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第16回:『イニストラード:真夜中の狩り』統率者ピックアップ
読者の皆さん、こんばんは! 統率者戦大好き、クロタカです。
ついに明日は『イニストラード:真夜中の狩り』の発売日ですね!
『イニストラード:真夜中の狩り』は、初代『イニストラード』と同じくゴシックホラーがテーマなだけあって、狼男、ゾンビ、吸血鬼などのおっかない怪物たちが多数収録されています。
そして伝説のクリーチャーは全部で18枚。さらに統率者デッキが2種類同時発売されるので、それらを合わせると統率者にできるカードは合計24枚!
今回はその中から特にオススメな8枚の統率者をピックアップして紹介していきたいと思います。
目次
- 「溺神の信奉者、リーア」
- 「腐敗の大鉈、ウィルへルト」
- 「秋の君主、レノール」
- 「光の勇者、シガルダ」
- 「忘れられた大天使、リーサ」
- 「星の大魔導師、ヴァドリック」
- 「年経た枝指」
- 「大スライム、スローグルク」
- 「腐敗の大鉈、ウィルへルト」サンプルデッキ紹介
《溺神の信奉者、リーア》
最初に紹介する統率者は《溺神の信奉者、リーア》です!
《溺神の信奉者、リーア》の特徴 その1
《溺神の信奉者、リーア》がいるとすべての呪文が打ち消されなくなります。重たい呪文も、対戦相手の打ち消し呪文に怯えることなく唱えていいんです!
なお、この能力は自分を含む全てのプレイヤーに影響が及ぶので、自分も対戦相手の呪文を打ち消せなくなってしまう点には注意しましょう。《溺神の信奉者、リーア》でデッキを組む際は、打ち消し呪文0枚でもいいかもしれませんね。
対戦相手の除去呪文から守る際は、《稲妻のすね当て》、《速足のブーツ》、《ダークスティールの板金鎧》などの装備品がオススメです。
クロタカ
ちなみに護法を持つ《砂漠滅ぼし、イムリス》に《急速混成》を唱えても打ち消されません。
自分のクリーチャーが護法を持っていても同じことが起こるので、《ウィングド・ブーツ》などの採用は控えた方がいいかもしれませんね。
《溺神の信奉者、リーア》の特徴 その2
《溺神の信奉者、リーア》は以下の能力を持っています。
あなたの墓地にありインスタントやソーサリーであるすべてのカードはフラッシュバックを持つ。そのフラッシュバック・コストは、そのカードのマナ・コストに等しい。
クロタカ
実質インスタント、ソーサリーが2倍唱えられるようになる、めちゃくちゃスゴい能力ですね!
フラッシュバック・コストはカードのマナ・コストに等しいので、《考慮》、《鍵の秘密》、《渦まく知識》などの軽量呪文は相性が良さそうです。
中でもドローしながら同時に墓地を肥やせる《思考掃き》、《意外な授かり物》、《知識の渇望》などは、特に良い働きをしてくれそうですね。
《死者の秘密》や《川のケルピー》がいれば、フラッシュバックで唱えるたびにドローすることもできますよ。
呪文を連発したくなったら、《ジェイスの聖域》、《原初の呪物》、《秘儀の打ち合い》などでコスト軽減しちゃいましょう!
そうすれば、《大魔導師の名誉教授》や《証拠の痕跡》で大量ドローしたり、
《戯れ児の縫い師》、《空召喚士ターランド》、《完成態の講師》などで大量にトークンを生成したり、
《デミリッチ》や《生ける卒論、オクタヴィア》をかなりの低コストで唱えられちゃうかもしれません!
《溺神の信奉者、リーア》と抜群に相性が良いカード
《サメ台風》
《サメ台風》はクリーチャーでない呪文を唱えるたびに、唱えた呪文のマナ総量に等しいパワー/タフネスを持つサメ・クリーチャー・トークンを生成できるエンチャントです。
《溺神の信奉者、リーア》でインスタントとソーサリーを連発して、戦場を空飛ぶサメまみれにしちゃいましょう!
《サメ台風》だけじゃ物足りない場合は、《機械医学的召喚》と《フラクタルの理論家、ディーカ》もオススメですよ。
《溺神の信奉者、リーア》でドロー呪文を連発して、《十三嗜好症》による特殊勝利を狙ってみるのも楽しそうですね!
クロタカ
《溺神の信奉者、リーア》は大量のアドバンテージを得ることができるので、ヘイトはかなり高そうです。
《時間のねじれ》などの追加ターン呪文まで入れちゃうとえらいことになるので、対戦相手のデッキレベル次第ではほどほどにしておいた方がいいかもしれません。
《腐敗の大鉈、ウィルへルト》
次に紹介する統率者は統率者デッキ「アンデッド解放」に収録されている《腐敗の大鉈、ウィルへルト》です!
《腐敗の大鉈、ウィルへルト》の特徴 その1
《腐敗の大鉈、ウィルへルト》は以下の能力を持っています。
あなたがコントロールしていてこれでないゾンビ1体が死亡するたび、それが腐乱を持っていない場合、腐乱を持つ黒の2/2のゾンビ・クリーチャー・トークン1体を生成する。
クロタカ
ゾンビが死んでもまたゾンビが出てくるという、いかにもゾンビらしい能力ですね!
死亡しても復活するゾンビと(《グールの解体人》、《朽ちゆくゴブリン》、《ゲラルフの伝書使》など)、
クリーチャーを生け贄に捧げるカード(《ナントゥーコの鞘虫》、《グール呼びのギサ》、《ファイレクシアの供犠台》など)を組み合わせたら、すごいことになりそうです。
生け贄に捧げるゾンビが足りなくなったら、《アンクスの死者の王》、《墓所のタイタン》、《ラゾテプの肉裂き》などでゾンビ・トークンを生成しちゃいましょう!
腐乱ゾンビは攻撃するとすぐ死んじゃいますが、クリーチャー死亡時に能力が誘発するカード(《疫病吹き》、《エレボスの指図》、《蜘蛛の女王、ロルス》など)と組み合わせれば、この死にやすさがむしろメリットになります。
また、あえて攻撃せず戦場に残して、《墓所破り》、《終わり無き死者の列》、《スカラベの神》などで有効活用するのも良さそうですね。
《腐敗の大鉈、ウィルへルト》の特徴 その2
《腐敗の大鉈、ウィルへルト》は自分のターンの終了ステップの開始時にゾンビ1体を生け贄に捧げ、1枚ドローすることができます。ゾンビが死亡することになるので、特徴その1の能力とシナジーを形成していますね。
安定してドローできるように、序盤からゾンビ・トークンや死んでも復活するゾンビを展開する動きが重要そうです。
《腐敗の大鉈、ウィルへルト》と抜群に相性が良いカード
《墓所這い》
《墓所這い》は自分の戦場にゾンビがいる限り、何度でも墓地から唱えることができるゾンビクリーチャーです。
常に生け贄用のゾンビを渇望している《腐敗の大鉈、ウィルへルト》とは相性抜群! クリーチャーを生け贄に捧げられる《屍肉喰らい》などと組み合わせれば、マナがあるだけ《墓所這い》を唱え続け、戦場を腐乱ゾンビだらけにすることができますよ!
それでも物足りなければ、さらに《墓地解放》まで出してゾンビフィーバーしちゃいましょう!
クロタカ
《腐敗の大鉈、ウィルへルト》デッキを組んだら、ゴシックホラーなイニストラードの雰囲気をバシバシ感じられると思います。
ハロウィンにゾンビメイクしながらプレイなんていかがでしょうか?
《秋の君主、レノール》
次に紹介する統率者は統率者デッキ「集会カウンター」に収録されている《秋の君主、レノール》です!
《秋の君主、レノール》の特徴
《秋の君主、レノール》は以下の能力を持っています。
集会 ― あなたのターンの戦闘の開始時に、あなたがコントロールしているクリーチャー最大1体を対象とする、それの上に+1/+1カウンター1個を置く。その後、あなたがパワーが異なる3体以上のクリーチャーをコントロールしているなら、カード1枚を引く。
《秋の君主、レノール》は『イニストラード:真夜中の狩り』で新しく登場した「集会」の能力語を持つクリーチャーです。+1/+1カウンターを置く能力を持っているので、「集会」の「パワーが異なる3体以上のクリーチャーをコントロールしている」という条件を満たしやすくなっています。
せっかく+1/+1カウンターを置けるなら、さらに追加で置けるカードや(《硬化した鱗》、《議事会の導師》、《空想小僧、ピール》など)、
+1/+1カウンターシナジーのあるカード(《月皇ミケウス》、《カロニアのハイドラ》、《アラシンの守護者、ハムザ》など)と組み合わせたいですね!
《秋の君主、レノール》のパワーは0なので、集会の条件を満たすためにはパワー0以外のクリーチャーが他に2体以上必要になります。この条件は、《刃の接合者》、《恋煩いの野獣》、《末裔招き》などのトークン生成カードで一発クリアを狙っていきたいですね。
「あと1体どうしても足りない!」なんて時は、《活発な野生林》、《ちらつき蛾の生息地》、《ハイドラの巣》などの土地をクリーチャー化しちゃいましょう。
固有色が緑白2色の統率者で、ドロー能力を持つカードはかなり珍しいです。今まであまり得意ではなかったからこそ、よりこのドロー能力にありがたみを感じますね。
さらにドローしたくなったら、《アルハマレットの書庫》の採用を検討してみてはいかがでしょうか。
《秋の君主、レノール》と抜群に相性が良いカード
《シガルダ教の盲信者》
《シガルダ教の盲信者》は以下の能力を持っています。
あなたのターンの戦闘の開始時に望む数のクリーチャーをパワーが異なるように選ぶ。ターン終了時まで、それらは+X/+Xの修整を受け警戒を得る。Xはシガルダ教の盲信者のパワーに等しい。
集会により異なるパワーを持つクリーチャーを多くコントロールしている分だけ、《シガルダ教の盲信者》で強化できるクリーチャーの数も増えていきます。さらに《秋の君主、レノール》で《シガルダ教の盲信者》に+1/+1カウンターを置けば、その分だけ能力による修整値もアップ! 最終的には《シガルダの先兵》や《重鎮の道照らし》も出して、集会の強さを思い知らせてあげましょう!
クロタカ
集会メンバーが揃ってきたら《収穫の宴》でマナ加速もできちゃいます。
スゴいぜ集会!
《光の勇者、シガルダ》
次に紹介する統率者はシガルダ教の教祖《光の勇者、シガルダ》です!
《光の勇者、シガルダ》の特徴 その1
《光の勇者、シガルダ》は自分がコントロールしているすべての人間クリーチャーに、+1/+1修整を付与することができます。
人間が多くいるほど効果が大きくなるので、《高まる献身》、《栄光の光景》、《銅纏いの呼集》などの人間・トークンを大量生成できるカードは相性が良いですね。
人間・トークンを大量生成する時に《ドーンハルトの主導者、カティルダ》や《鷺刃の精鋭》がいれば、《高まる献身》と《栄光の光景》のフラッシュバックも楽々唱えられちゃうかも!
「まだまだ人間の強化が物足りない」と思ったら、同じく人間の《サリアの副官》、《ベナリアの軍司令》、《アヴァブルックの町長》でパワーアップしてあげましょう!
クロタカ
《アヴァブルックの町長》はたまに人間の強化を忘れちゃうので、その時はさりげなく呪文を2回唱えてください。すると次のターンには思い出してくれますよ(服は着てないかもしれませんが)。
《光の勇者、シガルダ》の特徴 その2
《光の勇者、シガルダ》は以下の能力を持っています。
集会 ― 光の勇者、シガルダが攻撃するたび、あなたがパワーが異なる3体以上のクリーチャーをコントロールしている場合、あなたのライブラリーの一番上にあるカード5枚を見る。あなたは「その中から人間・クリーチャー・カード1枚を公開し、あなたの手札に加える。」を選んでもよい。残りをあなたライブラリーの一番下に無作為の順番で置く。
特徴その1の能力に続き、こちらも人間関連の能力ですね。『イニストラードを覆う影』の《優雅な鷺、シガルダ》と同じく、今回もシガルダ様の人間愛が深い!
それでは能力を分解して見てみましょう。
1)光の勇者、シガルダが攻撃するたび
これは4/4飛行、トランプルという攻撃的スペックを持っているので、簡単にクリアできそうです。攻撃回数を増やすために、《狩猟の統率者、スーラク》や《稲妻のすね当て》で速攻を付与してあげたいですね。
2)あなたがパワーが異なる3体以上のクリーチャーをコントロールしている場合
《光の勇者、シガルダ》のパワーが4なので、4以外のパワーを持つ他のクリーチャーが2体以上必要になります。これは《スレイベンの破滅預言者》、《ドーンハルトの導師》、《ソンバーワルドの獣使い》などの、パワーが異なるクリーチャー2体を戦場に出せるカードなら、一気に条件を満たすことができますね。
先ほど紹介した《秋の君主、レノール》と違い、《光の勇者、シガルダ》の場合は、なるべく人間クリーチャーを複数体並べるのが良さそうです。
3)あなたのライブラリーの一番上にあるカード5枚を見る。あなたは「その中から人間・クリーチャー・カード1枚を公開し、あなたの手札に加える。」を選んでもよい。残りをあなたライブラリーの一番下に無作為の順番で置く。
デッキ内に人間がいっぱいいれば、安定して後続を補充できそうですね。皆さんもうお分かりかと思いますが、シガルダ様は人間満載のデッキ構築を所望しております!
《光の勇者、シガルダ》と抜群に相性が良いカード
《ブレタガルドの守護者、メイヤ》
《ブレタガルドの守護者、メイヤ》は3つの点で《光の勇者、シガルダ》と相性抜群です。
1)クリーチャー・タイプが人間
このおかげで、《光の勇者、シガルダ》の強化能力とライブラリーから探す能力の両方にシナジーがあります。
2)《ブレタガルドの守護者、メイヤ》以外の自分がコントロールしているすべてのクリーチャーに+1/+1修整を付与する
《光の勇者、シガルダ》の人間強化能力と合わせると、1/1の人間も一気に3/3へパワーアップ!
3)自分が土地を戦場に出すたびに、1/1の人間・戦士クリーチャー・トークン1体を生成できる
生成されるトークンは人間なので、土地が出るたびに3/3クリーチャーが誕生!
《吹きさらしの荒野》、《辺境地横断》、《家庭と故郷の剣》などと組み合わせて、屈強な人間軍団を作り上げたいですね。
最後は《剛胆な敵対者》、《シガルダ教の使者、カイラー》、《運命の扉》などで全体強化&全軍突撃しちゃいましょう!
《忘れられた大天使、リーサ》
次に紹介する統率者は、この度めでたく復活を遂げた《忘れられた大天使、リーサ》です!
《忘れられた大天使、リーサ》の特徴 その1
《忘れられた大天使、リーサ》は飛行と絆魂を持つ4/5の天使クリーチャーです。攻撃が通れば4点のライフを得るというポイントに着目すると、《戦乙女の先触れ》、《天使の協定》、《暗影の召喚士、ティヴァシュ》などは相性が良さそうですね。
《忘れられた大天使、リーサ》のクリーチャー・タイプが天使なところ着目するなら、《ファーヤの報復》や《高貴なる行いの書》が良い働きをしてくれると思います!
《忘れられた大天使、リーサ》の特徴 その2
《忘れられた大天使、リーサ》は以下の能力を持っています。
あなたがコントロールしていてトークンでもこれでもないクリーチャー1体が死亡するたび、次の終了ステップの開始時に、そのカードをオーナーの手札に戻す。
例えば対戦相手に破壊されたクリーチャーや、戦闘で死亡したクリーチャーを墓地から回収することができます。そんな受動的な使い方も強力なんですが、特に強力なのがクリーチャーを生け贄に捧げるカードとの組み合わせです! ということでここからは、クリーチャーを生け贄に捧げるオススメカードを分類別に紹介していきます。
除去
ドロー
《荒涼とした心のエレボス》、《ボーラスの信奉者》、《救われぬ者、クラヴ》など
マナ加速
《アシュノッドの供犠台》、《つややかな雄鹿》、《ファイレクシアの塔》など
除去対策
クリーチャーを墓地から戦場に戻す
《不吉な儀式の僧侶》、《宿命のネクロマンサー》、《血の儀式司、ウィスパー》など
想起
《忘れられた大天使、リーサ》の特徴 その3
《忘れられた大天使、リーサ》が戦場にいると、対戦相手がコントロールしているクリーチャーは死亡するとき代わりに追放されます。
《自然の怒りのタイタン、ウーロ》などの墓地から復活するクリーチャーを牽制できるナイスな能力ですね。
この能力があるとクリーチャー死亡時の誘発型能力が誘発しなくなるので、《ズーラポートの殺し屋》などを無力化することもできますよ。
《忘れられた大天使、リーサ》と抜群に相性が良いカード
《夜の星、黒瘴》
《忘れられた大天使、リーサ》で使い回したいクリーチャーランキング第1位のカードが《夜の星、黒瘴》です!
※クロタカの個人的ランキングです
《夜の星、黒瘴》を《臓物の予見者》などで生け贄に捧げ、対戦相手からドレインしつつ《忘れられた大天使、リーサ》で墓地から回収なんてしてたら相当気持ち良くなれそう!
終了ステップに手札へ戻ったあと、《流転の護符》や《ヴィダルケンの宇宙儀》で出し直せたら最高!
最終的には、回復した分だけライフを失わせるカード(《薄暮薔薇の棘、ヴィト》、《血なまぐさい結合》、《果敢な血王》など)と組み合わせて、対戦相手のライフを削り取りましょう!
クロタカ
リーサ vs シガルダ vs ギセラ vs ブルーナの姉妹対決が実現したら、めっちゃ楽しそうですね!
《星の大魔導師、ヴァドリック》
次に紹介する統率者はネファリアの星術師《星の大魔導師、ヴァドリック》です!
《星の大魔導師、ヴァドリック》の特徴 その1
《星の大魔導師、ヴァドリック》は以下の能力を持っています。
星の大魔導師、ヴァドリックが戦場に出るに際し、昼でも夜でもないなら、昼になる。
昼が夜になるか夜が昼になるたび、星の大魔導師、ヴァドリックの上に+1/+1カウンター1個を置く。
《星の大魔導師、ヴァドリック》は『イニストラード:真夜中の狩り』で新しく登場した、「昼」「夜」ギミックを持つクリーチャーです。そして《星の大魔導師、ヴァドリック》は昼と夜を繰り返すたびに強くなります。
昼から夜にするためには自分のターンに呪文を何も唱えてはいけないので、対戦相手のターンでも唱えられるインスタントや瞬速を持つカードは相性が良さそうですね。その他、《セレスタス》があれば起動だけで昼夜を逆転させることができますよ。
せっかくなら《星の大魔導師、ヴァドリック》と同じく、昼夜を繰り返すたびに能力が誘発するカード(《天空の賢者》、《太陽筋のフェニックス》など)もセットで使ってみたいですね!
《星の大魔導師、ヴァドリック》の特徴 その2
自分が唱えるインスタントやソーサリーのコストは、《星の大魔導師、ヴァドリック》のパワーに等しい{X}だけ少なくなります。
戦場に出たばかりの《星の大魔導師、ヴァドリック》のパワーは1なので、コストは{1}しか軽減されません。そこで昼夜を繰り返し、+1/+1カウンターを貯めてコストもさらに軽減しちゃおう!というデザインですね。
+1/+1カウンター以外でもパワーさえ上がればコストを軽減してくれるので、パワーを上げる装備品全般(《再鍛の黒き剣》、《ルーン唱えの長槍》、《英雄の刃》など)と相性が良さそうです。
パワーアップしたら《啓示の終焉》などのX呪文や、《マグマ・オパス》などの重量級呪文をぶっ放したいですね!
《星の大魔導師、ヴァドリック》と抜群に相性が良いカード
《流束の媒介者》
《流束の媒介者》はクリーチャーでない呪文を唱えるたびに増殖できるクリーチャーです。
《星の大魔導師、ヴァドリック》に+1/+1カウンターが置かれていれば、インスタントやソーサリーを唱えるたびに増殖してパワーアップ!そしてさらにコスト軽減!という好循環を生み出すことができます。
《流束の媒介者》だけで物足りない場合は、《容赦無い潮流》や《真理と正義の剣》でもっと増殖しちゃいましょう!
最終的には《紅蓮術師のゴーグル》からの《弾ける力》で対戦相手のライフを燃やし尽くしてもいいですし、パワーアップした《星の大魔導師、ヴァドリック》なら統率者ダメージによる勝利も狙えると思います!
クロタカ
《星の大魔導師、ヴァドリック》が気になる方は、「サイドストーリー第3話:目が、全ての目が」をチェック!
《年経た枝指》
次に紹介する統率者は、千の名を持つ怪物《年経た枝指》です!
《年経た枝指》の特徴
《年経た枝指》は以下の能力を持っています。
あなたがこの呪文を唱えたとき、クリーチャー・カードX枚が公開されるまで、あなたのライブラリーの一番上から1枚ずつ公開していく。これにより公開されたすべてのクリーチャー・カードをあなたの墓地に置き、その後、残りをあなたのライブラリーの一番下に無作為の順番で置く。
年経た枝指のパワーとタフネスはそれぞれ、あなたの墓地にあるクリーチャー・カードの枚数に等しい。
《マナの反射》による大量マナから唱えれば、一気に《年経た枝指》の強化と墓地肥やしができそうですね。
《年経た枝指》のサイズをさらに上げたくなったら、《ティムールの剣歯虎》で手札に戻して再度唱え直したり、《生き埋め》で直接クリーチャーを墓地に送り込んじゃいましょう!
せっかく《年経た枝指》でクリーチャーを墓地に送り込むなら、何かしら墓地でも能力を発揮するクリーチャーがいいですよね! そこでここからは、墓地でも能力が使えるオススメのクリーチャーを分類別に紹介していきます。
墓地から戦場に戻ってくる系
墓地から手札に戻せる系
《どぶ骨》、《軋む占い師》、《ヤヴィマヤの化身、ムルタニ》など
墓地から唱えられる系
《甦る死滅都市、ホガーク》、《ストロームガルドの災い魔、ハーコン》、《ドラコリッチ、エボンデス》など
墓地にいるだけで能力を発揮する系
《豪腕》、《起源》、《復讐に燃えたファラオ》など
発掘
《ゴルガリの墓トロール》、《臭い草のインプ》、《ゴルガリの凶漢》など
不朽 or 永遠
《名誉あるハイドラ》、《永久の証人》、《立て直しのケンラ》など
活用
《骨塚の巻きひげ菌》、《死橋の大巨虫》、《戦旗皮のクルショク》など
《年経た枝指》と抜群に相性が良いカード
《ニクス咲きの古きもの》
《ニクス咲きの古きもの》は3倍マナが生めるようになる豪快なクリーチャーです。
マナを生める土地が8枚あったら、8×3=24マナ! そこから《年経た枝指》を唱えれば、最大22枚のクリーチャーを墓地に送り込むことができます!
すでに《年経た枝指》が戦場にいる時は、《永遠の聖域》で手札に戻したり、《ゴルガリの死者の王、ジャラド》などで生け贄に捧げてから唱え直せばOK!
最終的にはパワー22の《年経た枝指》でワンパンといきたいですね!
なかなか攻撃できない場合は、《死闘》による特殊勝利を狙ってみたり、(《年経た枝指》は死んじゃいますが)《生ける屍》や《闇の領域の隆盛》で墓地のクリーチャーを復活させましょう!
「墓地対策マジ勘弁!」
―― 年経た枝指
《大スライム、スローグルク》
次に紹介する統率者は《大スライム、スローグルク》です!
《大スライム、スローグルク》の特徴 その1
《大スライム、スローグルク》は以下の能力を持っています。
土地・カード1枚がいずこからあなたの墓地に置かれるたび、大スライム・スローグルクの上に+1/+1カウンター1個を置く。
例えば生け贄に捧げられる土地(《霧深い雨林》、《廃墟の地》、《睡蓮の原野》など)や、
手札から土地を捨てられるカード(《灰のやせ地》、《アイユーラの影響》、《ガイアー岬の療養所》など)を使えば+1/+1カウンターが置けます。
《枝分かれの進化》、《倍増の季節》、《巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス》などの+1/+1カウンター倍化カードは相性良さそうですね!
《大スライム、スローグルク》の特徴 その2
《大スライム、スローグルク》は以下の能力を持っています。
大スライム、スローグルクの上から+1/+1カウンター3個を取り除く:これをオーナーの手札に戻す。
大スライム、スローグルクが戦場を離れたとき、あなたの墓地にある土地・カード最大3枚を対象とする。それらをあなたの手札に戻す。
特徴その1の能力で貯めた+1/+1カウンターがここで活きてくるわけですね。手札に戻す能力は除去回避に重宝しそうです。「手札に戻したいけど、いっぱい置かれた+1/+1カウンターがなくなっちゃうのはもったいない」と思うときは、《オゾリス》に一時保管しときましょう!
※能力を起動するために取り除いた3個の+1/+1カウンター以外のカウンターが《オゾリス》に貯まります
そして《大スライム、スローグルク》が戦場を離れたとき、墓地から土地を3枚手札に戻すことができます。追加で土地をプレイするカード(《迷える探求者、梓》、《イリーシア木立のドライアド》、《円渦海峡の暴君、アシー》など)を使って、再度生け贄に捧げられる土地をプレイできると最高ですね!
《大スライム、スローグルク》の土地回収能力はどんな方法で戦場を離れても誘発するので、《深海住まいのタッサ》、《ネファリアの密輸人》、《妖術師の衣装部屋》などで追放しても回収可能ですよ。
クロタカ
手札の土地を全部出せる《レンと七番》とは良いコンビになりそう!
《大スライム、スローグルク》と抜群に相性が良いカード
《心の傷跡》
《心の傷跡》はプレイヤー1人のライブラリーを半分切削できる、超絶ライブラリー破壊カードです。自らを対象にこれを唱えれば、大量のカードが墓地に置かれます。
運よくそこに土地が18枚以上あれば、《大スライム、スローグルク》の上に+1/+1カウンターが18個置かれ、サイズは21/21に!
トランプルもあるので、そのまま攻撃して強烈な統率者ダメージを叩き込みましょう!
もしパワーが21に届かなくても心配ありません。《威圧の光景》や《不自然な成長》を使えば一気に爆裂強化できますよ!
クロタカ
デッキを組むときは、《アルゴスの庇護者、ティタニア》と《風景の変容》の存在もお忘れなく!
《腐敗の大鉈、ウィルへルト》サンプルデッキ紹介
ピックアップしたオススメ統率者の中から、今回は《腐敗の大鉈、ウィルへルト》の統率者デッキを紹介します!
目指しているレベル
この記事では、こちらの統率者デッキパワーレベルでいうと5~6を目安に作っています。もっとカジュアルにしたい、もっとガチにしたいということであれば色々な改造ができると思いますので、ぜひご自身でも改造してみてください。
それではデッキリストをご紹介します。
デッキリスト
各カードの役割分類
除去(10)
ドロー、ドロー調整(10)
- 《墓所破り》
- 《アンデッドの占い師》
- 《荒涼とした心のエレボス》
- 《吸心》
- 《海門修復》
- 《神秘の合流点》
- 《ファイレクシアの闘技場》
- 《頭蓋骨絞め》
- 《戦慄衆の将軍、リリアナ》
- 《祖先の道》
マナ加速(12)
- 《極楽の羽ばたき飛行機械》
- 《太陽の指輪》
- 《旅人のガラクタ》
- 《ディミーアの印鑑》
- 《威圧のタリスマン》
- 《秘儀の印鑑》
- 《精霊信者の剣》
- 《雑沓する墓所》
- 《スカイクレイブの秘宝》
- 《不安定なオベリスク》
- 《紋章旗》
- 《ニクスの睡蓮》
サーチ(1)
- 《不快な納墓役》
トークン生成(11)
- 《ラゾテプの肉裂き》
- 《アンクスの死者の王》
- 《戦墓の巨人》
- 《煌めく監視者》
- 《大鉈のスカーブ》
- 《スカラベの神》
- 《墓所のタイタン》
- 《忌むべき者の軍団》
- 《戦慄衆の侵略》
- 《終わり無き死者の列》
- 《ワンド・オヴ・オルクス》
クリーチャー強化(5)
- 《墓地を刈り取るもの》
- 《墳墓の暴君》
- 《大軍翼のスカーブ》
- 《エレボスの鞭》
- 《不浄なる者、ミケウス》
墓地から戦場に戻る or 唱えられるクリーチャー(4)
- 《墓所這い》
- 《秘蔵の縫合体》
- 《ドラコリッチ、エボンデス》
- 《背信の王、ナーフィ》
死亡したら戦場に戻るクリーチャー(2)
クリーチャー生け贄手段(5)
- 《屍肉喰らい》
- 《研究室の総ざらい》
- 《ウェストヴェイルの修道院》
- 《ファイレクシアの塔》
- 《高級市場》
墓地からクリーチャーを戦場に戻す(1)
各対戦相手ライフドレイン or ライフルーズ(4)
- 《疫病吹き》
- 《アスフォデルの灰色商人》
- 《荒廃の司教》
- 《想起の拠点》
(分類外の)ゾンビクリーチャー(1)
- 《滅びし者の勇者》
クリーチャーコピー(1)
- 《玻璃池のミミック》
墓地対策(1)
- 《ボジューカの沼》
攻撃クリーチャー対策(1)
- 《イス卿の迷路》
※土地のほとんどはマナを生む効果なので割愛しました。
デッキコンセプト
《腐敗の大鉈、ウィルへルト》で生成される腐乱ゾンビなどのゾンビ軍団を大量展開し、《墳墓の暴君》や《大軍翼のスカーブ》などで強化しながらのゾンビートダウン、または《想起の拠点》などのクリーチャー死亡シナジーによる勝利を目指しています!
現在の構成に至った経緯
久しぶりにイニストラード次元へ帰ってきたので、大好きなゾンビ部族デッキを組みたいと思い、「ゾンビデッキなら俺を使え!」と言わんばかりの《腐敗の大鉈、ウィルヘルト》で組むことにしました。
デッキ構築開始早々《腐敗の大鉈、ウィルヘルト》は生け贄用のゾンビがいないと何もしないことが判明したので、《グールの解体人》や《ラゾテプの肉裂き》などの軽量生け贄用ゾンビを多めに採用しています。《腐敗の大鉈、ウィルヘルト》がドローエンジンなので、序盤からどんどんゾンビを展開していきましょう。
最終的にはゾンビクリーチャーやゾンビ関連カードを合計35枚採用した、ゾンビ満載なデッキが完成しました。
クロタカ
腐乱ゾンビを並べてからの《研究室の総ざらい》は、かなり気持ちよくなれると思いますよ!
勝ちパターン紹介
《忌むべき者の軍団》で大量のゾンビを並べた後に《食肉鉤虐殺事件》を唱え、対戦相手のライフを削り取りましょう!
黒への信心を高めた後に《アスフォデルの灰色商人》を出して、さらに《大鉈のスカーブ》でコピー・トークンを2体生成すれば、さすがに対戦相手のライフをドレインし尽くせるはず!
今回の『イニストラード:真夜中の狩り』統率者ピックアップはこれでおしまいです。
『イニストラード:真夜中の狩り』発売と同時に『エルドレインの王権』、『テーロス還魂記』、『イコリア:巨獣の棲処』、『基本セット2021』の4セットはスタンダードで使えなくなりますが、統率者戦ならそれらのカードも今まで通り使えます! ぜひ『イニストラード:真夜中の狩り』の新カードと組み合わせて、楽しいデッキを作っちゃってください!
次回は『イニストラード:真夜中の狩り』か統率者デッキに収録されている伝説カードのデッキを紹介する予定です。
それではまた、次回のコラムでお会いしましょう。お楽しみに!
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