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第26回:『団結のドミナリア』統率者ピックアップ
読者の皆さん、こんにちは! 統率者戦大好きクロタカです。
伝説のクリーチャー満載の新セット『団結のドミナリア』の発売日が近づいて来ましたね!
数えてみたところ、『団結のドミナリア』には統率者に指定できるカードが合計71枚も収録されているみたいです!
今回はその中から特にオススメな7枚の統率者をピックアップして紹介していきたいと思います。
目次
- 「黙示録、シェオルドレッド」
- 「暗殺卿、ラムセス」
- 「永遠の策謀家、ズアー」
- 「ウィンドグレイスの魂」
- 「意志を縛る者、ディハーダ」
- 「ジャレッド・カルサリオン」
- 「統べるもの、ジョダー」
- 「ジャレッド・カルサリオン」サンプルデッキ紹介
《黙示録、シェオルドレッド》
最初に紹介する統率者はファイレクシア法務官の1人《黙示録、シェオルドレッド》です!
《黙示録、シェオルドレッド》の特徴
《黙示録、シェオルドレッド》は以下の能力を持っています。
あなたがカード1枚を引くたび、あなたは2点のライフを得る。
対戦相手1人がカード1枚を引くたび、そのプレイヤーは2点のライフを失う。
1つ目のライフ回復能力はドローカード全般と相性が良いですね。《黙示録、シェオルドレッド》がいれば黒のカードに多く存在する「ライフを失いつつドローするカード」が(《アルゲールの断血》、《死者の神、エレボス》、《強欲》など)、ライフを失うデメリット部分を気にぜずプレイすることができます。
ドローした枚数と同じ数だけライフを失うカードをプレイすると(《一切れの利益》、《力の確約》、《リリアナの契約》など)、失ったライフ以上に回復して結果的にライフが増える!
《血の取引者、ヴィリス》や《スランの医師、ヨーグモス》は結果的に回復するので、ライフを支払う部分を気にせず除去能力を連発できますよ。
毎ターン1枚以上引けるので(最低でも自分のドローステップに1枚ドローして2点回復できる)ライフ回復シナジーカードも(《暗影の召喚士、ティヴァシュ》、《失われし夢の井戸》、《アルハマレットの書庫》など)相性◎。
2つ目の能力は「対戦相手がドローするたびライフを失わせる」という、ファイレクシア法務官共通の対戦相手に不利益を与える能力。各プレイヤーにドローを強制するカード(《悪ふざけの名人、ランクル》、《寺院の鐘》、《ガイアー岬の療養所》など)を使うと、ゴリゴリライフを削ることができますね。
《真実を捻じ曲げるもの、逝斬》や《神話の水盤》などの毎ターン追加で2枚ドローを強制するカードとの組み合わせは凶悪!
そして散々引かせた後に《闇取引》すれば、対戦相手のライフはごっそり削られ、自分は大量ライフゲイン!
ライフが15点以下くらいのプレイヤーがいたら、《禍々しい協定》で無理矢理大量ドローさせてとどめを刺すなんてこともできそうですね。
1枚ドロー=2点ライフじゃ物足りないと感じたら、ドローするたびさらにダメージを与えるカード(《地獄界の夢》、《運命をほぐす者》、《憎悪に歪む者、オブ・ニクシリス》など)も一緒に置いちゃいましょう!
この時ライフを失った分だけさらにライフを失わせる《絶望の魔神》がいれば、対戦相手は絶望すること間違いなし!
「対戦相手が定期的に2点以上のライフを失う」という点に着目すると、《血の長の昇天》や《極上の血》ともシナジーがありますね。
《黙示録、シェオルドレッド》と抜群に相性が良いカード
《深淵への覗き込み》
《深淵への覗き込み》はライブラリーの半分に等しい枚数のカードを引き、ライフの半分を失う豪快なドロー呪文です。例えばライブラリーが70枚なら35枚ドロー、 ライフが30点だった場合は15点失う形になります。
ライフを失うデメリット部分は《黙示録、シェオルドレッド》のライフゲイン能力で全く気になりません(35枚ドロー=70点回復)。
大量にライフを得ることができるので、ライフを得るたび対戦相手のライフを失わせるカードと組み合わせれば(《薄暮薔薇の棘、ヴィト》、《果敢な血王》、《血なまぐさい結合》など)誰かしら対戦相手を倒せそうですね。
対戦相手全員を倒しきれなかったときは、ドローするたび対戦相手のライフを失わせる《精神の病を這うもの》を置きつつ、《黙示録、シェオルドレッド》と《リッチの熟達》のコンボでライブラリーのカードをすべて引き切って、まとめてライフを0にしちゃいましょう!
クロタカ
初代シェオルドレッド様(《囁く者、シェオルドレッド》)はかなりの人気カードですが、今回の《黙示録、シェオルドレッド》はそれ以上にいろいろなデッキで採用されそうな予感がしています!
《暗殺卿、ラムセス》
次に紹介する統率者は《暗殺卿、ラムセス》です!
《暗殺卿、ラムセス》の特徴
《暗殺卿、ラムセス》は以下の能力を持っています。
あなたがコントロールしていてこれでないすべての暗殺者は+1/+1の修整を受ける。
プレイヤー1人がゲームに敗北するたび、このターンにあなたがコントロールしている暗殺者がそのプレイヤーを攻撃していた場合、あなたはこのゲームに勝利する。
1つ目の能力は暗殺者全体を強化する通称ロード能力。《暗殺卿、ラムセス》を統率者にするなら暗殺者を大量に採用した部族デッキにするのが良さそうですね。
そして《暗殺卿、ラムセス》の最大の特徴が2つ目の特殊勝利能力。「プレイヤー1人を敗北させる」「敗北させたターン中に自分がコントロールしている暗殺者で攻撃している」、この2つの条件を満たすとゲームに勝つことができます。せっかく《暗殺卿、ラムセス》デッキを組むならこの特殊勝利を狙っていきたいですね!
まず「暗殺者で攻撃する」という条件を満たすためには、接死を持ちブロックされづらい暗殺者や(《無情な切り裂き魔》《ザスリッドの隠し刃》《運命の工作員》など)、
ブロックされない暗殺者(《変わり身ののけ者》《静める者、エトラータ》《シルムガルの暗殺者》など)が適任ですね。
暗殺者全体に接死を付与する《殺しの羽ペン、マリ》は、《暗殺卿、ラムセス》との相性◎!
他にはクリーチャーに回避能力を付与するカード(《液態化》《先駆者の長靴》《海の神、タッサ》など)や、
暗殺者全体をさらに強化するカード(《旗印》、《ウルドのオベリスク》など)も効果的です。
ブロッカーがいて攻撃に行きにくいような場合は、暗殺者お得意の除去能力で消えてもらいましょう!
続いて「プレイヤー1人を敗北させる」という条件を満たすには、以下の手段が有効です。
ライフの半分を失わせる
《滅消の杭》《鎌爪》《髑髏の嵐》などで対戦相手のライフを半分に減らし、ライフを詰めていくパターンです。
毒殺
暗殺者に感染を付与して(《汚れた一撃》、《ファイレクシア化》、《生体融合外骨格》など)対戦相手を毒殺するパターンです。
《暗殺卿、ラムセス》のロード能力で感染力大幅アップ!
ワンパンで敗北させる
《触れられざる者フェイジ》や《ヴォーパル・ソード》で戦闘ダメージを与え、対戦相手を敗北させるパターンです。
《仮面林の結節点》で《触れられざる者フェイジ》を暗殺者にすれば、強引に勝利条件を達成可能!
《暗殺卿、ラムセス》と抜群に相性が良いカード
《微影のビルタズ》
《微影のビルタズ》は暗殺者でありつつ、戦闘ダメージを与えてライフを半分失わせる能力を持つエースクリーチャーです。そのまま攻撃しても大体ブロックされちゃうので、《囁き絹の外套》などでしっかり回避能力を付与してあげましょう。
ターン中にライフを失った分だけさらにライフを失わせる《傷の反射》とのコンボが決まれば、対戦相手のライフが0になって一気に特殊勝利条件を満たせるかも!
クロタカ
「プレイヤー1人が敗北したら自分が勝つ」という物騒な能力を持っているので、ヘイトはそこそこ高いと思います。暗殺者らしくとどめを刺すギリギリまでヘイトをコントロールするのが重要になってきそうですね。
《永遠の策謀家、ズアー》
次に紹介する統率者は《永遠の策謀家、ズアー》です!
《永遠の策謀家、ズアー》の特徴
《永遠の策謀家、ズアー》は以下の能力を持っています。
あなたがコントロールしているすべてのクリーチャー・エンチャントは接死と絆魂と呪禁を持つ。
{1}{W}:あなたがコントロールしていてオーラでないエンチャント1つを対象とする。それは他のタイプに加えてクリーチャーになり、それの基本のパワーとタフネスはそれぞれそれのマナ総量に等しい。
クリーチャー・エンチャントに3つの能力を付与できるので、クリーチャー・エンチャント全般(《責め苦の伝令》《悪夢の番人》《最深淵の海蛇》など)と相性が良いですね。
《太陽の神、ヘリオッド》の能力を起動すれば、定期的にクリーチャー・エンチャントを増やせますよ。
接死に着目すると先制攻撃 or 二段攻撃持ちエンチャント(《霊刃の幻霊》《勇気の元型》《天界の執政官》など)や、
《ヴィリジアンの長弓》や《心臓貫きの弓》などのダメージを与えるカード、
絆魂に着目するとライフ回復シナジーカード(《太陽冠のヘリオッド》《ニクソスの模範》《活力の揺り篭》など)は有力な採用候補ですね。
接死と絆魂と呪禁という3つのキーワード能力を付与できるので、キーワード能力分強化する《イクシドールの理想、アクローマ》がいれば全体+3/+3修整!
2つ目の能力は《ニクスの星原》を彷彿とさせるエンチャントをクリーチャー化する能力。
エンチャントをクリーチャー化することで3つのキーワード能力を付与できるため、2つの能力がシナジーを形成していますね。クリーチャー化させるおすすめのエンチャントは、《栄光の頌歌》のようにクリーチャー強化能力を持つ通称「アンセム」カードたちです!
これらのエンチャントはクリーチャー化することで強化能力が自身にも適用され、強力なクリーチャーへと変貌します。
《永遠の策謀家、ズアー》デッキには大量のエンチャントを採用することになると思うので、以下のようなエンチャントにシナジーのあるカードたちも良い働きをしてくれそうです。
トークン生成
《神聖なる憑依》、《空位の玉座の印章》、《巧妙な工作員、アリーラ》など
ドロー、マナ・コスト軽減、+1/+1カウンター設置
星座
《太陽の恵みの執政官》、《破滅喚起の巨人》、《急流のナイアード》など
なかなかエンチャントが揃わないときは、初代ズアーである《結界師ズアー》や各種エンチャントサーチでライブラリーから引っ張ってきましょう!
《永遠の策謀家、ズアー》と抜群に相性が良いカード
《魔法の夜》
《魔法の夜》はすべてのパーマネントをエンチャント化してしまう、結構スゴいことが書かれたエンチャントです。
《魔法の夜》があると《永遠の策謀家、ズアー》がクリーチャー・エンチャントになるため、自身の能力により接死、絆魂、呪禁を得ます。特に呪禁で除去耐性を得られる点がポイント高いですね。
フィニッシュはエンチャントの数だけ強化する《天上の鎧》や《きらきらするすべて》を付けつつ、《決闘者の遺産》や《真実の確信》で二段攻撃を付与して、統率者ダメージワンパンを狙っていきましょう!
《ウィンドグレイスの魂》
次に紹介する統率者は《ウィンドグレイスの魂》です!
《ウィンドグレイスの魂》の特徴
《ウィンドグレイスの魂》は以下の能力を持っています。
ウィンドグレイスの魂が戦場に出るか攻撃するたび、あなたは墓地にある土地・カード1枚をあなたのコントロール下でタップ状態で戦場に出してもよい。
{G}, 土地・カード1枚を捨てる:あなたは3点のライフを得る。
{1}{R}, 土地・カード1枚を捨てる:カード1枚を引く。
{2}{B}, 土地・カード1枚を捨てる:ターン終了時まで、ウィンドグレイスの魂は破壊不能を得る。これをタップする。
1つ目の能力は《血染めのぬかるみ》などの通称「フェッチランド」を生け贄に捧げて墓地に置いておけば、マナ加速として利用できますね。
ちなみに1つ目の墓地から土地を戦場に出す能力は、対戦相手の墓地から土地を選んで出すこともできます。お目当ての土地を《黒曜石の焦がし口》や《トロールの喚起》などで破壊してから借りてくるなんてことも可能です。
通常、統率者戦には対戦相手が3人いて誰かしら《寓話の小道》などのフェッチランドを使ったりするので、墓地から出せる土地がないという事態はあまり起こらなそうです。
3つの起動型能力は、ライフ回復、ドロー、破壊不能付与と超万能。《ウィンドグレイスの魂》が戦場に出て以降は、起動型能力で土地を捨てつつ攻撃してマナ加速していくのが良さそうですね。
追加土地設置数が物足りないと感じたら、《家庭と故郷の剣》で明滅&土地サーチしたり、《アヴェルヌスの憤怒、カーラック》で戦闘フェイズを追加したり、生前のウィンドグレイスを表すカードである《ウィンドグレイス卿》の[-3]能力でどんどん土地を追加していきましょう!
通常よりも多く土地を戦場に出せるので、上陸系カード(《不屈の追跡者》《怒りの座、オムナス》など)とは相性良好です。
また、土地を捨てられる点に着目すると《両替機》《変わり樹の蒔き手》《ギトラグの怪物》などのカードともシナジーがありますね。
起動型能力で土地を捨て続けるといずれ手札が尽きちゃうので、以下のような方法で補充しましょう。
墓地にある土地を回収する
ライブラリーから土地をサーチする
戦場の土地を手札に戻す
《ウィンドグレイスの魂》と抜群に相性が良いカード
《壌土からの生命》
《ウィンドグレイスの魂》と《壌土からの生命》を組み合わせると、土地を利用した半永久機関が完成します。
- 1.《ウィンドグレイスの魂》のドロー能力などで土地を捨てる
- 2.《壌土からの生命》で墓地から土地を手札に戻す
- 3.マナに余裕があればさらにドロー能力を起動したり、ドローを《壌土からの生命》の発掘に置換して墓地から手札に戻す
以降はマナがあるだけドローを進めたり、ライフを回復することができます。
最終的に大量の土地が並んだら、《ヤヴィマヤの化身、ムルタニ》《ゼンディカーの報復者》《再鍛の黒き剣》などを使って対戦相手を殴り倒しましょう!
クロタカ
《ウィンドグレイスの魂》の起動型能力に除去がない分は、土地を捨てて3点飛ばせる《怒れる腹音鳴らし》で補ってあげるといいかもしれないですね。
《意志を縛る者、ディハーダ》
次に紹介する統率者は統率者デッキ「伝説の遺産」に収録されている《意志を縛る者、ディハーダ》です!
《意志を縛る者、ディハーダ》の特徴
《意志を縛る者、ディハーダ》は以下の能力を持っています。
+2:伝説のクリーチャー最大1体を対象とする。次のあなたのターンまで、それは警戒と絆魂と破壊不能を得る。
-3:あなたのライブラリーの一番上にあるカード4枚を公開する。その中から望む枚数の伝説のカードをあなたの手札に、残りをあなたの墓地に置く。これによりあなたの墓地に置かれたカード1枚につき1個の宝物・トークンを生成する。
-11:ターン終了時まで、あなたは土地でないすべてのパーマネントのコントロールを得る。それらをアンタップする。ターン終了時まで、それらは速攻を得る。
意志を縛る者、ディハーダは統率者として使用できる。
[+2]能力は伝説のクリーチャー1体に3つのキーワード能力を付与する能力。自分の次のターンまで破壊不能を持つので、鉄壁のディフェンス力を発揮してくれます。対象は伝説のクリーチャー限定のため、デッキ内には伝説クリーチャーを多めに採用した方が良さそうです。
伝説のクリーチャーやパーマネントがたくさん戦場に出るなら、《永久忠義の義丸》はかなりのビッグドッグ化が期待できますね。
[-3]能力は伝説のカード限定の回収能力。伝説のカードがなかったとしても宝物が生成できるためマナ加速用に起動するなんてことも可能です。宝物シナジーカード(《アカデミーの整備士》《ゾーン》《選定された行進》など)を併用するとより効果的。
こちらの能力は伝説のカード全般が対象なので、起動した際の当たりを増やせるようにクリーチャー以外の伝説のカード(《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》、《モックス・アンバー》、《ケイヤの誓い》など)も多めに入れておきたいですね。
そして《潜伏工作員の災い、シャニド》がいれば手札に加えた伝説の土地をプレイしたり、伝説の呪文を唱えることでさらにアドバンテージを得ることができます。
[−11]は、一時的にすべての土地でないパーマネントのコントロールを奪う《意志を縛る者、ディハーダ》の奥義能力。プレイヤー全員がクリーチャーを並べて硬直状態のときに起動できると相当なインパクトがありますね!
「[+2]で守りを固め、忠誠カウンターが11個以上貯まったら奥義を発動する」というのが《意志を縛る者、ディハーダ》の基本戦術になりそうです。
《ヴラーキスの勇者、ラエゼル》は伝説のクリーチャーでありつつ忠誠カウンターを追加で1個置ける能力を持っているので、《意志を縛る者、ディハーダ》の戦術と非常に合致していますね。
奥義の早期起動を狙うなら、忠誠度能力を追加起動できる《鎖のヴェール》、増殖ソード《真理と正義の剣》、忠誠カウンターを追加で置ける《ギデオンの誓い》や《意趣返し》などを併用していきましょう。
こちらへの攻撃を躊躇させる能力を持つ伝説のクリーチャー(《狡猾な相棒、ミラ》《アルガイヴ国家執事、ベイルド》《崖の暴君、カズール》など)を並べていたら、対戦相手もなかなか《意志を縛る者、ディハーダ》を攻撃しにくくなるんじゃないかと思います。
あとはシンプルに固い《希望の天使アヴァシン》に鎮座していてもらうのも効果的ですね。
やや強引ですが、好きな数のクリーチャーをブロックできる《希望の化身》を《セラからの翼》で伝説化してか[+2]能力で破壊不能を付与すると、ディフェンス力は最高レベルになりますよ!
《意志を縛る者、ディハーダ》と抜群に相性が良いカード
《月皇の司令官、オドリック》
自分のクリーチャーが持つキーワード能力を自軍全体に共有する能力を持つ2代目オドリックさん。《意志を縛る者、ディハーダ》の[+2]能力で警戒、絆魂、破壊不能を付与してあげれば各戦闘フェイズごとに自軍全体が鉄壁化! 警戒と破壊不能があるから攻撃にも行きやすい!
こうなると《意志を縛る者、ディハーダ》の忠誠カウンターがあまり減らなくなるので、そのまま奥義を狙ってみたり、《シャドリクス・シルバークイル》や《原初の夜明け、ゼタルパ》で全体に二段攻撃と飛行を付与してフライングレジェンドアタックをかまして行きましょう!
クロタカ
絆魂付与でライフ回復もしやすいので、それらのシナジーカード(《幽霊議員カルロフ》《堕落者、アスタリオン》《高貴なる行いの書》など)を採用するのも良さそうですね。
《ジャレッド・カルサリオン》
次に紹介する統率者は統率者デッキ「苦痛の虹」に収録されている《ジャレッド・カルサリオン》です!
《ジャレッド・カルサリオン》の特徴
《ジャレッド・カルサリオン》は以下の能力を持っています。
+1:トランプルを持ち全色である3/3のカヴー・クリーチャー・トークン1体を生成する。
-3:クリーチャー最大2体を対象とする。それら1体につきそれぞれ、それの上に、それの色の種類数に等しい数の+1/+1カウンターを置く。
-6:あなたの墓地にある多色のカード1枚を対象とする。それをあなたの手札に戻す。そのカードが全色であったなら、カード1枚を引き、宝物・トークン2つを生成する。
ジャレッド・カルサリオンは統率者として使用できる。
《ジャレッド・カルサリオン》は5色の統率者という特徴を最大限に活かした全色推しのイケメンプレインズウォーカーです。
[+1]能力は全色の3/3カヴートークン生成能力。サイズは標準的ですが、普段あまり見慣れない「全色」というところが重要です。
そして[-3]はクリーチャー最大2体に色の種類数に等しい数の+1/+1カウンターを置ける強化能力。[+1]で生成したカヴートークンは全色(5色)なので、+1/+1カウンターを5個も置くことができます。もし全色のクリーチャーが2体いたら、5個×2体=合計10個もの+1/+1カウンターが置けてインパクト絶大!
[-6]は墓地から多色カードを回収する能力。全色だったらドローと宝物2個のおまけが付いてくるため、やはり全色カードを多めに採用した構成にするのが良さそうです。
3つの忠誠度能力の中では特に[-3]のクリーチャー強化能力が強力なので、デッキ内には全色クリーチャー(《ファラジの旅人》《双頭のヘルカイト》《原始の落とし子》など)、
色を多く含むクリーチャー(《法務官の声、アトラクサ》《大渦を操る者、イドリス》《創造の座、オムナス》など)を入れておきたいですね。
多色のカードを多く採用すると、以下のような多色シナジーカードもより効果的に使えると思います。
クリーチャー強化
《新たなアラーラの騎士》、《ドラコの末裔》、《征服者のフレイル》など
マナ加速
《花を手入れする者》、《フェイ庄の古老》、《蔓延する窃盗》など
除去
ドロー
トークン生成
《流浪のドルイド、ジェンソン・カルサリオン》、《フェールス・ロキーリク将軍》など
そして多色カードは唱える際に必要となる色が多く唱えづらいので、しっかり色マナサポートカード(《イリーシア木立のドライアド》、《彩色の灯籠》、《世界樹》など)を入れておきましょう。
《連合よ団結せよ》などの5色呪文を唱えるときは、《永久の水蓮》や《湧き出る源、ジェガンサ》などの5色のマナを加えるカードを使うのも有効です。
なかなか色マナが揃わないときは、《ドラゴンの門》で直接手札から戦場に出すという方法もありますよ!
《ジャレッド・カルサリオン》と抜群に相性が良いカード
《倍増の季節》
プレインズウォーカー全般と相性の良い《倍増の季節》ですが、《ジャレッド・カルサリオン》との相性は特に抜群! まず[+1]でカヴートークン2体生成! そして[-3]で全色クリーチャー2体を対象にしたら、+1/+1カウンター合計20個ドン!
忠誠カウンターも倍の10個置かれた状態で戦場に出るから、いきなり[-6]能力を起動可能!
あとは《屍体屋の脅威》でさらに+1/+1カウンターを倍化したりして、カラフルダブルパンチで殴り倒せると最高ですね!
クロタカ
もし全色クリーチャーがいなかったとしても、《小走り犬》がいれば誰でも全色になれますよ!
《統べるもの、ジョダー》
次に紹介する統率者は《統べるもの、ジョダー》です!
《統べるもの、ジョダー》の特徴
《統べるもの、ジョダー》は以下の能力を持っています。
あなたがコントロールしているすべての伝説のクリーチャーは+X/+Xの修整を受ける。Xはあなたがコントロールしている伝説のクリーチャーの数に等しい。
あなたがあなたの手札から伝説の呪文を唱えるたび、マナ総量がそれより小さく伝説であり土地でないカード1枚が追放されるまで、あなたのライブラリーの一番上から1枚ずつ追放していく。あなたはそのカードをマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。残りをあなたのライブラリーの一番下に無作為の順番で置く。
2代目ジョダーは固有色が5色という点は初代ジョダーである《永遠の大魔道師、ジョダー》と共通で、それ以外の能力はすべて伝説推し。
1つ目の能力は伝説クリーチャー版の《旗印》的なクリーチャー強化。クリーチャーが《統べるもの、ジョダー》しかいなかったとしても、自身の能力で強化され6/6になります。
伝説のクリーチャーを一度に2体戦場に出せるカードは(《敬愛されるレンジャー、ミンスク》《ドリッズト・ドゥアーデン》《狼の友、トルシミール》など)この能力と相性が良いですね。
揃えるのに手間がかかりますが、
- 1.「レジェンド・ルール」無効化カードを出す(《鏡の箱》《千の顔の逆嶋》《魂の焚きつけ屋、カドリック》)
- 2.《不同の力線》で土地でない全てのパーマネントを伝説化
- 3.《嵐の獣群》などの大量にクリーチャー・トークンを生成する呪文を唱える、
このようにすると大量の伝説クリーチャーが戦場に並び、《統べるもの、ジョダー》の能力で物凄い修整値を得ることができますよ!
2つ目の能力は伝説呪文版の続唱。この能力で伝説のクリーチャーを並べ、全体強化して攻める!というのが《統べるもの、ジョダー》デッキの基本戦術のようですね。
伝説の呪文をたくさん唱えるために、伝説シナジーのあるドローカードを入れたり(《種族の神、コルヴォーリ》《神河の歴史、暦記》《ウェザーライトの艦長、ジョイラ》など)、
伝説の呪文のマナ・コスト軽減やマナ加速カード(《隠された手、ケシス》《バード・クラス》《樹の神、エシカ》など)、
自身や他のクリーチャーを手札に戻せる伝説クリーチャー(《噛み付く突風、ウィドウェン》《伝承の語り部、チュレイン》《全能なる者アルカニス》など)を採用すると良さそうですね。
伝説版続唱能力を連発したくなったら、《灯の分身》《騙り者、逆嶋》《イレニカスの不快な複製》などで《統べるもの、ジョダー》をコピーしちゃいましょう!
「《統べるもの、ジョダー》の能力以外でも、もっと伝説のクリーチャーを並べたい」という場合は、続唱カードや(《報奨の祝賀者、イモーティ》《大渦の放浪者》《大渦のきずな》など)、
伝説のパーマネントをサーチする能力を持つ《ウェザーライトの艦長、シッセイ》や、続唱に似た能力を持つ《永遠の造り手、ラシュミ》などがおすすめです!
《統べるもの、ジョダー》と抜群に相性が良いカード
《英雄の演壇》
《統べるもの、ジョダー》のクリーチャー強化能力と似た能力を持つアーティファクト。実質2枚目の《統べるもの、ジョダー》として使うことができます。そして伝説のアーティファクトなので、伝説続唱能力もちゃんと誘発するシナジーっぷり! 手札に伝説のクリーチャーがいなくなったら、起動型能力でライブラリーから探してくることもできますよ!
最後は《呪われし者、アルヴァード》や《運命の日》でさらに伝説のクリーチャーを強化して、まさしく伝説的な攻撃を繰り出して行きましょう!
クロタカ
《英雄の公有地》は伝説のカード満載の《統べるもの、ジョダー》デッキにピッタリな土地ですね。
《ジャレッド・カルサリオン》サンプルデッキ紹介
ピックアップしたオススメ統率者の中から、今回は《ジャレッド・カルサリオン》の統率者デッキを紹介します!
目指しているレベル
この記事では、こちらの統率者デッキパワーレベルでいうと5~6を目安に作っています。もっとカジュアルにしたい、もっとガチにしたいということであれば色々な改造ができると思いますので、ぜひご自身でも改造してみてください。
それではデッキリストをご紹介します。
デッキリスト
各カードの役割分類
除去(14)
- 《復活したアーテイ》
- 《原初の災厄、ザカマ》
- 《暗殺者の戦利品》
- 《ケイヤの手管》
- 《髑髏砕きの一撃》
- 《ピールの気紛れ》
- 《至高の評決》
- 《破滅の根本原理》
- 《虹彩の大渦》
- 《神の乱》
- 《マナの大砲》
- 《天上都市、大田原》
- 《皇国の地、永岩城》
- 《耐え抜くもの、母聖樹》
ドロー(14)
- 《悪意の大梟》
- 《ハイドロイド混成体》
- 《浄化の刃、シャナ》
- 《創造の座、オムナス》
- 《ニヴ=ミゼット再誕》
- 《首席議長ゼガーナ》
- 《双頭のヘルカイト》
- 《アブザンの魔除け》
- 《連合よ団結せよ》
- 《表現の反復》
- 《苦い真理》
- 《海門修復》
- 《密輸人の分け前》
- 《龍神、ニコル・ボーラス》
マナ加速(16)
- 《極楽鳥》
- 《死儀礼のシャーマン》
- 《とぐろ巻きの巫女》
- 《イリーシア木立のドライアド》
- 《フェイ庄の古老》
- 《小走り犬》
- 《自然の怒りのタイタン、ウーロ》
- 《湧き出る源、ジェガンサ》
- 《遥か見》
- 《息詰まる徴税》
- 《秘儀の印鑑》
- 《スカイクレイブの秘宝》
- 《彩色の灯籠》
- 《彩色の宇宙儀》
- 《黒曜石のオベリスク》
- 《永久の水蓮》
サーチ(2)
クリーチャー強化(4)
- 《新たなアラーラの騎士》
- 《彩色マンティコア》
- 《ドラコの末裔》
- 《征服者のフレイル》
クリーチャー・トークン生成(3)
カウンター倍化(3)
- 《屍体屋の脅威》
- 《巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス》
- 《倍増の季節》
忠誠度能力追加起動(1)
- 《テフェリーの誓い》
プレインズウォーカークリーチャー化(1)
増殖(1)
続唱(1)
墓地からカードを手札or戦場に戻す(2)
攻撃クリーチャー対策(1)
- 《イス卿の迷路》
(分類外の)全色クリーチャー(3)
※土地のほとんどはマナを加える効果なので割愛しました。
デッキコンセプト
多色クリーチャー(なるべく全色)を《ジャレッド・カルサリオン》で強化して、思いっきりぶん殴る!
勝ちパターン紹介
1.《ジャレッド・カルサリオン》に《ジアーダの贈り物、ラクシオール》を装備して統率者ダメージ狙い!
2.《巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス》からの《龍神、ニコル・ボーラス》で即奥義発動!
今回の『団結のドミナリア』統率者ピックアップはこれでおしまいです。
それではまた、次回のコラムでお会いしましょう。お楽しみに!
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2024.12.20読み物
第51回:0から始める統率者戦|クロタカの統率者図書館
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BACK NUMBER 連載終了
- Beyond the Basics -上級者への道-
- Latest Developments -デベロップ最先端-
- ReConstructed -デッキ再構築-
- Daily Deck -今日のデッキ-
- Savor the Flavor
- 射場本正巳の「ブロールのススメ」
- 津村健志の「先取り!」スタンダード・アナライズ
- 浅原晃の「プレミアイベント三大チェックポイント!」
- ガフ提督の「ためになる」今日の1枚
- 射場本正巳の「統率者(2017年版)のススメ」
- かねこの!プロツアー食べ歩き!
- ロン・フォスターの統率者日記
- 射場本正巳の「統率者(2016年版)のススメ」
- マアヤのマジックほのぼの日記
- 金子と塚本の「勝てる!マジック」
- 射場本正巳の「統率者(2015年版)のススメ」
- 週刊連載インタビュー「あなたにとってマジックとは?」
- なかしゅー世界一周
- 中村修平の「デイリー・デッキ」
- 射場本正巳の「統率者(2014年版)のススメ」
- 中村修平の「ドラフトの定石!」
- 浅原晃の「プロツアー観戦ガイド」
- 鍛冶友浩の「プロツアー観戦ガイド」
- ウィザーズプレイネットワーク通信
- Formal Magic Quiz
- 週刊デッキ構築劇場
- 木曜マジック・バラエティ
- 鍛冶友浩の「デジタル・マジック通信」
- 鍛冶友浩の「今週のリプレイ!」
- 渡辺雄也の「リミテッドのススメ」
- 「明日から使える!」渡辺リミテッド・コンボ術
- 高橋優太の「このフォーマットを極めろ!」
- 高橋優太の「このデッキを使え!」
- 黒田正城の「エターナルへの招待」
- 三田村リミテッド研究室
- 新セットめった切り!
- シングルカードストラテジー
- プレインズウォーカーレビュー
- メカニズムレビュー
- その他記事