READING

戦略記事

中村修平の「デイリー・デッキ」

中村修平の「デイリー・デッキ」:高鷲健二の「黒単ビートダウン」(スタンダード)

中村修平の「デイリー・デッキ」:高鷲健二の「黒単ビートダウン」(スタンダード)

shuheinakamura.jpg

編集より:中村修平が日替わりで注目のデッキを1日1個紹介するミニコラムです。本コラムは英訳され、英語サイトから全世界に発信されています。

日本公式ウェブサイトでは、日本語の原文を(原則)毎週火曜日~金曜日に掲載いたします。


 お次は同じく土曜日に開催されたスタンダードでの「SCG Invitational Challenge」から優勝者、高鷲 健二の黒単ビートダウンです。

 それにしても黒単?

 いかにも、黒には軽量で優秀なクリーチャーに溢れています。1マナ圏には3種類ものパワー2クリーチャーがありますし、2マナ圏にも《苦痛の予見者》という素晴らしい控えがいます。ビートダウンと言えば赤や白ですが、黒もまたビートダウンに適したクリーチャーの手駒は揃っています。

 多色にするならばそれだけタップイン土地を入れなければならず、展開にも隙ができやすいという弱点に繋がるのも事実です。しかし世にアブザンとジェスカイのような3色デッキ真っ盛りなのは、そのデメリットを補って有り余るカードパワーがあるから。2色でも友好色ならフェッチランド、対抗色なら《コイロスの洞窟》のようなペインランド、さらには各種占術土地、《マナの合流点》があるので必要最小限のリスクで色を足すことが可能です。

 では、それを捨てて得られるメリットは何なのか?

 リストを見てみると確かにありました。《押し潰すヒル》。なるほど、確かにこのカードならばジェスカイが処理しづらく、5ターン目には《包囲サイ》を突破できるサイズへと成長します。欲しいもの全てが単色で賄えて、なおかつ単色にメリットがあるのなら、それもまた1つの選択肢。

 加えて《アスフォデルの灰色商人》も渋いチョイス。環境が新しくなってすっかり忘れられた感がありますが、全体除去の使用が少なくなっている今ならば、かなりの点数を持っていけそうですね。

高鷲 健二
「SCG Invitational Challenge」 優勝 / スタンダード[MO] [ARENA]
17 《
3 《血染めのぬかるみ
3 《汚染された三角州

-土地(23)-

4 《血に染まりし勇者
4 《節くれの傷皮持ち
4 《苛まれし英雄
4 《苦痛の予見者
3 《責め苦の伝令
4 《押し潰すヒル
4 《アスフォデルの灰色商人

-クリーチャー(27)-
4 《思考囲い
2 《胆汁病
4 《英雄の破滅

-呪文(10)-
2 《胆汁病
4 《饗宴の主
2 《エレボスの鞭
3 《エレボスの指図
2 《精神染み
2 《奈落の総ざらい

-サイドボード(15)-

  • この記事をシェアする

RANKING

NEWEST

CATEGORY

BACK NUMBER

サイト内検索