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第17回:デッキ紹介《不吉な首領、トヴォラー》
読者の皆さん、こんにちは! 統率者戦大好きクロタカです。
今回は最新セット『イニストラード:真夜中の狩り』に収録されているカードを使った統率者戦デッキを紹介していきます。
目次
統率者紹介
今回紹介するデッキの統率者は《不吉な首領、トヴォラー》です!
《不吉な首領、トヴォラー》の特徴 その1
《不吉な首領、トヴォラー》は自分がコントロールしている狼や狼男がプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたびに、ドローできる能力を持っています。
クロタカ
狼や狼男を展開して攻撃すると、さらに仲間を見つけにいけるわけですね。
ドローするためには戦闘ダメージを与える必要があるので、《ガツタフの咆哮者》、《猟犬調教師》、《常なる狼》などの回避能力を持つカードは相性が良さそうです。
※《ガツタフの咆哮者》は《ガツタフの羊飼い》が変身した姿です
《不吉な首領、トヴォラー》の特徴 その2
《不吉な首領、トヴォラー》は以下の能力を持っています。
あなたのアップキープの開始時に、あなたが合計3体以上の狼や狼男をコントロールしている場合、夜になる。その後、あなたがコントロールしている望む数の人間・狼男を変身させる。
日暮(プレイヤーが自分のターンに呪文を唱えなかったなら、次のターンに夜になる。)
仲間の狼や狼男が3体以上いると夜になり、さらに夜になっても変身しないタイプの人間・狼男(《村の伝書士》、《無謀な浮浪者》、《モンドロネンのシャーマン》など)まで変身させることができます。
なお、『異界月』に収録されている《ケッシグをうろつくもの》、《嵐の伝導者》、《くすぶる狼男》などの狼男は人間ではないので、この能力で変身させることはできません。
《不吉な首領、トヴォラー》はこの変身能力以外に日暮も持っています。もし狼や狼男が3体以上揃わない場合でも、自分のターンに呪文を唱えないことで次のターン夜にして、自身を含む日暮を持つカードを変身させることができます。
《不吉な首領、トヴォラー》の特徴 その3
《不吉な首領、トヴォラー》は変身すると《深夜の災い魔、トヴォラー》になります。
あなたがコントロールしている狼や狼男のうち1体がプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、カード1枚を引く。
{X}{R}{G}:あなたがコントロールしている狼や狼男のうち1体を対象とする。ターン終了時まで、それは+X/+0の修整を受けトランプルを得る。
夜明(プレイヤーが自分のターンに2つ以上の呪文を唱えたなら、次のターンに昼になる。)
ドロー能力は第1面の《不吉な首領、トヴォラー》と同じです。《深夜の災い魔、トヴォラー》はそれにプラスして、《ケッシグの狼の地》を思わせるクリーチャー強化能力も持っています。
クロタカ
「パワー強化とトランプルを付与して、確実にプレイヤーへダメージを与えよう!」というデザインですね。
マナが多く使える終盤には、かなりのインパクトを与えられそうです。
目指しているレベル
この記事では、こちらの統率者デッキパワーレベルでいうと5~6を目安に作っています。もっとカジュアルにしたい、もっとガチにしたいということであれば色々な改造ができると思いますので、ぜひご自身でも改造してみてください。
それではデッキリストをご紹介します。
デッキリスト
各カードの役割分類
除去(13)
- 《辺境地の罠外し》
- 《夜明けのレインジャー》
- 《意地悪な狼》
- 《苦悩の脱走者》
- 《汚損破》
- 《髑髏砕きの一撃》
- 《大量破壊》
- 《冒涜の行動》
- 《驚天 // 動地》
- 《カルニの待ち伏せ》
- 《混沌のねじれ》
- 《クラウスの意志》
- 《幽霊街》
ドロー、ドロー調整(8)
マナ加速(14)
- 《ウルヴェンワルドに囚われしもの》
- 《ケッシグの自然主義者》
- 《軽蔑された村人》
- 《三顧の礼》
- 《不屈の自然》
- 《自然の知識》
- 《木霊の手の内》
- 《耕作》
- 《巨森の波動》
- 《辺境地横断》
- 《境界なき領土》
- 《路傍 // 瓦解》
- 《太陽の指輪》
- 《セレスタス》
クリーチャー強化(16)
- 《アヴァブルックの町長》
- 《クルーインの無法者》
- 《常なる狼》
- 《無謀な嵐探し》
- 《猟犬調教師》
- 《首折れ路の乗り手》
- 《夜群れの伏兵》
- 《扇動する集団》
- 《ウルフィーの銀心》
- 《村の見張り番》
- 《爪の群れのウルリッチ》
- 《圧倒する暴走》
- 《吠え群れの復活》
- 《狂戦士たちの猛攻》
- 《影槍》
- 《ケッシグの狼の地》
トークン生成(5)
- 《狼茨の精霊》
- 《高原の狩りの達人》
- 《トヴォラーの猟匠》
- 《群れの希望、アーリン》
- 《レンと七番》
サーチ(1)
- 《破滅の終焉》
墓地からカードを手札に戻す(1)
攻撃クリーチャー対策(2)
除去対策(1)
- 《英雄的介入》
墓地対策(1)
- 《屍肉あさりの地》
手札の上限をなくす(1)
- 《聖遺の塔》
クリーチャー化する土地(1)
- 《変わり谷》
(分類外の)狼男or狼クリーチャー(6)
※土地のほとんどはマナを生む効果なので割愛しました。
デッキコンセプト
序盤は軽量の狼や狼男(《狼に噛まれた囚人》、《群れ率いの人狼》、《辺境地の罠外し》など)で戦闘ダメージを与えながら《不吉な首領、トヴォラー》の能力でドローを進め、
終盤には《深夜の災い魔、トヴォラー》のパワー強化能力や、《ウルヴェンワルドの王》、《吠え群れの頭目》、《夜群れの伏兵》などで狼&狼男を強化して、対戦相手を殴り倒すことを目指しています。
※《ウルヴェンワルドの王》は《ケッシグの自然主義者》、《吠え群れの頭目》は《アヴァブルックの町長》が変身した姿です
現在の構成に至った経緯
『イニストラード:真夜中の狩り』が狼男をフィーチャーしたセットなので、「狼男デッキが組みたいな」と思っていたところ、「俺で狼男デッキを作ってくれ!」と言わんばかりの《不吉な首領、トヴォラー》を見つけて、即デッキを組むことにしました。
僕は元々狼男が好きで、『異界月』の時に《爪の群れのウルリッチ》の統率者戦用デッキを組んでいたんですが、これがまあ微妙で。狼男満載なデッキにしたいけど《爪の群れのウルリッチ》だと狼男シナジーがほぼない。変身するために瞬速やインスタントカードを多めに入れたいけど、赤緑はそれがあまり得意な色ではない。と散々な結果で、すぐデッキを解体したほろ苦い過去があります。
なので狼男シナジー満載の《不吉な首領、トヴォラー》を最初見た時は、ちょっと感動しちゃいました。
《不吉な首領、トヴォラー》は狼&狼男が大量にいないと真の力を発揮できないので、デッキには合計30枚の狼&狼男関連クリーチャーを採用しています。
クロタカ
個人的なこだわりで狼&狼男関連以外のクリーチャーはデッキに入れてません。
なんか好きなんですよね、こういう構成。
対戦してみてライフを回復するカードの必要性を感じたので、《昇る満月》を《影槍》にチェンジしてデッキが完成しました。
《昇る満月》は狼男デッキ専用のナイスカードなんですが、このデッキは《昇る満月》で強化できない狼クリーチャーもそれなりに入っているため、今回は残念ながら不採用としました。
クロタカ
デッキを組む際は『イニストラード:真夜中の狩り』の「永遠の夜」版フルアート基本土地を使うと、雰囲気的にも最高ですよ!
《不吉な首領、トヴォラー》デッキの良いところ
ここからはこのデッキの良いところを紹介していきます。
狼男が変身しやすい!
やっぱり狼男を使うなら何回も変身させたり、変身した状態で攻撃したいですよね。
《不吉な首領、トヴォラー》がいれば「合計3体以上の狼や狼男をコントロールしている」という割とゆるい条件で夜になり、人間・狼男を変身させることができます。しかも夜になって変身させるのは自分のアップキープの開始時なので、変身した状態でそのまま攻撃に行くこともできます!
《不吉な首領、トヴォラー》の変身能力はかなり革命的で、従来の狼男は変身をコントロールするのが非常に難しいクリーチャーでした。
難しい理由と狼男が抱えていた問題点は以下の通りです。
・《ラムホルトの平和主義者》などの「各アップキープの開始時に、直前のターンに呪文が唱えられていなかった場合変身する。各アップキープの開始時に、直前のターンにいずれかのプレイヤーが2つ以上の呪文を唱えていた場合変身する。」タイプ
・変身するために自分のターンに呪文を唱えないようにしなければいけない(対戦相手が呪文を唱えないのはあまり期待できない)。変身するのは次の対戦相手のターンなので、変身した状態で攻撃できるのは次の自分のターン。対戦相手が複数人いる統率者戦では、中盤以降誰かしらが呪文を2つ以上唱えることが多くある(呪文を何も唱えないことは稀)。結果自分のターンには第1面に戻っていて、第2面の状態で攻撃できない。
・自分のターンに呪文を唱えられないのが結構ストレス(ソーサリーや、瞬速を持たないパーマネント呪文が唱えられない)。
・《月霧》をプレイした時だけ好きなタイミングで第2面に変身できる。
・《収穫祭の潜入者》などの日暮、夜明を持つタイプ。
・夜にするために自分のターンに呪文を唱えないようにしなければいけない。夜になるのは次の対戦相手のターンなので、変身した状態で攻撃できるのは次の自分のターン。中盤戦以降誰かしらが呪文を2つ以上唱えることが多くある(呪文を何も唱えないことは稀)。結果自分のターンには昼になっていて第2面の状態で攻撃できない。
・やっぱり自分のターンに呪文を唱えられないのが結構ストレス
・《不自然な月の出》などをプレイした時だけ好きなタイミングで夜になり、第2面に変身できる
上記のような狼男特有の問題点を《不吉な首領、トヴォラー》が解決してくれました。何より「自分のターンになったら(狼か狼男が3体以上いる場合)必ず変身できる」という安心感がとにかくデカい。
《不吉な首領、トヴォラー》がいれば、《クルーインの無法者》や《扇動する集団》などの第1面がちょっとパンチの足りない狼男も、変身して本来のポテンシャルを発揮できますよ!
※《クルーイン峡の恐怖》は《クルーインの無法者》、《野生の血の群れ》は《扇動する集団》が変身した姿です
呪文を2つ以上唱えて次のターン昼になったとしても、次の自分のターンにはまた夜にできるため、あまり心配しなくて大丈夫です。
クロタカ
今回は採用しませんでしたが、《ヴィダルケンの宇宙儀》や《野獣の擁護者、ビビアン》で対戦相手の終了ステップに狼 or 狼男をプレイしてアップキープを迎えられると、めっちゃクール!
赤緑だけど結構ドローできる!
赤緑2色が固有色の統率者でドロー能力を持つカードはかなり珍しく、『テーロス還魂記』の《終わりなき踊りのガリア》に続き《不吉な首領、トヴォラー》が2枚目です。
クロタカ
赤緑2色のデッキはあまりドローが得意ではなく、中盤以降手札が尽きて息切れしやすいので、このドロー能力はかなりありがたく感じますね。
狼&狼男を《首折り》や《吠え群れの復活》などでトランプルを付与しつつ強化すれば、思った以上にドローできますよ。
《不吉な首領、トヴォラー》で結構ドローできるため、ドローカード(《調和》、《ヴァラクートの覚醒》など)の枚数は少なめにしました。
その分除去カード(《髑髏砕きの一撃》、《カルニの待ち伏せ》、《路傍 // 瓦解》など)を多めにして、ブロッカーをどかしながら確実に戦闘ダメージを与えられるようにしています。
狼&狼男が得意な狩り(格闘)をしながら攻めれると、フレイバー的にも最高!
※《黄昏の捕食者》は《夜明けのレインジャー》が、《揺るぎない頭目、ウルリッチ》は《爪の群れのウルリッチ》が変身した姿です
クロタカ
うっかりドローし過ぎた時は《聖遺の塔》で手札の上限をなくしちゃいましょう!
狼&狼男がいっぱい!
このデッキには狼、狼男、狼・トークンを生成するカードが合計32枚(《不吉な首領、トヴォラー》を含む)も入っています。狼や狼男が好きなプレイヤーの方にとっては、思わず月に向かって吠えたくなるくらいテンションの上がる枚数なんじゃないでしょうか。
ということでここからは特にオススメの狼&狼男5枚を紹介していきます。
《高原の狩りの達人》
狼男と言ったらやはり《高原の狩りの達人》通称「狩達(かりたつ)」は外せません。
戦場に出た時にライフを回復しながら狼・トークンを生成するので、《不吉な首領、トヴォラー》の変身条件を一発クリア。
《高原の荒廃者》に変身したら対戦相手にダメージを与えつつ、邪魔な小型ブロッカーを除去。と第1面、第2面両方の能力がデッキに噛み合っています。しかも能力は変身するたびに誘発するんです!
狼男は第2面から第1面に変身する時しょんぼりしがちなんですが、狩達はむしろ変身ウェルカム。「どんどん変身させてくれよ!」と言ってきそうなくらい変身大好き狼男なんです。流石ハントマスター、他の狼男とは格が違いますね。
クロタカ
狩達の変身をクルクル繰り返してると、めっちゃ気持ちよくなれますよ!
《トヴォラーの猟匠》
来ました新時代のエース狼男。《トヴォラーの猟匠》はファッティ(サイズの大きいクリーチャー)枠が不足していた狼男界待望のクリーチャーです。
戦場に出た時に狼・トークン2体を引き連れてくるので、自身と合わせると合計パワーは10! さらに変身して《トヴォラーの群れ率い》になれば、攻撃するたびに狼・トークン2体を生成できるんです!
戦場に出た時と攻撃した時に2/2トークンを生成するところは、《墓所のタイタン》を彷彿させますね。
もし邪魔なブロッカーがいたら、{2}{G}{G}の格闘能力で狩っちゃいましょう!
攻撃するたびに誘発する能力を持つので、速攻を付与できる《嵐蓄積の斬鬼》や《村の略奪隊》は相性抜群ですよ。
※《嵐蓄積の斬鬼》は《無謀な嵐探し》が、《村の略奪隊》は《村の見張り番》が変身した姿です
《古き知恵の賢者》
《古き知恵の賢者》の第1面は自分の手札の数に等しいパワー/タフネスと平凡な性能ですが、その真価は第2面の《古き飢えの人狼》にあります。
警戒、トランプル
古き飢えの人狼のパワーとタフネスはそれぞれ、すべてのプレイヤーの手札にあるカードの総数の合計に等しい。
対戦相手が複数人いる統率者戦だと、この手札の総数合計はかなりの値になります。多い時はパワー20を超える圧倒的なサイズになることも! アートのムキムキっぷりはそれを表してるわけですね。手札の数を参照しているので、《不吉な首領、トヴォラー》のドロー能力ともナイスシナジー。
《苦悩の脱走者》
《苦悩の脱走者》は《狼男の荒らし屋》に変身するたび、アーティファクト1つを破壊して、そのコントローラーに3点のダメージを与えられる狼男です。
統率者戦ではアーティファクトが多用されがちなので、まず対象に困ることはありません。
《不吉な首領、トヴォラー》の変身能力と組み合わせれば、次の自分のターンが来るまでに大体1つ以上のアーティファクトを破壊することができますよ。《苦悩の脱走者》があんまり脅威にならないから、ヘイトが低めなのも高ポイント。
《ヴィルディン群れの頭目》が戦場にいたら、《苦悩の脱走者》を出した後即《狼男の荒らし屋》に変身可能! 《太陽の指輪》などの強力なアーティファクトをバキバキぶっ壊しちゃいましょう!
※《ヴィルディン群れの頭目》は《ガイアー岬の山賊》が変身した姿です
《原初の敵対者》
まずシンプルに3マナ4/3トランプルが強い! 序盤戦闘ダメージを与えてドローを進めたい《不吉な首領、トヴォラー》にとって、かなりありがたい存在です。
そして《原初の敵対者》は戦場に出た時に、{1}{G}を支払った回数だけ自身に+1/+1カウンターを置き、土地を3/3速攻の狼・クリーチャーにすることができます。マナが余りがちな中盤〜終盤以降もしっかり活躍できる安心設計。流石神話レア狼!
デッキ内には《ケッシグの自然主義者》、《軽蔑された村人》などのマナクリーチャーや、
《三顧の礼》、《不屈の自然》、《自然の知識》などの土地加速カードを多めに採用しているので、いっぱい{1}{G}を支払えると思います!
土地を狼化した後は、同じく狼の《常なる狼》と《夜群れの伏兵》で強化してあげましょう!
ピックアップカード
ここからはいくつかのカードをピックアップしてご紹介していきます。
《群れの希望、アーリン》
ストーリーでは《不吉な首領、トヴォラー》とガチバトルを繰り広げていたアーリンですが、カード同士の相性はかなり良さそうです。
まず第1面は[-3]の狼・トークンを2体生成する能力が優秀ですね。自身を守るクリーチャーを用意しながら、《不吉な首領、トヴォラー》の変身条件を満たすことができます。第1面と第2面の中で《群れの希望、アーリン》をプレイする際、一番起動したいのがこの[-3]能力です。
変身後の《月の憤怒、アーリン》は[0]の狼男化する能力が良いですね。5/5トランプル、破壊不能、速攻のアタッカーとなり、高確率で《不吉な首領、トヴォラー》のドロー能力を誘発させることができます。
《月の憤怒、アーリン》の時はちょっと守りが手薄になっちゃうので、《月霧》や《イス卿の迷路》でしっかり守ってあげましょう。
《レンと七番》
狼男の弱点、それは飛行クリーチャーです。デッキ内に入ってるクリーチャーの中で飛行を持つカードは0枚。除去しない限り飛行クリーチャーの攻撃を受けざるを得ません。そんな絶望的な状況の中、救世主のように登場したのが《レンと七番》です。
《レンと七番》がいれば、飛行クリーチャーの攻撃も到達持ちのツリーフォークで優しくキャッチ!
ツリーフォークトークンは土地が増えるほどサイズが大きくなるので、中盤以降さらに存在感を増していきます。
土地を探せる[+1]、土地加速ができる[0]、この2つの能力も「《深夜の災い魔、トヴォラー》のパワー強化能力などでマナをいっぱい使いたい」というデッキの方向性に合致したナイスな能力ですね。
クロタカ
厄介な飛行クリーチャーが複数体いるような時は、《驚天 // 動地》で一掃しちゃいましょう!
《セレスタス》
対戦していると「夜にしたいけど《不吉な首領、トヴォラー》が複数回除去されて唱えられない」、「狼&狼男が2体しかいないけど今すぐ夜にしたい」というようなシチュエーションになることがあります。そんな時は《セレスタス》で昼から夜にしちゃいましょう!
《セレスタス》には昼から夜にすると(または夜から昼になると)1点回復して、通称ルーター能力が誘発するボーナスも付いてきます。ライフ回復が苦手なデッキなので、このボーナスが地味ながら結構嬉しい。
さらに時間変更しない時はマナ加速としても使える便利さ。もう全ての能力が狼男デッキと噛み合ってます!(ストーリーでは狼男に襲撃されたりしてますが)
デッキの回し方で意識するポイント
ここからはデッキの回し方について確認していきましょう。
《不吉な首領、トヴォラー》を戦場に出す
《不吉な首領、トヴォラー》はこのデッキのドローエンジンであり、狼男を第2面へと変身させる要の存在です。《不吉な首領、トヴォラー》がいないとデッキが回らないので、なるべく戦場に出すようにしましょう。
例え除去されても、統率者の特権で追加の{2}を支払えばまた戦場に戻ってこれますよ!
クロタカ
「もっと除去から守りたい」と思った方は、《稲妻のすね当て》、《速足のブーツ》、《ダークスティールの板金鎧》などの採用を検討してみてはいかがでしょうか。
狼&狼男を並べる
狼&狼男クリーチャーは積極的にプレイしていきましょう。そうすることで《不吉な首領、トヴォラー》の「狼&狼男を3体以上コントロールしている」という変身能力の条件を達成しやすくなります。
狼&狼男の数が増えるごとに、戦闘ダメージを与えてドローできる枚数も多くなるはず!
いざとなったら《変わり谷》も狼男となってドローに貢献してくれますよ。
並べ過ぎて全体除去を撃たれた時は、《英雄的介入》で華麗に守ってあげましょう!
積極的にマナ加速する
このデッキは《深夜の災い魔、トヴォラー》のパワー強化能力を有効活用できるように、マナ加速(《木霊の手の内》、《耕作》など)を多めに採用しています。
大体得することしかないので、積極的にマナ加速していきましょう!「例えば何が得なの?」と気になる方もいると思うので、いくつか紹介します。
・《ウルヴェンワルドに囚われしもの》が《ウルヴェンワルドの忌まわしきもの》に、《けたたましく吠えるもの》が《多重吠え》に変身しやすくなる
・《原初の敵対者》や《狼茨の精霊》で狼をいいっぱい生み出せる
・《狼茨の精霊》とセットで《成長の揺り篭、ヤヴィマヤ》もあれば最高
・《巨森の波動》をキッカーで唱えられる
・《クラウスの意志》でいっぱい破壊できる
勝ちパターン紹介
ここからはいよいよこのデッキの勝ちパターンについて紹介していきます。
《深夜の災い魔、トヴォラー》を強化してドン!
《深夜の災い魔、トヴォラー》のパワー強化能力で自身を強化して、統率者ダメージで対戦相手を敗北させるパターンです。《辺境地横断》や《境界なき領土》で超マナ加速すれば、強烈な一撃を与えられますよ!
さらに《狂戦士たちの猛攻》で二段攻撃を付与すれば、ワンパンKO間違いなし!
戦闘ダメージを軽減する天敵《イス卿の迷路》は、土地除去カード(《大量破壊》、《混沌のねじれ》、《幽霊街》)で消えてもらいましょう!
ファッティからの《圧倒する暴走》!
《狼茨の精霊》や《トヴォラーの猟匠》で狼・トークンを並べ、ファッティ(《ウルフィーの銀心》、《凶兆の血の破砕獣》など)を出してからの《圧倒する暴走》で対戦相手を殴り倒す勝ちパターンです。
※《凶兆の血の破砕獣》は《筋骨隆々の破壊者》が変身した姿です
最強ファッティ《古き飢えの人狼》を出してから《圧倒する暴走》を唱えれば、対戦相手全員のライフを0にできちゃうかも!
もしファッティがいなかったとしても、《深夜の災い魔、トヴォラー》のパワー強化能力で《圧倒する暴走》の威力を上げることができますよ。
超マナ加速からの《破滅の終焉》!
マナ加速多めな緑デッキのフィニッシュ手段と言ったら、やっぱり《破滅の終焉》ですね。先程紹介した《辺境地横断》や《境界なき領土》で超マナ加速した後、X=10以上の《破滅の終焉》を唱えて対戦相手にとどめを刺しましょう!
サーチするクリーチャーは《猟犬調教師》がオススメです。夜である場合《調教されていない仔狼》として戦場に出てきて、狼&狼男全体にトランプルを付与してくれますよ!
今回の統率者戦デッキ紹介はこれでおしまいです。
クロタカ
マーク・ローズウォーターさんいわく、狼男は『イニストラード:真紅の契り』にも収録されるみたいです。(「Making Magic:こぼれ話:『イニストラード:真夜中の狩り』 その1」より)
ニューフェイスの登場が今から楽しみですね!
次回は新セット『イニストラード:真紅の契り』に収録されるカードや、統率者デッキに収録されるカードを紹介する予定です。
それではまた次回、豪華絢爛な結婚披露宴の席でお会いしましょう。お楽しみに!
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