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戦略記事

中村修平の「デイリー・デッキ」

中村修平の「デイリー・デッキ」:青赤バーン(スタンダード)

中村修平の「デイリー・デッキ」:青赤バーン(スタンダード)

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編集より:中村修平が日替わりで注目のデッキを1日1個紹介するミニコラムです。本コラムは英訳され、英語サイトから全世界に発信されています。

日本公式ウェブサイトでは、日本語の原文を(原則)毎週火曜日~金曜日に掲載いたします。


 今週のデイリー・デッキのテーマは赤青《宝船の巡航》です。
 このアーキタイプのデッキが主要なフォーマット全てに顔を出したことから、私がついつい興奮してしまい、今週のお題としてしまったからでした。

 ですが、まだ1つ重要なフォーマットを残していますよね、そう、スタンダード版の青赤《宝船の巡航》です。そしてこれがガレス・アイ/Gareth Ayeがグランプリ・サンアントニオに持ち込みトップ8入賞を果たした青赤デッキのバリエーションです。

 とは言ったものの、流石にレガシーがオリジナルのデッキをスタンダードで再現するというにはいささか以上に無理があります。

 まず歴代マジックカードの中でも随一の攻撃性を誇っている《秘密を掘り下げる者》は使えません。そこは《火飲みのサテュロス》で代用するにしても、次に来るのは《若き紅蓮術士》と1マナの軽量ドロースペル。どのカードもスタンダードに存在すらしません。

 そこを解決するのは、この連載でも度々登場の赤の強力3マナ域。
 トークンが3体の《軍族童の突発》と、むしろ生まれてくるトークンこそが本体かもしれない《ゴブリンの熟練扇動者》。そして火力のトッピングに《宝船の巡航》と来れば...
 まあ、無理やりレガシー青赤の眷属に仕立てようと努力してみましたが、さすがに無理がありました。

「《秘密を掘り下げる者》を最序盤に設置して、後は生き残れば自動的に勝ち」というのがレガシーとするならば、スタンダードの発想としては「盤面を火力で整備しつつ、クリーチャーという使い回しの効く生きた火力を長く保たせる」。
 両者は似てるようでいて、主と従が逆転しているという大きな開きがあるのです。

 やっていることそれ自体にはあまり変わりありませんけどね。
 焼いて、殴って、ドローする。
 種族は違えど信念は同じ、俺たち蛮族マルドゥ族のようなものとしておきましょう。
 次はどのフォーマットで青赤《宝船の巡航》バーンがやってくれるのでしょうかね。

Gareth Aye
グランプリ・サンアントニオ2014 トップ8 / スタンダード[MO] [ARENA]
6 《
4 《血染めのぬかるみ
4 《シヴの浅瀬
4 《天啓の神殿
2 《
1 《汚染された三角州
1 《急流の崖
1 《樹木茂る山麓

-土地(23)-

4 《火飲みのサテュロス
4 《僧院の速槍
4 《ゴブリンの熟練扇動者

-クリーチャー(12)-
4 《稲妻の一撃
4 《マグマの噴流
4 《軍族童の突発
4 《宿命的火災
4 《かき立てる炎
2 《龍語りのサルカン
3 《宝船の巡航

-呪文(25)-
1 《急流の崖
3 《軽蔑的な一撃
3 《否認
3 《神々の憤怒
3 《紅蓮の達人チャンドラ
2 《嵐の神、ケラノス

-サイドボード(15)-

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