入れて無限ライフコンボを目指すのもロマン。

 そうやって真面目路線?でサイドボードを組むのなら《ワームとぐろエンジン》や《神への捧げ物》等、役立ちそうなカードは沢山あるので、メタや好みに合わせて自分なりの15枚を見つけよう!


 この記事があがる頃にはプロツアー・ホノルルも最高潮に達している時なのですが、《ドラグスコルの肉裂き》を使った勇者はいるのでしょうか!?

 日本勢に期待しつつも個人的なファンであるPVにも期待!

 それではまた別の次元で!

プロツアー・闇の隆盛 イベントカバレージ

  • この記事をシェアする

RANKING

NEWEST

CATEGORY

BACK NUMBER

サイト内検索