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戦略記事

中村修平の「デイリー・デッキ」

中村修平の「デイリー・デッキ」:白赤ビートダウン(スタンダード)

中村修平の「デイリー・デッキ」:白赤ビートダウン(スタンダード)

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編集より:中村修平が日替わりで注目のデッキを1日1個紹介するミニコラムです。本コラムは英訳され、英語サイトから全世界に発信されています。

日本公式ウェブサイトでは、日本語の原文を週4回掲載いたします。


 12月第1週に開催された「ワールド・ウィーク」。トッププレイヤーによる技術の競演、国別代表チームの熱い闘い、さらに劇的なトップデッキ決着。これぞマジックというのを存分に味わえた1週間でした。

 もちろんデッキリストもですね。
 トッププロや国別代表がこの日のために磨いてきたデッキの数々は、どれも週末のトーナメントで試してみたいテクニックにあふれています。
 今週はその中からスタンダードのデッキを紹介していきます。

 まずはサミュエル・ブラック/Samuel Blackが世界選手権に持ち込んだ白赤ビートダウン。
 原型については既に紹介済みですね。ブラッド・ネルソン/Brad Nelsonが組み上げたものがベースになっており、果敢クリーチャーとトークン生成呪文、それを火力と《岩への繋ぎ止め》でバックアップするというデッキでした。

 ですがそこにサム独自の味付けが入るとまた次のレベルへと進化します。

 なんと環境最強クリーチャー候補でもある《ゴブリンの熟練扇動者》を抜いて《ヘリオッドの巡礼者》が入っているのです。

 これには、《森の女人像》+《クルフィックスの狩猟者》パッケージとの戦いが多くなると予想されていた背景もあるかもしれません。《ゴブリンの熟練扇動者》は緑の横に並べる戦略には相性が悪くなりがちで、せっかくのゴブリン・トークンも毎ターン攻撃に向かって殺されるだけならば、いっそ違うカードに...というのは悪くない選択だと思います。

 代わりに得たのは、追加の《岩への繋ぎ止め》と《万戦の幻霊》。

 これによって従来の横並び一辺倒から、状況によっては《万戦の幻霊》による一点突破が可能になり、また別の持ち味があるデッキへと変貌を遂げたのです。

Samuel Black
世界選手権2014 / スタンダード[MO] [ARENA]
9 《
4 《平地
4 《戦場の鍛冶場
4 《凱旋の神殿
2 《進化する未開地
1 《マナの合流点

-土地(24)-

4 《僧院の速槍
4 《道の探求者
3 《万戦の幻霊
3 《ヘリオッドの巡礼者
4 《風番いのロック

-クリーチャー(18)-
4 《岩への繋ぎ止め
3 《急報
2 《稲妻の一撃
4 《軍族童の突発
3 《かき立てる炎
2 《紅蓮の達人チャンドラ

-呪文(18)-
3 《灰雲のフェニックス
3 《消去
4 《異端の輝き
1 《稲妻の一撃
2 《弧状の稲妻
2 《紅蓮の達人チャンドラ

-サイドボード(15)-

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