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戦略記事

中村修平の「デイリー・デッキ」

中村修平の「デイリー・デッキ」:朴高志の「赤単ビートダウン」(スタンダード)

中村修平の「デイリー・デッキ」:朴高志の「赤単ビートダウン」(スタンダード)

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編集より:中村修平が日替わりで注目のデッキを1日1個紹介するミニコラムです。本コラムは英訳され、英語サイトから全世界に発信されています。

日本公式ウェブサイトでは、日本語の原文を(原則)毎週火曜日~金曜日に掲載いたします。


 土曜日と同じく、ほぼ定員の400名弱が参加した「第2回 BIGMAGIC OPEN Standard」。その決勝で敗れてしまった朴 高志ですが、前日のレガシーでも「ANT」を使いトップ8入賞を果たしていました。彼こそが、この週末で最も好成績を上げたプレイヤーなのは疑いありません。

 そんな朴がスタンダードで使用したデッキは赤単ビートダウンでした。

 デッキの鍵となるのは《槌手》です。『基本セット2015』リミテッドでは攻撃的な赤いデッキでよく見かけたカードだったのですが、構築に舞台を移しても充分に活躍できるカードというのが実証されてきました。

 戦場に出たとき、対象のクリーチャー1体はこのターンはブロックができない、速攻を付ける、+1/+1修整を付ける。

 それぞれの効果はどれも小さいものですが、それが1枚のカード、わずか1マナで成し遂げれるとなると、馬鹿にならない力を発揮します。

 上手くカードが重なって、速攻付きクリーチャーが2ターンブロックされることなく攻撃しているのであれば、それだけでもう本体火力の射程圏内。

 そんな際どい状況に追い込んだ時に、さらに対戦相手を躊躇させるのが《軍族童の突発》。

 赤という色単体で見た場合、《龍語りのサルカン》も捨てがたいですが《軍族童の突発》こそが『タルキール覇王譚』での最大の収穫であったのかもしれません。

 攻撃的な赤という色では、3/3などより横に並ぶ1/1が3体というのは格段に厄介なものです。《鋳造所通りの住人》や《僧院の速槍》が強化されるという側面は決して見逃せないものですし、ましてや《凱旋の間》のようにトークン自体が強化されれば、それだけでゲームが終わりかねない脅威ともなるのです。

朴 高志
第2回 BIGMAGIC OPEN Standard 準優勝 / スタンダード[MO] [ARENA]
13 《
4 《血染めのぬかるみ
4 《樹木茂る山麓

-土地(21)-

4 《火飲みのサテュロス
4 《鋳造所通りの住人
4 《僧院の速槍
1 《激情のゴブリン
4 《国境地帯の匪賊
4 《ゴブリンの熟練扇動者

-クリーチャー(21)-
4 《槌手
4 《稲妻の一撃
4 《軍族童の突発
2 《凱旋の間
4 《かき立てる炎

-呪文(18)-
2 《激情のゴブリン
3 《発生器の召使い
4 《嵐の息吹のドラゴン
4 《灼熱の血
2 《弧状の稲妻

-サイドボード(15)-
(「BIGMAGIC OPEN Standard Top8 Decklist」より引用)

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