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(翻訳記事) ホール・ニュー・モダン・ワールド

Blake Rasmussen / Translated by Masashiro Kuroda
プロツアー・フィラデルフィアの内容を受けた禁止カード制定後に行われる初めての大会として、世界選手権はマジックのコミュニティと、デッキテクを渇望するプロツアー予選(PTQ)参加者たちの注目を集めることとなった。それは初めてのハイレベル・トーナメントであるからだ。
《》、感染コンボの2種は完全に死滅し、青赤のコンボは著しく弱体化した。世界選手権では新しいメタゲームが生まれることだろう。それはモダンのPTQシーズンにおいて、最初の1週間を定義付ける大きな要素になると思われる。
それを踏まえ、我々はトップ20のプレイヤーが3日目の第1ラウンドで、どのようなデッキを使っているかを観察した。
より詳細なメタゲーム分析は後ほど行うとして、この観察によって思いもよらなかったことがいくつか明らかになったのだった。
まずはアーキタイプを示そう。
デッキタイプ | 人数 |
Blue Zoo | 9 |
《》 | 6 |
4色《》 | 4 |
《》 | 3 |
《》 | 3 |
親和 | 3 |
《》 | 2 |
ナヤ・ズー | 2 |
バントコントロール | 2 |
ザ・ロック | 1 |
《》 | 1 |
《》ストーム | 1 |
メリーラ・コンボ | 1 |
青白けちトロン | 1 |
バントアグロ | 1 |
このトーナメントで、爆発的に増えるのがほぼ間違いないと思われていたのがBlue Zooである。プロツアー・フィラデルフィアのときに、数名のプロによって使用されていたものの進化形だ。
Blue Zooには《》とその相棒たちが入っている点で、従来のものとは異なる。それは少なくとも《》だけではないのである。《》や《》は信じられないほどの効果をもたらすし、《》や《》、《》といった呪文を使えるということは、今までのZooとは違った角度から戦いを挑むことができる。

あなたに10点。どや?
《》は、期待されたとおり依然として強力である。それは《》やストームデッキといった他の赤青デッキに比べ、《》と《》が禁止になった影響を受けていないからだ。ほとんどのプレイヤーは、その枠を《》に置き換えただけのようだ。
もう一つ、見逃すことのできない驚きのデッキとして4色コントロールが挙げられる。《》と、ラヴニカのショックランドをサーチできるフェッチランドを使うことで、コントロールデッキは序盤のコントロールを放棄し、《》のような優れたカードを手に入れることができる《》を使いながら長期戦に持ち込むのだ。4人のプレイヤーがこのデッキを使っており、彼らは一緒に調整をしていたように思われた。そのリストには以前のPlayer of the Yearを含む有名プレイヤーが名を連ねている。
トップを走るプレイヤーたちの選択したデッキの中でもう一つの驚きは、《》と《》をキーカードとするコンボデッキである。このコンボが成立すれば、プレイヤーはデッキをすべて引くことができる。フィニッシュホールドは普通《》であるが、デッキを全部引いてしまえば勝つ手段はいくらでも存在する。

あなたのライフが0になっても負けない状態になれば、《》でデッキを全部引いてしまうことを止めることは不可能だ。
《》を使ったデッキはいくつか存在したが、お互いの関連はなさそうだ。ひとつは純粋なエスパーコントロール、もう一つは《》を使用しており、もう一つは《》の戦術を補うものとして取り入れているようだった。
モダンのメタゲーム全体を観察すると同時に、これらのデッキがどのような活躍をするか、一日を通してこのあともお楽しみに。
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