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クロタカの統率者図書館

第43回:デッキ紹介「ケラン・ザ・キッド」

クロタカ


 読者の皆さん、こんにちは!統率者戦大好きクロタカ(@clotaka1)です。

 今回は『サンダー・ジャンクションの無法者』に収録されているカードの中から統率者を1つピックアップして、デッキパワーレベル5〜6にカスタマイズしたデッキを紹介していきます!
 

目次


 

統率者紹介

 今回紹介するデッキの統率者は、《ケラン・ザ・キッド》です!

ケラン・ザ・キッド》の特徴

 《ケラン・ザ・キッド》は以下の能力を持っています。

飛行、絆魂
あなたがあなたの手札以外から呪文1つを唱えるたび、あなたの手札から、マナ総量がそれ以下であるパーマネント・呪文1つを、そのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。そうしないなら、あなたの手札にある土地カード1枚を戦場に出してもよい。

 例えば《ケランの加入》で追放したマナ総量3の呪文を唱えた場合、手札からマナ総量3以下のパーマネント・呪文1つか、土地を1枚戦場に出すことができます。

※「パーマネント・呪文」とは、アーティファクトやエンチャントやクリーチャーやバトルやプレインズウォーカーである呪文のことです。

目指しているレベル

 この記事では、こちらの統率者デッキパワーレベルでいうと5~6を目安に作っています。もっとカジュアルにしたい、もっとガチにしたいということであれば色々な改造ができると思いますので、ぜひご自身でも改造してみてください。

commander_deck_level_ja.jpg

 それではデッキリストをご紹介します。


 

デッキリスト

「《ケラン・ザ・キッド》」、製作者:クロタカ[MO] [ARENA]
1 《ケラン・ザ・キッド
-統率者(1)-

3 《平地
2 《
6 《
1 《統率の塔
1 《寓話の小道
1 《英雄の公有地
1 《エッジウォールの宿屋
1 《スパーラの本部
1 《神聖なる泉
1 《寺院の庭
1 《繁殖池
1 《溢れかえる岸辺
1 《吹きさらしの荒野
1 《霧深い雨林
1 《雲海
1 《豪勢な大通り
1 《回復の温泉
1 《大草原の川
1 《梢の眺望
1 《夢根の滝
1 《皇国の地、永岩城
1 《ミナス・ティリス
1 《天上都市、大田原
1 《耐え抜くもの、母聖樹
1 《苔汁の橋
1 《クローサの境界
1 《墨蛾の生息地
1 《死者の原野
1 《ガヴォニーの居住区
-土地(37)-

1 《巨人落とし
1 《神出鬼没のカワウソ
1 《エッジウォールの亭主
1 《極楽鳥
1 《貴族の教主
1 《勇敢な旅人、ケラン
1 《花粉盾の兎
1 《現実チップ
1 《惑乱スプライト
1 《絡みつく花面晶体
1 《木苺の使い魔
1 《桜族の長老
1 《灰毛の天才、オーロック博士
1 《森林地の侍祭
1 《放浪する父、ジェームス
1 《玻璃池のミミック
1 《厚かましい借り手
1 《ウッド・エルフ
1 《不屈の追跡者
1 《薔薇棘の見習い
1 《恋煩いの野獣
1 《カザンドゥのマンモス
1 《見張るもの、ヴェイガ
1 《自然の怒りのタイタン、ウーロ
1 《祝福のヒポグリフ
1 《セラの模範
1 《語り部のピクシー
1 《糸縛りの徒党
1 《オペレーション・ダブル、オスグッド
1 《撚り合わせる双子
1 《大嵐の雄鹿
1 《獣に囁く者
1 《好奇心の神童、ケラン
1 《インガとエシカ
1 《イリシッドの収穫者
1 《ヤング・ブルー・ドラゴン
1 《豆の木のワーム
1 《義理堅いルパリ族、カルバニスタ
1 《エターキャップ
1 《水底のドルイド、タトヨヴァ
1 《伝承の語り部、チュレイン
1 《有角の湖鯨
1 《ストームケルドの先兵
1 《始原の賢者
1 《円渦海峡の暴君、アシー
1 《ガーディアン・ナーガ
1 《王国まといの巨人
1 《サファイア・ドラゴン
1 《豆の木の巨人
1 《戦慄のリノーム
1 《トリンカリの狩人
1 《ゼンディカーの報復者
1 《月揺らしの騎兵隊
1 《孔蹄のビヒモス
-クリーチャー(54)-
1 《告別
1 《最後の決戦
1 《忠義の徳目
1 《原始の報奨
1 《ゼンディカーの復興者
1 《ホーン・オヴ・ヴァルハラ
1 《モンスター・マニュアル
1 《再鍛の黒き剣
-呪文(8)-

 

各カードの役割分類

除去(14)
ドロー(15)
マナ加速(13)
クリーチャー強化(10)
各種トークン生成(5)
呪文のコスト軽減(2)
明滅(1)
手札のクリーチャーを戦場に出す(1)
秘匿(1)
墓地のカードを唱えるor手札に戻す(2)
ライブラリーの一番上のカードを唱える(1)
クリーチャー化する土地(1)
クリーチャーをコピーする(1)
打ち消し(2)
除去対策(1)
(分類外の)クリーチャー(2)

※土地のほとんどはマナを加える効果なので割愛しました。


 

デッキコンセプト

  • 手札以外から呪文を唱えて、クリーチャーや土地を出しまくる!
現在の構成に至った経緯

 今回は《ケラン・ザ・キッド》の能力がユニークでおもしろそうだったので、デッキを組むことにしました。

 当初は手札以外から唱える手段として、予顕、計画、フラッシュバック、続唱、発見などを入れて対戦してみたのですが、あまりしっくりこず。

 最終的に上記のカード達を外して、現在の出来事(当事者カード)推しの構成になりました。

クロタカ

過去の「ケラン」は全て当事者カードなので、なるべくしてなった感じですね。

※採用枠を検討した結果、今回は惜しくも落選となったカードたち↓


 

「ケラン・ザ・キッド」デッキの良いところ

 ここからはこのデッキの良いところを紹介していきます。

クリーチャーと土地と手札がどんどん増えていく!

 《ケラン・ザ・キッド》は手札からパーマネント・呪文をタダで唱えたり、土地を追加で戦場に出せたりと、カードを展開するスピードはかなり早いです。その代わり、手札が尽きると能力が活かせないという弱点を持っています。

 この致命的な弱点を克服すべく、デッキに採用したのが「◯◯するたびドロー」系カード達です!1つ目は、クリーチャー・呪文を唱えるたびドロー!

 《エッジウォールの亭主》、《獣に囁く者》、《始原の賢者》など、デッキには54枚ものクリーチャーがいるので、超高確率でドローが可能です。

 そして54枚のクリーチャーの内、出来事を持つクリーチャーは29枚。そのため《エッジウォールの亭主》でも結構な確率でドローができます。

 もし追放領域から当事者カードである《撚り合わせる双子》を唱えると、クリーチャー・呪文を唱えたので1ドロー、さらに《ケラン・ザ・キッド》の能力で手札から当事者カードの《恋煩いの野獣》を唱えると、また1ドローができ、手札の総枚数を減らさずにクリーチャーを展開することが可能です!

 2つ目は、土地が戦場に出るたびドロー!《不屈の追跡者》、《水底のドルイド、タトヨヴァ》、《円渦海峡の暴君、アシー》など。

 土地はデッキ内に37枚あるので、こちらもかなりの高確率でドローができます。《ケラン・ザ・キッド》の能力で手札から土地を出せば、さらに追加ドロー!通称フェッチランドなどを出せたりすると最高ですね。

クロタカ

土地が伸びることを見越して、《死者の原野》も仕込んであります!

 3つ目は、手札以外から呪文を唱えるたびドロー!《見張るもの、ヴェイガ》、《オペレーション・ダブル、オスグッド》などですね。

 

 主に当事者カードを追放領域から唱えるたびにドローができます。特に《オペレーション・ダブル、オスグッド》は自身のコピーを含めて、1つの呪文で2回分のドローが可能な超優良ドローソースです(しかも調査コストを捻出するマナ能力付き)。

 当事者カード以外にも、墓地から呪文を唱える《自然の怒りのタイタン、ウーロ》&《セラの模範》や、ライブラリーから呪文を唱える《現実チップ》などもいるので、案外《見張るもの、ヴェイガ》と《オペレーション・ダブル、オスグッド》の能力は誘発してくれますよ。

 前述した3つのドローカードを駆使すれば、クリーチャーと土地を大量に展開しつつ、さらに手札も増やしていくことが可能です!

大量の当事者カードで爆アド!

 当事者カードは出来事(インスタントorソーサリー)+パーマネント(大体はクリーチャー)という、1枚で2枚分の働きをするカードのため、非常にアドバンテージを得やすいです。このデッキには合計32枚もの当事者カードが入っているので、普通に対戦相手と戦っていたら、かなりのアドバンテージ差をつけられるはずです!

 それではデッキに採用している当事者カードを、役割別にピックアップして紹介します!

  • 除去
  • 擬似除去
  • ドロー
  • マナ加速
  • クリーチャー強化
  • 打ち消し
  • 除去対策

クロタカ

出来事を持つパーマネントを唱えやすくするために、追放領域から唱える呪文のコストを軽減する《灰毛の天才、オーロック博士》も入れてあります!


 

ピックアップカード

 ここからはいくつかのカードをピックアップして紹介していきます。

伝承の語り部、チュレイン

 クリーチャー・呪文を唱えるたびドローする能力で、《ケラン・ザ・キッド》の手札枯渇問題を解決してくれる、(ケランと同じ)エルドレイン出身のナイスおじ。ついでに土地も出せるから、上陸と相性◎!

回転

 そして《伝承の語り部、チュレイン》は自分のクリーチャーを手札に戻す起動型能力も併せ持っています。この能力で出来事を持つクリーチャーを手札に戻せば、再度出来事・呪文かパーマネント・呪文を唱え直すことが可能に!

 特にインスタントの出来事(《些細な盗み》)と、瞬速を持つ《厚かましい借り手》との組み合わせは超強力!

 もし墓地にいい感じの当事者カードがあったら、《エッジウォールの宿屋》で手札に戻しちゃいましょう!

ゼンディカーの復興者

 《伝承の語り部、チュレイン》と同じくクリーチャー・呪文を唱えるたびドローするエンチャント。《ゼンディカーの復興者》の方は、さらにマナを2倍加えるマナ加速付き!

 当事者カードは出来事・呪文側とパーマネント・呪文側を合わせると、結構マナがかかります。そんなときに《ゼンディカーの復興者》があれば、出来事・呪文とパーマネント・呪文をまとめて唱えられることも!

 《ゼンディカーの復興者》と似た用途の《インガとエシカ》も組み合わせて、当事者カードを連発していきたいですね!

原始の報奨

 クリーチャー・呪文を唱えるたびビーストを生成!

 クリーチャーでない呪文なら+1/+1カウンター×3個!土地を置いたら3点ライフゲイン!

 呪文が2つ内蔵されている当事者カードなら、ビーストと+1/+1カウンターはほぼ確定!もし出来事・呪文を6回唱えることができれば、《ケラン・ザ・キッド》がパワー21のワンパン統率者になれますよ!

トリンカリの狩人

 「各ターン、あなたは追放領域から唱えるクリーチャー・呪文1つのマナ・コストを支払うのではなく{0}を支払ってもよい。」つまり出来事・呪文を唱えて追放領域にある当事者カードは、もれなくマナ・コスト{0}!もちろん《獲物の回収》で追放したクリーチャーも{0}で行けちゃいます!

 《トリンカリの狩人》はマナ総量が結構重ためなので、《モンスター・マニュアル》で直接手札から戦場に出せたりすると最高ですね。

義理堅いルパリ族、カルバニスタ

 人間大好きな人型ワンちゃん。5/5、警戒、トランプル、速攻と、基本戦闘能力は高めです。《ケラン・ザ・キッド》が人間だから、人間強化能力も案外無駄にはなりません。

 実はデッキ内に人間が(《ケラン・ザ・キッド》以外に)11枚もいるので、状況次第では《ガヴォニーの居住区》と同等の働きをすることも!


 

デッキの回し方で意識するポイント

 ここからはデッキの回し方について確認していきましょう。

出来事・呪文を積極的に唱える

 このデッキでは《ケラン・ザ・キッド》の「手札以外から呪文1つを唱えるたび」という誘発型能力を誘発させるために、大量の当事者カードを採用しています。当事者カードを追放領域から唱えるには、先に出来事・呪文を唱えておく必要があるので、出来事・呪文はあまり構え過ぎず、積極的に唱えていきましょう!

 積極的に唱えたくなるように、出来事・呪文を唱えるたびドローできる《語り部のピクシー》も完備しています!

「◯◯するたびドロー」系カードが来るまでは急がなくていい

 「このデッキの良いところ」で触れた通り、《ケラン・ザ・キッド》はドローカードがない状態で呪文を唱えていると、すぐに手札がなくなってしまいます。

 なので、なるべく「◯◯するたびドロー」系カード達(《不屈の追跡者》、《オペレーション・ダブル、オスグッド》、《獣に囁く者》など)が来てから動くようにすると、デッキが良い感じに回ってくれます。

 中々手札に来ないときは、その他のドローカードでデッキを掘り進めていきましょう!


 

勝ちパターン紹介

 ここからはいよいよこのデッキの勝ちパターンについて紹介していきます。

ケラン・ザ・キッド》に《再鍛の黒き剣》を装備して統率者ダメージ!

 土地が大量に並ぶこのデッキなら、《再鍛の黒き剣》で+10/+10修正も楽に行けちゃいます。これを《ケラン・ザ・キッド》に装備すれば、大体2回の攻撃で統率者ダメージ21点に到達!

 その他、《墨蛾の生息地》に装備してワンパン毒殺プランも用意してますよ!

クリーチャーを並べて《花粉盾の兎》or《ホーン・オヴ・ヴァルハラ》!

 クリーチャーを並べてから《兎の子育て》or《ホーン・オヴ・ヴァルハラ》で《ケラン・ザ・キッド》を強化し、特大の統率者ダメージを与えていきましょう!クリーチャー集めに困ったときは、《ゼンディカーの報復者》で一発解決!

クリーチャーを並べて《月揺らしの騎兵隊》or《孔蹄のビヒモス》!

 ある程度クリーチャーが揃ったら、《月揺らしの騎兵隊》or《孔蹄のビヒモス》で全体強化するチャンス!戦場に出たとき能力なので、《玻璃池のミミック》や《伝承の語り部、チュレイン》で使い回すこともできますよ!

回転


 今回の統率者戦デッキ紹介はこれでおしまいです。

 次回は6月14日発売予定の新セット『モダンホライゾン3』に収録される伝説カードや、統率者デッキに収録される伝説カードをいくつかピックアップして紹介する予定です。

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 それではまた、次回のコラムでお会いしましょう。お楽しみに!

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