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第3回:デッキ紹介《八百長師、ケルス》
読者の皆さん、こんにちは!
先日発売された最新セット『ダブルマスターズ』や『Jumpstart』のカードをデッキに入れて、統率者戦を楽しんでいますでしょうか?
今回は『Jumpstart』に収録されている伝説クリーチャーの統率者デッキを紹介していきたいと思います。
統率者紹介
今回紹介するデッキの統率者は、『Jumpstart』に収録されている《八百長師、ケルス》です!
※『Jumpstart』はテーブルトップにおいては英語版のみの製品です
《八百長師、ケルス》の特徴 その1
《八百長師、ケルス》は自分がクリーチャーを生け贄に捧げるたびに、{U/B}を支払うことでカードを1枚引く能力を持っています。({U/B}は{U}でも{B}でも支払うことができます。)
生け贄に捧げる能力を持つカードと生け贄用のクリーチャーがいれば、継続的にドローしていくことができます。
《八百長師、ケルス》の特徴 その2
《八百長師、ケルス》は{1}を支払いクリーチャーを1体生け贄に捧げることで、ターン終了時まで破壊不能を得ることができます。
生け贄用のクリーチャーさえいれば破壊不能を得られるので、除去されづらいのがナイスですね。
またこの起動型能力でクリーチャーを生け贄に捧げているので、特徴その1の「生け贄時のドロー」能力とシナジーを形成しています。
生け贄用のクリーチャーと{1} {U/B}があれば、いつでもドローできるところが優秀です。
目指しているレベル
この記事では、こちらの統率者デッキパワーレベルでいうと5~6を目安に作っています。もっとカジュアルにしたい、もっとガチにしたいということであればいろいろな改造ができると思いますので、ぜひご自身でも改造してみてください。
それではデッキリストをご紹介します。
デッキリスト
各カードの役割分類
除去(10)
- 《疫病造り師》
- 《夜の騎兵》
- 《マラキールの解体者》
- 《滅び》
- 《サイクロンの裂け目》
- 《致命的なはしゃぎ回り》
- 《忘却石》
- 《戦慄衆の将軍、リリアナ》
- 《解放された者、カーン》
- 《荒廃した湿原》
ドロー(7)
マナ加速(15)
- 《鉛のマイア》
- 《銀のマイア》
- 《つややかな雄鹿》
- 《墓所の怪異》
- 《真面目な身代わり》
- 《闇市場》
- 《太陽の指輪》
- 《旅人のガラクタ》
- 《ディミーアの印鑑》
- 《威圧のタリスマン》
- 《秘儀の印鑑》
- 《精霊信者の剣》
- 《不安定なオベリスク》
- 《紋章旗》
- 《ニクスの睡蓮》
サーチ(2)
- 《巡礼者の目》
- 《アンデッドの大臣、シディシ》
トークン生成(13)
- 《搭載歩行機械》
- 《悲哀の徘徊者》
- 《武器作り狂》
- 《蛇術師》
- 《さえずる魔女》
- 《センギアの従臣》
- 《浅瀬蟲》
- 《墓所のタイタン》
- 《忌まわしき首領》
- 《忌むべき者の軍団》
- 《苦花》
- 《ウェストヴェイルの修道院》
- 《スプリングジャック牧場》
各対戦相手ライフルーズ or ダメージ(9)
- 《ズーラポートの殺し屋》
- 《ロークスワインの元首、アヤーラ》
- 《執念深い吸血鬼》
- 《アスフォデルの灰色商人》
- 《厳格な者、コンラッド卿》
- 《夜の星、黒瘴》
- 《夜まといのヴェラ》
- 《瀉血》
- 《想起の拠点》
ライフルーズ倍化(2)
墓地から戦場に戻せるクリーチャー(3)
クリーチャーを墓地から戦場 or 手札に戻す(3)
クリーチャー強化(1)
- 《エルドラージの碑》
クリーチャー生け贄手段(1)
クリーチャー明滅(1)
墓地対策(1)
- 《ボジューカの沼》
※土地のほとんどはマナを生む効果なので割愛しました。
デッキコンセプト
《八百長師、ケルス》の能力でクリーチャーを生け贄に捧げつつ、ドローを進め、クリーチャー死亡時のライフドレインで対戦相手のライフをじわじわと削って勝利を目指します。
※ドレイン……ダメージを与え(場合によってはライフを失わせ)ながら、自分のライフを回復する効果の総称です。
現在の構成に至った経緯
《八百長師、ケルス》は能力とアートが素晴らしいなと思い、デッキを組むことを決めました。
クロタカ
ミステリアスビューティーな感じが僕の好みに合致しましたね。
まず《八百長師、ケルス》の能力を最大限活かすために、生け贄用のクリーチャーを多めに採用することにしました。(《血に染まりし勇者》、《恐血鬼》、《組み直しの骸骨》など)
当初は《八百長師、ケルス》の固有色が青黒なので、青と黒のカードをバランスよく取り入れようかなと思っていました。
その後《八百長師、ケルス》のドロー能力は{U/B}なので、黒濃いめで青薄めでも問題なくデッキが回ることに気付きました。
生け贄シナジーのあるカードは黒が多いので、最終的にはほぼ黒単色でタッチで青のカードを入れるようなバランスに落ち着きました。
クロタカ
ほぼ黒単色デッキなので、信心の能力を持つ《アスフォデルの灰色商人》や《忌まわしき首領》や《ニクスの睡蓮》などを強力に使うことができるようになりました。
《八百長師、ケルス》デッキの良いところ
破壊不能で場持ちが良い
《八百長師、ケルス》はクリーチャーを生け贄に捧げることで破壊不能を得る能力を持っています。
この能力により破壊除去などが効かなくなるので、長い間戦場に居続けることができます。
《八百長師、ケルス》は通称システムクリーチャーで、このデッキのエンジンのようなものです。そのため長期間戦場に残れるというのはとても大きな意味があります。
クロタカ
仲間を犠牲にして自分は破壊不能を得て難を逃れる。
いかにも黒で悪役っぽいところが良いですね。
対戦相手の戦場に強力なクリーチャーが多く並んでいて、こちらの戦場にクリーチャーが少なく劣勢の場合は、《八百長師、ケルス》に破壊不能を得させて《滅び》などの全体破壊呪文を唱えるのも一つの手です。
そうすることで無人の荒野に《八百長師、ケルス》だけを残らせることができます。
ドロー能力で継続的にカードアドバンテージを得ることができる
《八百長師、ケルス》はクリーチャー生け贄時に{U/B}を支払うことでドローできる能力を持っています。
この能力により、生け贄用のクリーチャーさえいればドンドン追加ドローをしていくことができます。
クロタカ
統率者自身がドロー能力を持っているとデッキの安定感がとても上がります。
あといっぱいドローできると楽しいので、そこも良いところですね。
このデッキにはクリーチャーが34枚と多めに入っていて、トークンを生成できるカードも多く採用しているので(《蛇術師》、《墓所のタイタン》、《苦花》など)、生け贄用のクリーチャーには困りません。
《八百長師、ケルス》の起動型能力で生け贄に捧げてドローするのが王道パターンですが、中には自身で生け贄能力を持つクリーチャーがいるので(《つややかな雄鹿》、《熟考漂い》、《アンデッドの大臣、シディシ》など)忘れずに{U/B}を支払ってドローしていきましょう。
クリーチャーがしぶとい
このデッキは通称サクリファイス系デッキなので、死亡してもまた戦場に戻ってきたり、トークンを生成して単体除去に強かったりと、しぶといクリーチャーが多く採用されいます。
普通はクリーチャーが破壊されたらちょっと悲しくなりますが、このデッキの場合むしろ破壊された方が嬉しいような展開がよく起こります。
しぶといので一度破壊されてもすぐまた復帰して戦う、継戦能力がとても高いのがこのデッキの良いところですね。
《スカラベの神》は破壊されて墓地に置かれたクリーチャーを4/4の永遠衆として蘇らせて、自身も死亡時に手札に戻るのでめちゃめちゃ継戦能力が高いです。
クロタカ
ピックアップカード
《戦慄衆の将軍、リリアナ》
《戦慄衆の将軍、リリアナ》は能力全てが《八百長師、ケルス》デッキに噛み合った素晴らしいカードです。
クロタカ
僕が一番好きなプレインズウォーカーはリリアナなので、《戦慄衆の将軍、リリアナ》をピックアップしないわけにはいきません!
それでは《戦慄衆の将軍、リリアナ》の能力を1個づつ紹介していきます。
- 「あなたがコントロールしているクリーチャーが1体死亡するたび、カードを1枚引く。」
《八百長師、ケルス》デッキでは頻繁にクリーチャーを生け贄に捧げて死亡するので、かなりの高頻度で《戦慄衆の将軍、リリアナ》のドロー能力が誘発します。
- 「[+1]:黒の2/2のゾンビ・クリーチャー・トークンを1体生成する。」
忠誠度を上げつつ、生け贄用のクリーチャー・トークンを生成できる堅実な能力です。
《ロークスワインの元首、アヤーラ》が戦場にいれば、ソンビトークンが出た時に対戦相手のライフをドレインすることもできちゃいます。
- 「[-4]:各プレイヤーはそれぞれクリーチャー2体を生け贄に捧げる。」
対戦相手のクリーチャーを生け贄で除去しつつ、こちらはクリーチャーを多くコントロールしていれば被害を最小限に抑えることができます。
さらに《戦慄衆の将軍、リリアナ》自身の能力でクリーチャー死亡時にドローできますし、《八百長師、ケルス》の能力でもドローすることができます。
[-4]は除去しつつカードアドバンテージが得られる強力な能力です。
- 「[-9]:各対戦相手はそれぞれ、パーマネント・タイプ1つにつき、そのタイプであり自分がコントロールしているパーマネント1つを選び、残りを生け贄に捧げる。」
対戦相手の戦場をズタズタにできる強力な能力です。
ここまで忠誠度が貯まることはなかなかありませんが、戦場をコントロールできている状態であれば起動できる時があるかもしれません。
クロタカ
《戦慄衆の将軍、リリアナ》は天野喜孝氏が描いた日本語版限定アートが有名ですね。
とても美しいカードなのでコレクションしている方も多くいるのではないでしょうか。
もうすぐスタンダードでは使えなくなってしまいますが、統率者戦ではその後も使い続けることができます!
統率者戦でも非常に強力なカードなので、ぜひ《八百長師、ケルス》と一緒に使ってみてください。
《闇市場》
《闇市場》はクリーチャーが死亡するたびに蓄積カウンターが置かれ、次の自分のターンに蓄積カウンターの数だけ{B}を生成できるエンチャントです。
このデッキは頻繁にクリーチャーを生け贄に捧げていくので、それに比例して《闇市場》にもドンドン蓄積カウンターが置かれていきます。
《八百長師、ケルス》のドロー能力と生け贄能力は合計{1}{U/B}が必要で結構マナ食い虫な能力です。なので複数回起動しようとするとマナが足りなくなることがあります。
そんな時に《闇市場》があれば大量にマナが生成されるので、《八百長師、ケルス》の能力も余裕で複数回使うことができます。
他にも《闇市場》から生成された大量のマナを《瀉血》のコストに全て注ぎ込めば、対戦相手のライフを大量ドレインできちゃいます!
クロタカ
《闇市場》は先日発売された『Jumpstart』にも収録されています。
このデッキには他にも『Jumpstart』に収録されているカードを何枚か採用しています。
『Jumpstart』には統率者戦で有用なカードが多く収録されているので、2パックを使った対戦を楽しみつつ、対戦が終わったらそのまま当たったカードを統率者デッキに入れてまた楽しめるナイスなセットだと思っています。
《浅瀬蟲》
《浅瀬蟲》は死亡するたび、3/3の魚・クリーチャー→6/ 6の鯨・クリーチャー→9/9のクラーケン・クリーチャーと、ドンドン巨大化していくおもしろい能力を持ったクリーチャーです。
《八百長師、ケルス》とは相思相愛の関係で、《八百長師、ケルス》で生け贄に捧げてドローしつつ、《浅瀬蟲》はドンドン巨大化していき、抜群のコンビネーションを見せてくれます。
《八百長師、ケルス》がいなかったとしても、戦場に《浅瀬蟲》がいるだけで対戦相手は死亡させたくないので攻撃を躊躇してくれるかもしれません。そんなブロッカーとしても地味に優秀なカードです。
クロタカ
9/9のクラーケンまで行くと、さすがに脅威的な存在になります。
これで攻撃して対戦相手に大ダメージを与えていきたいですね。
《悲哀の徘徊者》
《悲哀の徘徊者》は戦場に出た時に、白の0/1のヤギ・クリーチャー・トークンを1体生成できるクリーチャーです。
生け贄用のトークンを生成できるので、《八百長師、ケルス》とも相性が良いです。
《悲哀の徘徊者》はさらに、クリーチャーを1体生け贄に捧げることで占術1を行う能力も持っています。この能力は《八百長師、ケルス》の代わりの生け贄手段として重宝します。
《悲哀の徘徊者》の生け贄能力は起動にマナがかからないところが便利で良いですね。
さらにさらに、《悲哀の徘徊者》は脱出の能力も持っているので、いざと言う時は墓地から復活して戦場に戻って来れます! 見た目はちょっと怖い感じですが、めっちゃ仕事をしてくれるありがたいホラーです。
クロタカ
《悲哀の徘徊者》で生成されるヤギ・トークンの見た目が全然0/1に見えないことでちょっと有名ですね。
あと、ヤギなので地味に《スプリングジャック牧場》とシナジーがあります。
《ウェストヴェイルの修道院》
《ウェストヴェイルの修道院》は、1/1の人間・クレリック・クリーチャートークンを1体生成できる土地です。
特筆すべきはもう1つの能力で、クリーチャー5体を生け贄に捧げると《不敬の皇子、オーメンダール》に変身することができるんです!
このデッキには大量にトークンを生成するカード(《センギアの従臣》、《さえずる魔女》、《忌まわしき首領》など)を採用しているので、比較的楽に生け贄クリーチャーを用意することができます。
生け贄に捧げているので《八百長師、ケルス》の能力でドローしたり、《執念深い吸血鬼》などのクリーチャー死亡時に誘発する能力を誘発させることができます。
クロタカ
僕は黒が好きなので、デーモンも大好きです。
なのでもちろん《不敬の皇子、オーメンダール》も大好きなカードです。
もう名前もアートも能力も全部がカッコいい!
みなさんにもぜひ変身条件を達成して、この悪魔の皇子を戦場に降臨させてほしいなと思っています。
デッキの回し方で意識するポイント
《八百長師、ケルス》の起動型能力を構える
できる限り《八百長師、ケルス》を除去から守りたいので、なるべく1マナを残して《八百長師、ケルス》の破壊不能を得る起動型能力を構えるようにしましょう。
起動にはクリーチャー1体の生け贄が必要になるので、生け贄用のクリーチャーも常に1体は残しておきたいところです。
特に除去が飛んでこなければ、生け贄に捧げつつさらに{U/B}を支払ってドローできると理想的です。
このデッキには《鉛のマイア》などの通称マナクリーチャーや、《紋章旗》などの通称マナアーティファクト、《旅人のガラクタ》などの土地加速カードを多く採用しているので、《八百長師、ケルス》の能力を使うためのマナも残しやすくなっています。
クロタカ
《鉛のマイア》はマナを生みつつ、いざとなったらクリーチャーなので生け贄に捧げることもできちゃいます。かわいくて健気なナイスクリーチャーです。
墓地対策へのマークを強めにする
このデッキは墓地を利用するカードが多く入っているので、墓地対策カードが弱点です。
白、黒、緑を含むデッキは墓地対策が得意なので、マークを強めにしていきましょう。
時にはアーティファクトやエンチャントなどのパーマネントカードで墓地対策をされることがあります(《墓掘りの檻》《安らかなる眠り》《運命の神、クローティス》など)。
《八百長師、ケルス》の固有色の青黒は、アーティファクトやエンチャントの除去が苦手なカラーです。
ただし、対処できないわけではありません。
このデッキにはパーマネント除去能力を持つカード(《不安定なオベリスク》《忘却石》《解放された者、カーン》)をいくつか採用しているので、いざとなったらアーティファクトやエンチャントも除去することができます。
クロタカ
《解放された者、カーン》は『ダブルマスターズ』にとてもフレイバー豊かなボックストッパー版が収録されています。
《解放された者、カーン》と通称ウルザランド(《ウルザの塔》、《ウルザの鉱山》、《ウルザの魔力炉》)が1つのアートとして繋がっていてめちゃめちゃオシャレです!
いつかはセットでゲットできたらいいなーと思っています。
勝ちパターン紹介
対戦相手のライフを大量ドレイン!
色々な方法で対戦相手全員のライフが0になるまで吸い尽くす勝ちパターンです。
《ズーラポートの殺し屋》、《執念深い吸血鬼》、《厳格な者、コンラッド卿》、《夜まといのヴェラ》、《想起の拠点》はクリーチャーが死亡したり、戦場を離れた時に対戦相手のライフを失わせる(またはダメージを与える)カードたちです。
クリーチャーをいっぱい並べて《八百長師、ケルス》で生け贄に捧げれば、対戦相手のライフを一気に削ることができます。
《夜の星、黒瘴》は死亡時に対戦相手のライフを5点ドレインするカッコいいドラゴンです。
対戦相手がライフを失った分だけ回復できるので、消耗している時には特にありがたいと感じるカードです。
《アスフォデルの灰色商人》は黒の信心の数だけ対戦相手のライフをドレインする強力なクリーチャーです。
クロタカ
現在のスタンダードの黒単デッキでも活躍しているお馴染みのカードですね。
このデッキはほぼ黒単デッキのようなものなので、《アスフォデルの灰色商人》で10点近いライフをドレインすることも可能です。
さらに同じく『テーロス還魂記』に収録されている神クリーチャー《深海住まいのタッサ》が一緒にいれば、明滅して再度《アスフォデルの灰色商人》のETB能力を誘発させることができます!
※明滅……パーマネントを追放した後再びそれを戦場に戻すという効果を指す俗称です。
《ロークスワインの元首、アヤーラ》は黒のクリーチャーが戦場に出ると1点ドレインできるクリーチャーです。
《アスフォデルの灰色商人》の部分でも触れましたが、このデッキはほぼ黒単なので、結構な高確率で《ロークスワインの元首、アヤーラ》のドレイン能力を誘発させることができます。
《ロークスワインの元首、アヤーラ》が戦場にいる状態で、《忌むべき者の軍団》を唱えれば、黒のゾンビが13体出てきて、一気に13点ものライフをドレインできちゃいます!
ピックアップカードの《闇市場》の部分でも触れた《瀉血》で大量ドレインするパターンもあります。
信心の数だけマナを生める《ニクスの睡蓮》、《ニクスの祭殿、ニクソス》や、沼から生成されるマナを倍にする《墓所の怪異》があれば、一気に20点近くドレインすることも可能です!
これらのライフをドレインするカードと一緒に《絶望の魔神》や《傷の反射》を出せれば、さらに倍のライフを失わせることができます!
クロタカ
《絶望の魔神》は対戦相手のライフも得させなくするので、まさに対戦相手を絶望させること間違いなしです。さすが悪魔ですね。
《エルドラージの碑》でフライングアタック!
《エルドラージの碑》は自分がコントロールするクリーチャー全体に+1/+1修整と飛行と破壊不能を付与するアーティファクトです。
このデッキはクリーチャーの数は並ぶのですが、どれも1/1など小粒なクリーチャーが大半です。なのであまり攻撃を仕掛けられません。
そこで《エルドラージの碑》を出すことで、クリーチャーに回避能力が付与され、一気に殴り込みを仕掛けられるようになります。
クロタカ
農奴・トークンやヤギ・トークンでも殴れますよ! 絵面的になんだかシュールでおもしろい状況になります。
デメリットの毎ターンクリーチャーを1体生け贄に捧げる部分も、このデッキならむしろメリットとして利用することができます。
《エルドラージの碑》は《八百長師、ケルス》デッキと噛み合ったナイスフィニッシュカードです。
《闇の領域の隆盛》で大量リアニメイト!
《闇の領域の隆盛》は全ての墓地にあるクリーチャーを、自分のコントロール下で戦場に出す豪快なカードです。
ゲームの後半に唱えられれば、全員消耗して墓地も貯まっているはずなので、かなりの数のクリーチャーをリアニメイトできます。
※リアニメイト……墓地からクリーチャーを直接戦場に出すことです。
そのままリアニメイトしたクリーチャーで殴るだけでも、驚異的なダメージを与えられると思います。
また、勝ちパターン紹介で前述したクリーチャー死亡時にライフドレインするカードと《八百長師、ケルス》がいれば、リアニメイトしたクリーチャーを生け贄に捧げて攻撃せずともライフを吸い尽くせるかもしれません。
クロタカ
今回の統率者戦デッキ紹介はこれでおしまいです。
今後また新しいデッキやオススメカードを紹介していく予定です。
それではまた、次回のコラムでお会いしましょう。お楽しみに!
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