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プロツアー・フィラデルフィア11

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(翻訳記事) ジャッジ!

By Blake Rasmussen / Translated by Keita Mori
 新しいフォーマットを採用したトーナメントというのは、とかくジャッジの手助けを必要とするようなシチュエーションに満ちている。たとえば、新旧のカードが組み合わさったことで、過去存在しなかったようなカード同士の相互作用が働き、プロツアーに招待されるような実力者たちでも理解できないような状況が起こってしまい、ルール上の厄介事の解決にジャッジが呼び出されるとか。  このプロツアーで採用されたモダンというフォーマットも、しばらく陽の目を見なかったような往年のカードたちが最近のカードとともにぶつかりあうケースが頻発し得る環境だといえるだろう。  もっとも、常日頃から頭痛の種として大暴れしてくれているあのカード、そう《血染めの月》などについては、おそらくプレイヤーたちも予習してくるだろうから、「難しいカードだけど、何が起こるかプレイヤーたちもわかっている」例外なのかもしれない。ちなみに、僕が最近見かけたTwitter上でのジャッジたちによるこのカードについての話題は「《ダークスティールの城塞》は《血染めの月》が出ている状況でもアーティファクトであり続けているのか?」だった。
 そんな中でスーパージャッジのジェームズ・エリオット(James Elliot)に今大会の話を聞いてみたのだが、彼自身がもっともよく質問を受けたカードは基本セット2012の《火の玉》についてで、主にイリュージョン・クリーチャーとの相関関係についての内容が多かったそうだ。  モダンはどうだったのか? エリオットがもっとも多く訊かれたのは「今現在のルールで、このカードはどのような効果を及ぼすか」について、いわゆる最新ルールテキストの問い合わせだったそうだ。多くの良きジャッジたちがそうしているように、それらの質問への模範解答はこのような手順で行われている: blog_judge.jpg  この写真でエリオットがそうしているように、多くのジャッジは携帯電話(おもにスマートフォン)の機能を用いてカードリスト"Gatherer"の最新カードテキストを手元に取り寄せる。そう、ジャッジがケータイをちょちょいと操作すると、おなじみの神秘の力によって精確な表記内容を知ることが出来るのだ。  どんなカードについて今週末問い合わせが多かったか? まずは神河ブロックの「群れ」についてで、具体的には《猛火の群れ》や《撹乱する群れ》がそうだ。
 「群れ」が真剣な構築フォーマットでプレイされるのはおそらく《脂火玉》と《輝く群れ》が一緒にプレイされて以来のことだろう。具体的には、感染デッキがキーカードとして使用している《猛火の群れ》について、「本当に俺は2ターンキルされてしまうのか? テキスト内容を念のため確認したい」といったシーンもあったようだ。「群れ」以外でテキスト確認要望が多かったのが、《死せる生》。最近では《死せる生》はエクステンデッドでプレイされてきたデッキだが、プロツアー・サーキットではあまり流行っていなかったからだろう。
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RESULTS

対戦結果 順位
16 16
15 15
14 14
13 13
12 12
11 11
10 10
9 9
8 8
7 7
6 6
5 5
4 4
3 3
2 2
1 1

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